毎週の出来事をお伝えします
電話室便り
毎日気分がいい、ということについて
2015-10-25 / 日々
さなえさんに髪を切ってもらいました。
クセがあって、今までいつも跳ねていた部分の髪が見事にすんなりと収まり、
おまけに基本的には同じ髪型なのですが右から左へとほんの少し斜めに流れていて、
アシメトリー。”腕のいいスタイリストさんにおまかせしてますヘアー ” になったんです!
出産後、ヘアサロンに行っていませんでした。
伸びてきたら夫に切ってもらったり、15分で仕上がって1000円っていう床屋で切っても
らったり。何となく、髪型に気を遣うことなく機能性を満たすことが今は大事・・・と
思い込んでいたんです。何となく。そして、それで特に不満もなく。
まあ、髪型を気にしないでいられることが優先、ゆっくりとヘアサロンに行く余裕のない、
育児と家事と仕事に必死の毎日でしたからねえ、私の場合。
でも、その怪獣息子が8歳になり、手の焼けるのは相変わらずですが、8歳児 = 小学3年生。
母親と一緒にいる世界のほかに、友達との世界、まだ少しだけれど自分一人の世界、と
広がってきているわけで、手を繋いだり抱っこしたりペースを合わせて歩いたり過ごした
りe.t.c.がほぼ100%だった日々が、今は何%くらいかは曜日によってっも違うのですが
確実にそのパーセンテージは減ってきているんですよね。
私にもようやく自分自身に気を回すスペースが少しずつ戻ってきているのだと気づきました。
タイミングもあったのでしょうが、「 あ、この人にカットしてもらいたい。 」 と閃いた
さなえさんのサロンで、ある金曜日の出勤前にチョキチョキしてもらったのですが、
いやはや、参りました。
一人で切り盛りされているヘアサロンの空間がこれまた素敵なこと!
いろいろおしゃべりしながら大きな鏡に向かってどんどん整ってゆく我が髪型!
ハーブ系の癒やされる匂い!
ヘッドスパの超絶技巧!
自分がどんどん潤ってゆくのがわかるのです!!
とーしゃんカットでは、クイック床屋では得られなかったもの ・・・・・ それは、心の潤い。
約1時間で仕上げていただき、うんと軽くなった頭部と気分。
それからは、なんだか毎日2~3センチくらい嬉しいのです。
朝、顔を洗って鏡を見るたびに。仕事中に店の全身鏡でちらりと横目で見るたびに。
たかが髪型なのですよ、敢えて言うなら。
だけれども、確実な腕を持つ技術者に頼んで手掛けてもらった心から満足できる仕上がりが
こんなにも影響力を持っているなんて予想していませんでした。
とてもとても貴重な体験でした。
なぜだかわからないけれど自分で自分に、まあこれでいいかな・・と割り切らせていた
ちょっとした事。これからはきちんと気を遣ってより良いものを得ようとすることを
許そうと思います。
例えば、今回の、髪型。仕上がりは勿論ですが、誰に切ってもらうのか、という事も。
例えば、身につけるもの。もっともっと好きなものをじっくりと選ぼう。
例えば、コーヒー。好みの豆をいろいろ探して試して見つけよう。
日々はちょっとした事の影響力で響き合って成り立っていることを、その関係分野で
仕事しているにもかかわらず、うっかりぼんやり実感を忘れてしまいそうでした。
年内にもう1度、さなえさんにカットしてもらおうと思っています。
まだ予約を入れていませんが、いまからワクワクいたします。
もっと楽しくなろう、自分。
もっともっとご機嫌さんでいよう、わたし。
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#アホ男子母死亡かるた
2015-10-21 / 本
息子とドラエモン映画を観た帰り、札幌駅の地下の書店で二人であれこれ目新しい本を
冷やかしておりました。息子は 『 こびとづかん 』 かなんかのコーナー、わたしは
何ってことなく棚を見やっていたのでしたが、ほんとに、ホントウに何気なしに、
ある1冊の背表紙に目がとまり、全くの 「 ナニ?これ? 」 で棚から引き出し、パラリ
とページを開くと同時に我を忘れて読み進み、読み進みながら涙を流して爆笑 ( 消音
するの大変だった )。肩をひくつかせながら、顔をページで隠しながら声も消しながら
悶え読みしているわたしを見て、
息子 ( チカラ ) : 「 まーちゃん ( 私のこと ) ナニ読んでんの? 」
涙顔で私 : 「 この本全部チカラのこと書いてある! 」
息子 : 「 ・・・・・? イミフ ( 意味不明 の略 )。 」
・「やめなさい」は「やりなさい」に脳内変換
・お風呂で水中眼鏡
・食べこぼす、飲みこぼす、箸おとす
・スーパーでは振り返るといなくなってる
・いいわけはすべて 「 ちょっと間違えた 」
・朝送り出すだけで重労働
・靴から無限に砂が出る
・水たまりは入るもの
・棒状のものは必ず振り回す
・服は必ず 「姿脱ぎ」
・洗わず放置の書道セット
・フルチンだいすき
・うんこという言葉で大はしゃぎ
・脱ぐとかがやく
・カンチョーされると喜ぶ
・「ちん」と聞いただけで爆笑のち呼吸困難
・毎日同じことで怒られる
・外でランドセルを置くときはふたの方が下
・寝相は最悪
・給食のことしか覚えていない
・同い年の女の子ママと全く話が合わない
・新品の服に墨汁
・「今日何してた?」「忘れた」
・何時何分何秒?地球が何回まわったとき?
・一兆億万円賭けるか~?
・好物以外は極端に小食
・学校に置き忘れた上着は3着目
あーーーー、切りがないです。
あまりの完璧な合致に驚愕を隠せず。
全国に散らばって元気に成長中 ” アホ男子 ”。
「 うちだけじゃなかった! 」 の心底な実感は、ブチ切れの日々にあって
最高のガス抜き、脱力&安堵感。
アホ道の王道を行く我が息子に手を焼いていまする私は、この本を読んでから、
ヤツを笑って観察する余裕が時に ( あくまで、時に ですけど )生まれるのでした。
思わず即買いです。
・あんこ、いんこ「まーちゃんその次は~?」( うんこって言ったらきゃーって耳ふさぐ )
・「とーしゃん、ちんを2回言って!」( ちんちんって言ったらうひゃひゃひゃひゃああーー )
こんなことを飽きもせず一日一回言って悶絶している、大関 力 8歳、今日は宿題プリント
無事持って帰ってきているかしら・・・・・???
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福田元美 2015初冬イラストカードが揃いました
一気に紅葉がすすみましたね。
我が家から眺められる西の山々も錦に染まり始め、ほんとうにきれいです。
空気も締まり、雪虫も飛び、湯たんぽも出動です。
ちょっと早い気がしますが、晩秋から初冬になったようです。
そんな季節の移り変わりに合わせて、福田元美さんからイラストポストカードの新作8柄
が届いています。
「 冬の楽しさ 」 が今回のテーマ。
冬が大好きな元美さんから、冬はちょっと苦手かも・・・な人に、こんな冬ならではのお楽しみ
もありますよ~!! っていうメッセージなのです。
冬好きさんも、冬苦手さんも、ぜひ選びにいらしてください。
『 ひしめき合うペンギン 』
ペンギンちゃんたちも押しくらまんじゅうで暖をとる?
『 肉まん 』
せいろで蒸し上がった上等肉まん、湯気もまあるい。
コンビニ肉まん+缶コーンスープも冬の定番ですネ。
『 マフラーねこ』
寒くて機嫌が悪いねこなのだそうです ( 元美/談・笑 )。
『 鍋もの 』
鍋を囲むのは寒い季節限定のお楽しみ中のお楽しみ!
ワクワクしてきますよね。
『 スノーボーダー 』
一番後ろでがんばっている人がなんだかとってもかわいいな。
『 ゆず湯 』
こんなにたくさん浮せたゆず湯は夢のパラダイス ( 元美/談 )!
『 保存びん 』
夏に収穫した果実を自家製シロップに。保存びんの数だけ心豊かになれますね。
『 オカピ2頭 』
この1柄は季節問わず、元美カードの人気の ” 動物柄シリーズ ” です。
以上の8柄です。
もうすぐやってくる クリスマス・年賀状 のシーズン。その前段階の、イベントとは関係なし
の純然たる季節のイラストポストカードです。元美さんらしいさりげなさが魅力ですし、
そのさりげなさは他では見られないように思います。
ポストカード好き、お便り好きのみなさまに向けて。
福田元美さんとパスキューアイランドより、心入れでご用意しております。
福田元美イラストポストカード
1まい 150yen
発送も承ります。
pasq@mb.snowman.ne.jp
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プチパン
夫が朝にパンを焼きます。
ご予約いただいたパンの時もありますし、贈り物や、差し入れの時、自家用・・・一週間に
2~3回くらいかな。
最近は、種を形成する時に少し取り分けて、小さな丸パンを一緒に作るようになりました。
まるでミニチュアのような・・・なんとなく 「 プチパン 」 と呼びます。
プチパンがある日は、小さなケースにバターかブルーチーズを一かけ用意して一緒に運びます。
3時の休憩時。
朝焼けたプチパンをちぎって、ちょうど室温に戻っているバターやチーズとともにパクリ。
気分は遠足かピクニック、香ばしいパンの皮と歯ごたえのある生地にこってりチーズ。
ほんに数口なんですけれど、身内が作っているから手前味噌なんですけれど、実に美味!
ご注文いただいたお客様にお渡しする際、一緒に味見するために作り始めたプチパンです
が、今や、ちょっとしたお楽しみになっています。
( ご注文いただいたら、プチパンがつきますよー ・笑 )
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ロシアの自然誌
2015-10-08 / 本
この夏読了。
ある晴れた春の月曜日、夫が古本屋めぐりのお土産として買ってきてくれた
「 これ好きでしょ? 」 の一冊でした。
そうです、好きです、この感じ。
表紙を見てすぐに好みの本であることがわかったもんね。
ミハイル・プリーシヴィン ( 1873~1954 ) という作家とは初顔合わせ。
ジョン・アップダイクが序文を書いているだなんて、とっても贅沢、長くかかったボーヴォ
ワール女史のメモワー全5冊を読み終わったところだったので ( 内容的にも、読了達成
感も大満足。 )、パリの次はロシアだな、と読んでみることにしました。
プリーシヴィンはモスクワを拠点にする作家で、都会人なんだけれど、どうやら放浪の質
らしく、一所に留まっていない生涯だったらしい。
文化的暮らしを知っていて、大変に教養があり、知的労働者である人物が、伊達や酔狂では
とても向かっていくことなどできない自国の広大きわまるおそろしの森へ、湖へ、沼地へ、
草地へ、と深く分け入り、その目で捕らえた大自然が動く瞬間を書き綴っているのです。
ロシアの自然を、「 春 」「 夏 」「 秋 」「 冬 」の四季ごとに、軽やかに繊細に詳細に
観察し記録したこの著作は、その神々しい生命の美の世界への憧れであり、愛であり、賛歌
です。プリーシヴィンにとっては、生命の塊である自然界のすべては人間と等しく、
それは、動植物はもちろん、水や空気、石や泥などまでも含まれるのです。
あらゆる自然なものの野生の変化を発見しては喜々として観察し記録をつけ、
さらに深く森を分け入ってゆく。
1920年代のロシアの森はどんなだったろう。
大田舎の素朴な人々の暮らしぶりはどんなだったろう。
鳥たちの渡り、鳴き声巣作りについて
厚い氷と雪の層が溶け始めていく光の春のこと
花々の開花、耕される土、筏での川下りキャンプ、
ヘビ、歴代の猟犬たちのこと、
狩り、オオカミの冬ごもりについて
e.t.c. e.t.c.
プリーシヴィンの文章は、散文詩のようです。淡々としながらユーモアの余裕があり、
森と土と、風、光が織りなす母なるロシアの地の風土が薫ってくるのです。
高級官僚の家柄も、約束されたキャリアもすべて投げやって、メモノートとエンピツ
をポケットに好きで好きでたまらないことに人生を費やした世にも幸せな詩人。
不満も忍耐も苦しさも一切なし。
自分がご機嫌さんでいられることのみを選択して生きることは、こんなにも豊かで
創造的なのだ、というのがわたしの読後感です。
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