弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

日経新聞/保育士礼賛

2022-12-22 19:39:33 | 歴史・社会
保育士さんについて、日経新聞に面白い記事が掲載されていました。
藤原辰史 保育士礼賛 プロムナード
2022年12月21日 日経新聞
「ここ5年くらい、保育士との交流が増えた。講演会に招かれたり、保育園に伺って悩みに耳を傾けたり、驚くほど美味(おい)しい給食やおやつをいただいたり、子どもたちと遊んだりしている。」
「やはり保育士の仕事は難しい。「保育なんて誰でもできる」という人もいるらしいが、片腹痛い。そんな人にはぜひ保育園を訪れ、エプロンを着て保育の仕事を体験してほしい。」
「ふと気づくと、隣の保育士はすっくと立ってある方向へと歩いていく。私は全く気づかなかったが、今にも泣きそうな子どもがその場に駆けてきた。保育士は寄り添って話を聞き、解決の糸口を探った。」「起こりそうな事故を未然に防いでいるのだが、その様子を微塵(みじん)も園児に見せない。園児が自由に失敗できるように、過剰な介入も回避する。」
「保育士たちの身体はどうなっているのか。手に目があり、足に耳があるのか。全身の感覚が研ぎ澄まされている。」
「子どもの教育やケアに予算を出し渋るこの国では、園児の数に対し保育士の数はかなり少ないし、評価が著しく低い。」「あれほどの高度な仕事を支えているのは、保育士たちのあくなき探究心と誇りにほかならない。それに私たちが甘える時代はいい加減に終わりにしたい。」(歴史学者)

わが家の二人の孫は、いずれも0歳児から保育園のお世話になっていました。
保育園の話を聞いていると、「保育士さんというのはスーパーマン(スーパーウーマン)に違いない」と思わされます。
自宅でわれわれが孫を昼寝させようとしても、なかなか大人の思うようには寝てくれません。しかし保育園では、昼寝の時間には、大勢の園児たちがちゃんと昼寝をしてくれるというのです。保育士さんたちはどのような魔法を使っているのだろうか、と思わされます。
私が断片的な知識として持っている保育士さんの姿が、実際そのとおりのすばらしい人たちであることが、藤原先生の記事で確認されました。

最近、保育園、保育士さんに関するネガティブな話題が続出しています。
そういう事例もゼロではないでしょうが、それというのも、保育士さんに対する処遇が悪すぎることも一因ではないか、と考えてしまいます。
いずれにしろ、大部分の保育士さんたちは、処遇の悪さにもめげず、藤原先生や私がびっくりするようなプロフェッショナルな仕事をされています。何とか保育士さんたちの努力と成果に報い、きちんと評価したいものと思います。
マスコミには、たまたま発生したネガティブな事象ばかりを追うのではなく、日々行われている保育士さんたちの大変な努力に目を向けてほしいものです。
コメント
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