弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

アジア杯決勝・オーストラリア戦

2011-01-30 15:18:34 | サッカー
厳しい戦いでした。日本代表はよくぞ勝利を勝ち取ったものです。

決定的チャンスの数ではオーストラリアが日本を上回っていましたが、オーストラリアはそのチャンスに決めきれず、日本は数少ないチャンスの一つをものにして勝利を手に入れました。

後半11分、右サイドの藤本に代わってセンターバックの岩政が入ったときは、いったいどのような布陣を採用したのかと呆気にとられましたが、それまでオーストラリアに何度も危ないシーンを作られてていたのに、それからはピタッとオーストラリアの攻撃を封じました。
一夜明けて本日のテレビ番組では繰り返しそのザッケローニ采配について解説がなされています。藤本 → 岩政のひとりの交代に付随して、岡崎を左から右へ、長友を前へ、今野を中央から左サイドバックへ、というポジションチェンジを敢行したのですね。選手たちは交代とポジションチェンジの意味合いを瞬時に的確に理解して行動したようで、その作戦は見事にはまりました。
監督の試合の読みも見事なら、監督の作戦変更を誤解なく理解してピッチで実現した選手たちも見事でした。

さらには、延長前半に交代で入った李忠成が華麗なゴールで期待に応えました。あの場面で、よくぞ難しいダイレクトボレーシュートを打ったものです。普通ならまずはヘディングを、そうでなければワントラップを入れるでしょう。本人のコメントでは、トラップすると失敗すると思ってボレーシュートを打ったとのことです。とにかくゴールネットを揺らすことができて良かったです。

アジア杯に向けて代表が合宿に入ったとき、たしか10人しか集まらなかったと記憶しています。
グループリーグ第1戦のヨルダン戦は、かろうじて引き分けに持ち込んだような試合でした。ザッケローニ監督は、準備不足だしフィジカルコンディションが良くないが、これからチームをまとめていく、というスタンスでした。
そして1戦ごとに、監督が宣言したとおり、チームは目に見えて成長しましたね。
もともと、若い選手を連れてきているのであり、若い選手に経験を積ませるのが第1目的、上位に進出できればもうけもの、といった編成だったのでしょう。それが最後は、手が届かないかと思われた韓国とオーストラリアに勝ってしまったのですから、こんなすごいことはありません。

出場したメンバーにとって、今回の経験は大きな糧となったことでしょう。
唯一の懸念事項は、遠藤ヤットの後釜が見つかっていないことです。そこさえはまれば、3年後のワールドカップに向けた若返りのメドが立つことになります。
今まで、これほどスムーズに代表チームの若返りがされたことがあったでしょうか。
この点でも、ザッケローニ監督の手腕は見事でした。

香川選手は全治3ヶ月ということです。何とか、怪我前と同じパフォーマンスで復帰を図ってもらいたいと願っています。
コメント
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