質実剛健

辞典で調べてみました。

 

「 質実 」: 飾り気がなくまじめなこと

「 剛健 」 : 強くたくましいこと

 

この素晴らしい性質を併せ持っていると言われるのは、道具として最高の誉れ

ではないでしょうか。質実剛健な道具であるとはまた、使いやすいことと兄妹で、

質実剛健で使やすい道具は、優れたデザインと恋人同士で、質実剛健で使い

やすくて優れたデザインの道具は、つまるところ大抵が美しいのでした。

新入荷の 「 ディスプレー イーゼル 」は、質実剛健そのもので、パッケージは

さらに質実剛健!惚れ惚れ!

ざらついた厚めのボール紙の箱に、1ダース入りの中身が何であるかチェック

してあり、商品名と自社ネームの印字、以上。

なんという無駄のなさ。そっけなさ。惚れ惚れ~~!

 

 

本やフレーム、絵、写真、CDとか絵皿など、立て掛けてディスプレイするための

道具として完璧です。

イーゼルのワイヤーは樹脂でコーティングされていて滑らない。

ワイヤーをまとめるビスの間にはゴムが挟まれていて足場をしっかりと固定。

小さく折りたためる、軽いのでセッティング場所を替えやすい。

なんといってもとてもリーズナブル。

書店でも使われているアメリカ・GIBSON HOLDERS社製ディスプレーイーゼル、

ご自宅でのコーナー作り、お気に入りのディスプレーにいかがでしょう。

 

Sサイズ:390yen Mサイズ:440yen Lサイズ:550yen

 

 

出荷の箱詰め仕様までもが簡単、完結、スピーディなアメリカ式。惚れ惚れ~!

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

パンにおいても ” 質実剛健 ” って言い方あるのかな?

もしあるとしたら、ウチのパンも質実剛健なパンだと思います。

噛んでいくと小麦の味がしみじみと楽しめます。

明日も、こんがりきつね色に焼けた丸いパンを山盛りにして、ご来店を

お待ちしております!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

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ブックセラーズ / booksellers

先週、シアターKINO にて。

なんとかして観たいと思っていた1本。

店の開店時刻前に戻ってこられる朝一番の上映に駆けつけました。

観終えて 何ともテンションが上がりました。

愛でパンッパンの99分、

己の道を実直に不器用に真摯に歩き続ける人しか登場しない99分、

New York City の深さを体現している大人達が語る99分、

消えゆくものを人生を懸けて守ろうとしている戦士達の最前線を伝える99分、

『 ブックセラーズ 』 は、本を愛する者にとって、店を運営する者にとって、

胸のときめきと熱さと切なさの万華鏡のようなドキュメンタリー作品でした。

 

   世界最大のニューヨークブックフェアの裏側から見る

   本を探し、本を売り、本を愛するブックセラーの世界

 

と、チラシのコピーにあるとおり、希少本、博物館のガラスケースに収まる

のが相当な手稿本、コレクター用の本 e.t.c. を、探し集め、価格を決め、展示し、

販売をする本の目利き達の日常を撮り、その人生を聞いています。

特別な専門家ばかりではありません。

NY の老舗書店を継いだ現在の経営者達や、作家達も語ります。

暴力的と言ってもよい社会のデジタル化の中で、本とは何か、紙文化とは何か、

人類が創り繋いできた印刷文明とは何か、人間の暮らしとは、

そして、つまりそれらは、街とは何か・・・・・

個人書店が成り立たない街は、終わっているんです。

個人商店がやっていけない街も。

では、大手企業にはなくて、個人書店や個人商店にあるものってなんでしょうか。

何気ないちょっとしたプライベートな会話や、個人的な偏った価値観の表現や、

そこで働く人達の個性とぬくもり、こだわり、、、

人間にしか出来ない仕事を守り抜くこと。

愛って強い。愛って滑稽。愛って切ない。

本への愛を通して、人間への愛を伝える素晴らしい映画でした。

No Book, No Life !!  、正に。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

一晩寝かせて発酵した種を、捏ねて丸めて焼き上げます。

げんこつくらいの大きさの、こんがりきつね色のパンを山盛りにして

ご来店をお待ちします!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個  150yen

 

 

 

 

 

 

 

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初夏

 

葉陰、

緑、

もりもりと伸びる植物の匂い、

地面の柔らかさ、

太陽の光。

その小さな緑のシェードの下で、

じぶんのために丁寧に淹れたお茶を

お気に入りの上等磁器のお茶碗で

一人きりでゆったりと愉しむ小さなレディ、

あなたのエレガンスとヒューモアに、ひとめぼれ。

 

夏が助走し始めましたね。

夏の暮らしのひとつひとつを、彼女に倣って愉しみたいです。

夏しかできない愉しみ方を、エレガントに、ヒューモラスに ( なるべく! )。

 

お気に入りの夏のポストカード、

イラストは Shimmy Books 岡部亮氏。

こんな夏らしさが、私の好きな夏らしさなのですよ。

岡部 亮さんの描く季節と暮らしはいつも魅力的・・・

 

 

 

 

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SWEET RAIN / Stan Getz

 

強い風が荒れ狂っています。

降りしきる雨は、そのせいで斜め45度。

さす傘もひしゃげて効果なしのようです。

強風に嬲られる街路樹と、窓硝子に打ちつけられる雨粒の強い流れを

眺めていると、なんだか諦めがやってきて、なんだか気持ちも穏やかに。

雨降りの日に訪れる心の平和、

雨降りだから、ま、しょうがないよね・・・ですね。

激しい雨なので、雨繋がり?で B.G.M. は

スタン・ゲッツ『 SWEET RAIN / スウィートレイン 』 にしてみました。

叙情性と甘やかさ、そして知的でタイトな美しさ。

つまり、素晴らしいアルバムなのです。

叙情的でスウィートは、もちろんスタン・ゲッツのテナーサックスなのですが、

新しいセンスを感じさせるのは、ピアノのチック・コリアでしょう。

「 知的 」 というのがいいかな、、、いろんな形容詞を辿ってみたけれど、

チック・コリアの音は 「 知的 」、だな、と。

頭の中でいろいろな方角に発想を飛ばしながら、ピアニストとしての表現の

枠内で、そのグループの音楽性と方向性を新たな風景へと向かわせる音を叩く。

新しい空気を感じさせる音を瞬時に選び奏でてゆくチック・コリアの才気と、

その新しい空気を取り込み、自己の音楽世界を軽やかに更新していくスタン

・ゲッツの完璧なテクニックが融け合って 『 SWEET RAIN 』が誕生しました。

クリエイティビティ、まさにこれ、ではないでしょうか。

チック・コリアの硬質な音です。

そのタッチとフレーズを聴き採ろうと耳のスイッチが思わず入ります。

1967年のレコーディングですから、54年も昔のものなのに、

今聴いて新しい。

 

 

 

 

大荒れのお天気だった6月4日に書き始めたブログでしたが、本日10日に

ようやく完成したのでした。

本日、大快晴の28度。明日は気温さらに上がって今期初の30度になるそうな!

読んでくださるみなさま、空模様があまりにちぐはぐな内容をお許しください~

 

そして、30度予報の明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

アイスコーヒーも始まりました ( ホットコーヒーもあります )。

パンを買うついでに、ちょいとアイスコーヒーもくださいな、出来ます。

こんがり焼けた丸いパンを山盛りにして、ご来店お待ちしております!!

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

アイスコーヒー  / 500yen

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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モントルージャズフェスティヴァルのビル・エヴァンス

 

” ビル・エヴァンスのドラマーは掃除係 ” という暗黙の了解があったそうな。

つまり、ビル・エヴァンスの繊細なピアノを最高に引き立てるために

エヴァンストリオのドラマーは、ブラシワークに徹するべし、という意味で、

優しく静かに慎重に、決してビルの音の邪魔にならないように、細いワイヤーを

束ねた熊手のようなブラシで” シャーシャッカシャーシャッカ ” と太鼓面を滑ら

せる、それが ” ( まるで ) 掃除係 ” という苦笑のネーミング&掟というわけ。

ところが、この 「 モントルーのビル・エバンス 」 のドラマー、ジャック・ディ

ジョネットはそのような暗黙オキテをまるで無視して、まともにドラムを叩いている!

ということで更に名盤の誉れが高いこれは一枚なのです。

なるほど、パシリッ!パシッ!! 叩いているけれど、違和感やウルサイ感じは

まるでしません。

それは、ディジョネットはもともとはジャズピアニストだったそうで、

それがどういう経緯か楽器を替えてドラマーとして名を馳せるに至ったという

変わり種の経歴が功を奏して、ビルの演奏をピアノ的に理解し把握できたのでしょう。

掟破りのそのドラムワークであっても、ビル・エヴァンスが描く音楽世界で見事に

共存し、新たな魅力を創り出すことに貢献しているのでした。

うーむ、なるほどそうでしたか。

改めて、じっくりとジャック・ディジョネットの仕事ぶりを聴かなくては。

1968年のスイス・モントルー、

演奏が始まる前のメンバー紹介のアナウンスはフランス語。これ、なかなかイイ感じ

なのですよ。

 

夏至が近づく6月は、夕暮れ時も7時をまわり・・・

冷たい飲み物を楽しみながら、ビル・エヴァンスを。

 

 

明日金曜日は、パスキューアイランド・パン販売の日。

ゆっくりと始まる夜と、

ビル・エバンスと、

お気に入りの飲み物( 気軽なワイン )。

アペロは、薄くスライスしたパンにバタとケチャップと挽き立て胡椒かな。

大人の夜が始まりますね。いかがでしょう。

こんがり焼けた丸いパンを山盛りにして、ご来店お待ちしております!

 

 

グラハム粉の丸いプチパン

1個 150yen

 

 

 

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おつきさま こんばんは

 

5月26日 ( 水 ) の夜のお月様のかくれんぼショー、楽しかったですね!

ご覧になりましたか?

私は息子と一緒に見物してました。

夜空にまあるいお姿はすっかりと消えて。

(  ↓ ここからは、私の心の中のつぶやきです ・・・・・ )

 

「 もういいかぁ~い? 」 ( 私達が鬼 ) 

「 もおぅ い~ぃよおぉーーーぅ 」 ( お月様のお返事 )

 

しばらくして見にいくと、爪切りパッチンした爪のように細い細い弓形のお月様

がチラリと見えました。

も少し経つと、上手に隠れすぎたお月様は、チロっとお顔の端っこを見せてきて、

もう少し経つと、三分の一ほど、

もっと経つと、半分は出てきていて、

さらに経つと、七分目は見えちゃって、ハイここいらで 「 みーーつぅけたぁっ!! 」

とかくれんぼ完了。

見つかってなんだか嬉しそうな、まんまるいお顔がさらにさらに現れて。

(  ↑  心の中のつぶやき、結構メルヘ~ン、ここまで ) 

 

「 おつきさま こんばんは。 」

 

てな調子で、息子と私は、夜空に向かって手を振ったのでした。

 

あかちゃんだった息子と狭い布団でぴったりくっついて、毎晩毎晩読んだ絵本。

林 明子の絵本との出会いは、この 『 おつきさま こんばんは 』 です。

そして、わたしの絵本の読み聞かせの才能 が芽を出したのも・笑!!

 

よるになって、くらくなって、

おうちのむこうからまんまるのおつきさまがあらわれて。

すると、くろいくもが、おつきさまにかぶさってきて、

ああ、おつきさまはなきそうです。

くもは、おつきさまをすっかりかくしてしまうのですが、

やがて去っていくのです 、

     「 ごめん ごめん

      ちょっと おつきさまと

      おはなし してたんだ

      では さようなら

      また こんど 」 っていいながら。

そして、すっきりとした夜空には、おつきさまがふたたび、ニッコリ。

 

おはなしは、これでおしまい。

” おつきさま ”  とちゃんと言えなくて、「 おちかまーーっ!! 」 と呼びかけて

いた幼かった息子は、くもさんが登場すると、あぁ~とおつきさまと同じく

顔をしかめてハラハラし、私がくもの立ち去り際のセリフをちょいとワルっぽく

やると、ハァ!と安心顔になって、エンディングのおつきさまのニッコリ笑顔に

も一度 「 おちかまーーっ!! 」 と盛り上がる。

毎晩毎晩この繰り返しだった時期が、あったなぁ。

そんな思い出話を、5月の夜空の皆既月食を見物しながら息子と懐かしむ日が

来ようとは、当時の私には想像すらできなかったなあ。

すっかりと私の背丈を超してしまった息子とともに、なんてねえ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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