弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

スイスの旅(2)マッターホルン

2018-07-20 21:17:15 | 趣味・読書
今回のスイス旅行でツェルマットを訪問して認識したこと、それは、“ツェルマットと言えばマッターホルン”という事実です。
ツェルマットから登山電車でゴルナーグラートまで上がれば、モンテローザがあります。そのちかくにはさまざまな雪山が並んでいます。
一方でマッターホルンは、一峰だけ独立してそびえ立ち、ツェルマットの周辺どこからでもその雄姿を認めることができます。
“日本に富士山あり。ツェルマットにマッターホルンあり”といいたいところです。

今回の旅では、6月17日に氷河特急経由でツェルマット着、登山鉄道でゴルナーグラートに向かうときに、マッターホルンに初お目見えしました(下写真)。このとき、天気は全般に曇りがちでした。

マッターホルン

登山電車が終点のゴルナーグラートに到着、振り返れば西の方角にマッターホルンです(下写真)。曇りがちの空を背景に、このときはなんとかその全景を見せていました。


翌6月17日の早朝、5時過ぎに起きたときは一面の霧の中でしたが、次第に霧は下に降りていきました。ゴルナーグラート展望台からホテルの方向(西方向)を眺めると、手前が3100クルムホテル・ゴルナーグラート、その向こうにマッターホルンがそびえていました(下写真)。
                マッターホルン                  ダン・ブランシュ

[西方]

この日の予定では、ゴルナーグラートから登山電車で下り、最初の停車場であるローテンボーデンで降り、こから1駅分の下り道を歩くハイキングの計画でした。途中にはリッフェルゼーという湖があり、その水面に逆さマッターホルンが映し出されるというのです。しかし、現時点ではリッフェルゼーの湖面がまだ凍っており、逆さマッターホルンを見ることができません。ハイキングコースを変更することとし、取りあえず登山電車をローテンボーデンで途中下車しました。そこから見える景色が下の写真です。下方に見える湖が、予定していたリッフェルゼーです。たしかに湖面が氷結しています。マッターホルンの方向には雲がかかっていますが、なんとか頂上部は見えていました。
                            リッフェルゼー            マッターホルン

ローテンボーデンで次の電車に乗り込み、その日のうちにツェルマットに下りました。

ツェルマットの街中の路地を散策し、路地のむこうに教会の尖塔、そしてそのむこうにマッターホルンがそびえている場に遭遇しました(下写真)。

教会の尖塔とマッターホルン

翌6月18日の早朝、5時過ぎに目覚ましで目覚めます。窓から外を見ると、まだ暗い夜空に星が見えています。晴天だ!
今朝はまず、近くの川にかかる橋からマッターホルンのモルゲンロートを見る予定にしています。ちょっと早めに橋に着くと、すでに橋の上には大勢の人たちが来ています。
空はすっかり明るくなっているのに、マッターホルンにはなかなか日が差しません。ひょっとして太陽が出る東の方向は雲がかかっているのでは、と懸念し始めたとき、マッターホルンのてっぺんに赤みが差すのが見えました。
そしてそれからの様子は、下の写真に示すとおりです。写真右に、カメラが記録した現地時間を記しました。15分ほどのできごとだったことがわかります。

《マッターホルンのモルゲンロート》
5:32

5:33

5:35

5:37

5:41

5:49

このとき、同じアングルで撮影した写真をすべて使って、連続写真動画を作ってみました。表示間隔を0.5秒としています。計算すると、1分が1秒に短縮されているようです。
https://youtu.be/iC4DEUs0mn4
モルゲンロートがどんな現象か、知らずにいました。それにしても、こんな現象であろうとは想像できませんでした。どんな現象かというと、日に照らされた部分はあくまで赤く、そして日照部分と日陰部分との境界がぼやけずに鮮明であったということ。境界部が、山頂から山腹に降りてくるまでを20分も見続けることができたこと、など。

もう一つ驚くべきこと。
モルゲンロートを観察した橋には、観光客が鈴なりになっていました。観察すると、その全員が東洋人でした。白人は一人も見当たりません。
ガイドさんによると、この橋は以前は“日本人橋”と呼ばれていたそうです。現在は日本人は少数派であり、“中韓人橋”と呼ぶのがふさわしいでしょう。

戻る                            続く
コメント
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