はじめのコーヒー



当時は ” カフェ ” とは呼ばなかったけど、” 喫茶店 ” とも違う、

コーヒーの専門のお店、私の行き始めが 『 可否茶館 』 でした。

大手のコーヒー豆を使わない、自社 ( 家 ) 焙煎したお豆で淹れてくれる美味しい

コーヒー屋さんとして『 可否茶館 』 はちょっとユニークで、独自の規律のような

ものを持つお店だったと思います。

カウンターの中にいる従業員さんは全員男性で、しかも真っ白いバーコートを着用

していました。とてもストイックで、とても落ち着いていて、間違いなく特別に美味

しいコーヒーを淹れてくれるのはその人達とお店の佇まいでわかりました。

ストレートコーヒーと、AブレンドとBブレンド、そして月替わりだったかな?の

オススメコーヒーにお菓子とアレンジコーヒー。

” Aブレンド ” はマイルドな味、” Bブレンド ” はストロングタイプの濃くて

苦みの強い味。いつもBブレンドをのんで、帰り際に同じお豆を挽いてもらって買って

帰りました。

大学生になったと同時に、コーヒーを飲みにコーヒー店巡りに夢中でしたねえ。

そして個性的で素敵な空間でひととき過ごすことが楽しくてたまらなかった。

『 イレブン 』 『 テルサラサート 』 『 ヴィデロ 』 『 北地蔵 』 ・・・・・

必須の楽しみ、生活必需項目、ホントに無くてはならない遊び、趣味。

そのはじめは 『 可否茶館 』 だったのでした。


今年のはじめ頃、K嬢が差し入れてくれた 『 可否茶館 』 のコーヒー豆は、

思いがけず、久しぶりの懐かしいものでした。

30数年前当時の思いが瞬時によみがえり、とても嬉しかったです。

ちょうどお客様も途切れて久しい夕暮れに、とっさにお湯を沸かして常備してある

ペーパーフィルターを用意して、K嬢に淹れてもらっての贅沢で幸せなコーヒータイム

予期せぬ出来事は、感動が倍加しますね。

美味しかったなあ・・・・・K嬢に感謝なのでした。






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朝練習・冬の陣


朝練習・夏の陣を経て、なんとかリコーダーの前期課題曲の演奏テストに合格した

我が息子。その後、リコーダーが好きになったようで、家でピーヒャラピーヒャラ

楽しそうに吹くようになりました ( 五月蠅! )。

そして、二学期を終え、去年の冬休み中は、こんどは、学年末の最終テストに向け

課題曲の総仕上げ ってことで、” 朝練習・冬の陣 ” の始まりです。



夏に引き続き、父子鷹。父の手本に続いて一心に励む子・・・・



・・・と思いきや  「 あんっ? 何? 」



「 イェ~イッ!! カッコ良く撮ってちょーだいよ~っ!! 」


たはは、全くもう まじめにやれー! 

10~15分間、淡々とリコーダーを吹く父は変わらず。夏よりずいぶんと余裕の息子。

冬休み中の練習の成果 + リコーダーが好きになった = 最終テスト、無事合格、でした。

ほっ。

最後に、担任の武田先生は、クラス全員の前で、

「 一学期の最初はクラスで一番ヘタだったチカラは、最後にはクラスで一番上手に吹けるよう

になった。 」 って言ってくれたんですって。

息子の誇らしげな表情は、三年生の一年間の宝物です。


武田先生は、悲しいことに今期は一年生の担任になられ、お別れだったのですが、

武田先生に認めてもらったという自信を胸に、バリバリの新四年生になった息子は、来月初め

に迫っている運動会の練習に励む毎日です。






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最近



頬杖をついた横顔の写真を眺めながら、ああ、これが最近の私の顔なのだ・・・と。

・・・の点三つの中には、いろいろな思いが含まれておりますが( 笑 )、53歳

の自分をちょっと客観的に見やる為には、このような近親者が撮った写真はとても

有効ですね。驚くほど亡き母に似てきたなあ、とか、も少しふっくらとなりたいな、

とか、笑えよ、とか、元気なんだろうか? とかね。


最近は、家でも、ちょっとの隙間時間には読書しています。

本を読むことが楽しくてしょうがないのです。といっても、ちょっとの隙間時間は

平日はそんなにないのですが、例えば夜、歯を磨きながら。息子が登校した後、お

弁当作りに取りかかる前にコーヒーを淹れて、5分ほど飲みながら。

少しゆっくりとまとまった読書時間がとれそうなのは土曜日と月曜日の午後かしら。

やっぱり、コーヒーを淹れてから、本を開きます。静かな家での読書は最高。


最近は、夫と一緒にコーヒーを飲みにお店に行きます。

今日の写真も、3月頃のコーヒー店でのものです。家でコーヒーを飲むのは私だけ

で、夫はほとんど飲みませんが、たまーに私に付き合ってくれて、散歩しつつお店

まで行って飲みます。私はコーヒー店が大好きなのでとても嬉しい。ついお菓子も

注文して、夫におごってもらうのです。

息子が帰ってくるまでの短い時間内なのですが、たまにはいいね。


最近は、近所の河原沿いの公園で、町内会主催の恒例・朝のラジオ体操会に参加

しています。去年の夏休みからの参加ですが、うちの地区のラジオ体操は、

5月1日から10月31日まで、半年間やっているんです。

発寒川に沿って続く河川敷公園の自然の移り変わりを直に感じながらの早朝の

体操は、本当に爽快で素晴らしいです。今年は5月が待ち遠しかった~!!

息子と二人、早起きして自転車で通っています。


大きな変化は何もナシですが、最近の自分の小さな動きのメモでした。

皆様はいかがでしょうか。












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リリーのすべて



須貝ディノスシネマズ にて。


愛し合ってめでたく結婚したときは普通にあたりまえに夫であった男が、

途中から女になっちゃったら・・・・・どうしましょう!

妻の立場からすると、あまりにも複雑な状況ではないでしょうか。

死んじゃったわけではないのに、夫とは永遠のお別れをしなければならないわけでしょう。

つまり、生きて目の前にいるのに、最愛の男はもういない。

いるのは化粧し、ドレスを着てストッキングを穿き、パンプスの足を組む、

美しくセクシーな、女・・・・・。


映画の舞台は1926年のデンマーク。

共に画家の アイナー&ゲルダ・ヴェイナー夫妻の、お互いを認め合い慈しみ合いながらの

充実した創作生活を映し出します。

天井が高く広々とした瀟洒でクラシックなアトリエ兼住居、着実に認められつつある画家と

しての高い美意識に貫かれた余裕のある暮らしぶり。

愛しあっている夫であり妻である二人にとって、目下の望みは、子供を授かることでした。

ところが。

ある日、バレリーナの絵の脚の部分を描くために、妻に頼まれて女性モデルの代役として

トウシューズを履き、着ている服の上からふんわりチュチュをあてがわされた夫アイナー

は、ドキッとするのでした。手が勝手にシナをつくり、チュチュを当てたバストに這い上り、

滑らかな衣装の上を撫でさすり、めくるめく快感に恍惚として我を忘れてしまうのです。

ああっ!!!

一体どういうことなんだろう、この心地よさは、高揚感は。

その日を境に、自分の中の女性の存在に徐々に気付いてゆくアイナー。

おかしい、変だ、女の真似をすると嬉しい、自然だ、違和感が無い・・・

こっそりと女装して外出。

パーティで出会った同性愛者の男と逢いびき。

鏡の前で服を脱ぎ、股間に男性性器を挟み込み、女になってみる。

彼は完全に気付いてしまいました。

自分は、入れ物は男性であるけれど、中身は女なのだ、ということに。

子供の頃から兆候はあったのだ。当時は気づけなかっただけ。

自分が女であるとはっきりと自覚してしまった瞬間のアイナーの、恐怖と共存する

安堵と恥じらいと、解放された喜びが複雑に入り交じった表情を、アイナー役の

エディ・レッドメインが実に見事に演じています。

女であるとはっきりした夫は、この先どうしたらよいのだろう・・・・・

夫が新しい人生を、しかも女性として送りたいと告白された妻は、この事態を

どう受け止め、次にどうするだろう・・・・・

この物語の要はここなのです。

夫は自滅しないし、隠れもしないし、同性愛ゲットーに逃げ込むこともせず。

妻も自滅なし、ノイローゼなし、夫への愛情が翳ることもなし。

お互いが本当の自分でいることを認め合い、助け合ったのです。

今や女である元夫は、「 リリー・エルベ 」 と名乗り、さらに体も女性になるべく

命がけの手術に臨みます。

この地球上の生物は、すべて、蟻一匹すら例外でなく地球上に・・・いいえ

全宇宙にただ一つの生き物であり、個性なんですよね。

私と同じ私は宇宙中探しても絶対に存在しない。

凄いことだと!改めて!! 感じずにはいられません。

だから、それぞれが自分らしく生きることは自然で当然なことなのに、人間界では

そうはいかない。どうしてでしょうねえ。

アイナーとゲルダは、ただただ、その当然の生き方をすることを選んだのです。

現代でも生きにくいであろう性同一障害の夫を、本来の個性に戻すことを理解し、

味方になった妻。そして、今から80年前に、世界初の性転換手術を受けた夫。

激しい精神的な葛藤の中にあって、さらに社会からの攻撃の危機の中にあって、

愛のみを選択しきったあっぱれな夫婦の、実話に基づく物語。

短かったけれど、体も心も女性として生きたリリーの幸せで安らかな表情と、

リリーの生き方を尊重し添い続けたゲルダの姿が、当たり前の選択を堂々とした

だけなのに、私達はどうしてこんなに感動してしまうのか、を問いかけます。

ぜひ見てみてください。




























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ジャズライブ ありがとうございました



もの凄い風でした。

家のソファに座っていると、ごごごごっとお尻が揺れるんです。

おんぼろ木造の倉庫の2階の我が家が、昨日の強風でぎしぎしと揺さぶられ

私のお尻にその振動が伝わってきていたようです。

「 こんな日は、外出せずに、おうちが一番! 」

大きくしなる窓の外の木々を眺め、おののきながら思わず心の中で

つぶやきそうになってしまいましたが、

そんな恐ろしい大荒れ天候の中、ジャズライブに駆けつけてくださった皆様

本当にありがとうございました。


去る3月15日、

北海道を代表するジャズピアニスト 福井 良氏が永眠されました。

奥様と共に経営されていたジャズクラブ 『 スローボート 』 には、私も何度か

うかがっておりますが、若手の活躍の場としても福井氏が力を入れていたそうです。

今回のジャズライブには、サックス大関は、同じ音楽を志す者として、

福井 良さんへの追悼の気持ちを込めたようです。

昨夜の演奏曲は、




   ・On a slowboet to china

   ・The days of wine and roses

   ・Old folks

   ・Don't get around much any more

   ・Secret love

   ・In a sentimental mood



以上 6曲でした。

福井氏のお店の名前の1曲目 「 スローボート イン チャイナ 」からアップテンポ

の軽快なスタート。 

「 オールドフォークス 」 での小林さんのベースソロの美しさ!

自在に弦を弾く指の早業に目を奪われながら、激しく昇ってはまた急降下して

消え入りそうになるアドリブ演奏に感動でした。

ソプラノサックスに持ち替えての 「 ドント ゲット アラウンド マッチ モア 」。

日本語に訳すと 「 もう向こうへいけっ! 」 っていう意味の、でもとても楽しい

曲は演奏もくっきりと立体的で良い出来映えだったと思います。

最後は、いつもはアンコールを1曲、なのですが、

今回は、いつもは特になにもしゃべらない大関が、福井氏のご冥福を述べた上での

静かな始まりになりました。

「 イン ア センチメンタルモード 」

静かな、静かな、演奏でした。

僅かに添うような、ベースの極低音とともに。


ジャズという音楽ジャンルは、本当にマイナーではありますが、

一度好きになると、一生どんどん好きになるのです。

行列ができるジャズライブ、は難しいかもしれません、

でも、好きで好きで、をご一緒に、と、これからもこの小さなライブを続けよう、

そう思っております。

福井氏をはじめとする、ジャズに人生を捧げた人達の志を繋いで・・・・・。



次回は、夏の初め頃。

ご参加、心よりお待ちしております。















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ジャズライブのご案内



今日は久しぶりに暖かな日でしたね。

ここ数日の異様な寒さに少し負けてしまっていましたが、

皆様 お元気でお過ごしでしたか?

さて、遅くなりましたが、ジャズライブのご案内です。

ホームページではお知らせしておりましたが、当ブログの方を

よくご覧くださる皆様へ。





    春の真ん中の ジャズライブ のご案内


   日時 : 5月16日 ( 月 )

        開場  7:30pm

        開演  8:00pm

  参加費 : 1000円 ( ワイン または リンゴジュース 付き )


        テナーサックス  大関 智也

         ベース     小林 浩樹


   場所   パスキューアイランド
        札幌市中央区南1条西6丁目第2三谷ビル1階
        Tel / 011-221-8998 ( 12:00 ~ 19:00 )




定休日に店を開けて、開場作り完了の夕暮れ時に、もうすぐいらっしゃり始める

お客様と、もうすぐ始まるライブ演奏を、グラスを磨きながら待っている時の

ワクワク そわそわした気持ちは、ちょっと特別なものなんです。

毎回、とても新鮮な気持ちで臨みます。

今回も、サックス、ベースともに 熱い演奏を聴かせてくれることでしょう。

チケット予約も何もナシ、の気軽なジャズライブ、ご都合が合えば、ぜひ一度。

ちょっとした新しい体験をお約束いたしますよ!

ご来場、こころよりお待ちしております。/font>
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