弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

テクテクテクテク-4

2019-03-12 22:16:40 | 趣味・読書
その3に引き続き、テクテクテクテクの進捗です。

中央線の西荻窪駅を北上した位置に、桃井地区があります。勤務先の荻窪駅からですと、バスで荻窪警察署あたりまで行き、そこから歩き回るような位置関係です。桃井原っぱ公園を訪れたのは2月21日で、園内は花の真っ盛りでした(下写真)。
杉並区桃井原っぱ公園
 

杉並区内を流れる大きな川は、神田川と善福寺川です。それに加えて、妙正寺川の源流が杉並区内に位置しています。3つの川の共通点は、いずれも杉並区とその付近に位置する池を源流としていることです。神田川は井の頭池、善福寺川は善福寺池、そして妙正寺川は妙正寺池です。
井の頭池は、その2で紹介しました。下の写真です。
三鷹市井の頭 井の頭池
 

妙正寺池は、杉並区の清水地区にあります。清水地区は、荻窪の北方、環八を隔てて桃井地区の東隣に位置します。
杉並区清水 妙正寺池
 

妙正寺池の南には、池の名前の由来である妙正寺を見つけることができました(下写真)。
杉並区清水 妙正寺
 

善福寺池は、吉祥寺駅の北方、桃井地区の西隣に位置しています。善福寺池を含む善福寺地区については、現在挑戦中です。
杉並区善福寺3-18 善福寺池
 

善福寺池の北東に、やはり善福寺池の名前の由来である善福寺を見つけることができました(下写真)。
杉並区善福寺4-3 善福寺
 

善福寺池を源とする善福寺川は、杉並区の北西から南東にかけて、杉並区を縦断しています。途中、成田から堀之内にかけては、川が大きく蛇行しています。成田地区の杉並税務署の南では、川が北東方向に流れ、鋭角に蛇行して南方向に流れを変えています。その鋭角の内側が川に囲まれた台地を形成しており、そこに尾崎熊野神社があります(下写真)。
杉並区成田西 尾崎熊野神社
 
神社入り口の説明板によると、『地名の「尾崎」は、尾崎=小さな崎の意で、崎とは舌状にのびた台地突端部を表し、このあたりの地形に由来したものと考えられています。』とあります。
説明板には『なお、境内にそびえるクロマツの大木は、当社の御神木で、樹齢約400年と言われ、くないでも有数の樹木の一つです。』とあります。上写真の左に幹が伸びている大木がそれでしょうか。

杉並区成田東2-7 善福寺川
 
上の写真は、善福寺川公園付近を流れる善福寺川です。

吉祥寺駅の周辺の土地は、道路が極めて整然と配置されています。碁盤の目、というか、長方形の土地を整然と並べたようです。従って、そのような地区では、道路が直線で遙か彼方まで見通すことができます。例えば下の写真。
武蔵野市吉祥寺東町
 
私の推定では、このような整然とした区割りは、最近の区画整理の結果ではなく、江戸時代までさかのぼるのではないか、と考えています。
私は、古地図史料出版株式会社が発行している「東京近傍図(1/2万)七面組 明治二十年作 陸地測量部作」を持っています。図面中の青い線は、川の部分を私がなぞったものです。
 
古地図史料出版株式会社「東京近傍図(1/2万)七面組」から
現在の吉祥寺駅の周辺は、玉川上水と千川上水で挟まれた地区で、さらに神田川と善福寺川の間の地区において、田んぼのあぜ道が極めて整然と配置されていることが判ります。
なお、私が「あぜ道」と言っているのは、上の地図で北北東から南南西に向かう実線の道路です。地図であぜ道のように見える破線は、おそらく実際の道路ではなく、「ここは水田だ」ということを示す記号のようなものではないでしょうか。
東京の西部は武蔵野台地に位置しています。自然の水源である神田川や善福寺川は、武蔵野台地を浸食してできた低地を流れているので、武蔵野台地の水源とはなり得ません。そのため、江戸時代以前は、この台地は雑木林と畑しかなかったはずです。わずかに神田川や善福寺川の河川敷のみが、水田好適地でした。
江戸時代初期に玉川上水、さらにその支流の千川上水が作られました。これらの水路は、自然の川とは異なり、台地と同じ標高を流れていますから、周辺の台地への用水となります。そしてこれら上水ができあがった結果として、江戸時代にこの地区に新田が生まれました。この新田のあぜ道を、整然と配置したものと考えられます。
江戸時代から存在した新田のあぜ道が、現在の整然とした道路に受け継がれた、そのよう考えるのが自然と思われます。

さて、善福寺池と善福寺川については上に説明の通りです。一方、善福寺池を含めた地区である善福寺地区については、先日やっと制覇完了したところです。残ったのは、善福寺地区の東側の端と、南東の領域でした。西荻窪駅からバスに乗り、善福寺の停留所で降車しました。そこから南東方向に歩いて行くと、途中に大きな神社の鳥居がありました。井草八幡宮でした。まずは神社の北に位置する鳥居と参道(左下写真)、それを横に見て南下すると、神社の東に位置する鳥居と参道(右下写真)です。今回は素通りでしたが、この大鳥居からすると、立派な八幡宮なのでしょうね。
井草八幡宮
  

さらに南に下ると、女子大通りに到達します。正門から見える正面を写真に収め(下写真)、すぐ近くのバス停でバスに乗って吉祥寺に至りました。

東京女子大学
 
コメント
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