弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

荻窪・衎(かん)芸館

2015-12-29 23:10:27 | 杉並世田谷散歩
荻窪駅から歩いて10分足らずの所に、杉並区中央図書館があります。1ヶ月ちょっと前のことです。職場の昼休み、図書館に本を返しに行った帰り、図書館から荻窪駅方面に歩いて直ぐの所に、変わった建物と看板を見つけました(下写真)。
 
小さくて目立たない看板には、「衎芸館(かんげいかん)」とあります。家の前には衎芸館の説明が小さな文字で書かれています(左下写真)。
  
近寄って説明を読んでいたところ、通りかかった女性に声をかけられました。後からわかったのですが、衎芸館のお隣に住まわれている衎芸館館長の鎌田さんでした。この衎芸館について説明をしてくださいました。
館長はとても気さくな方で、道ばたでの立ち話で私が「私もピアノを習っています。持ち曲はトロイメライとベートーベン月光1楽章です」といったお話をした所、「ちょっと見ていく?」「弾いてみる?」と声をかけていただき、わざわざ錠を開けてホールの中に案内してくださったのです。
  
ホール

ホールにはグランドピアノが2台あります。そのうちの1台が、フランスのプレイエルというピアノメーカーが作った貴重なピアノなのだそうです。かん芸館のサイトには、プレイエルのピアノについての説明が載っています。
下の写真がプレイエルです。
 

私が入れていただいたとき、プレイエルは部屋の隅に片付けられていましたが、館長はわざわざ弾けるように移動してくださいました。
私は遠慮することなく、そのプレイエルを弾いてしまいました。
トロイメライと月光の楽譜1行分を弾きましたが、突然なのでうまく弾けません。館長に「もう1回トロイメライを弾いて」と言われ、再度弾き始めると、今度はスムーズです。結局、最後まで弾いてしまいました。

私は、西荻窪の大城先生にピアノを習い始めて6年目になります。決して音楽好きでもないのに何でピアノを習っているのだろう、と自分でも不思議に思っているのですが、ピアノをそれなりに弾けるようになっているからこそ、今回のような出会いが生まれたのだ、と思うと、“ピアノを習っていて良かった”とつくづく思います。

かん芸館のホールでは常時いろいろの催し物が開催されているようです。
私は12月22日の13時、ここで開かれた「西津啓子ピアノコンサート Music Garden 第52回」鑑賞に出かけました。今回の写真はすべてこのとき撮影したものです。

開場は12時45分ですが、12時半には開場に到着しました。開場までのしばらく、付近を散策しました。
衎芸館の下をくぐって駐車場の向こうまで行くと、衎芸館ホールの出窓が見えます(下写真)。
 

衎芸館のすぐ隣は、以前このブログで紹介した読書の森公園です(下写真)。写真の左、木々の向こうに、衎芸館ホールの出窓が確認できます。
 
上写真の左下、ベビーカーの近くに小さな男の子がいます。お母さんがベンチに休み、男の子がひとりで走り回っています。私が近づくと、人なつっこくいろいろお話ししてくれました。しばらく一緒に公園内を走り回り、バイバイしてお別れしました。

西津啓子さんはピアニストで、ご自身のサイトによると、毎月第4火曜日に衎芸館でピアノコンサートを開催されているというとです。今回コンサートの写真もさっそくアップされていました。

衎芸館での西津啓子さんのコンサート、今回が52回ということで、連綿と続いてきています。ところが、演奏が終わった後のご説明で、「衎芸館でのコンサートは今回が最後です」とのアナウンスがありました。たまたま私がはじめて参加した会が、最後の会だった、ということになります。一体何があったのでしょうか。

この衎芸館のことを、私のピアノの先生である西荻窪の大城先生にご紹介したところ、「以前利用したことがある」とのことでした。ただし、現在は、大城先生のレッスンの拠点は葛西で、生徒さんの大部分は葛西近郊の人たちなので、なかなか荻窪で発表会を開くのは難しそうです。
一方で、先日12月20日に西葛西で開かれたピアノ・声楽合同発表会の後、生徒さんのひとりが「プレイエルを弾きたい!」と言っていたので、衎芸館での発表会が実現するかもしれません。
コメント
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