弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

オシム監督倒れる

2007-11-17 14:49:38 | サッカー
サッカー日本代表のオシム監督が脳梗塞で倒れたと聞きました。

私の父も脳梗塞で倒れ、その後長期間にわたってリハビリ生活を送りましたので、状況がだいたいわかります。オシム監督が倒れたときの状況を伝え聞く限り、症状は軽くなく、半身不随という後遺症が残る可能性が高いでしょう。右半身不随であれば、言語にも重い障害が残ります。野球の長嶋茂雄氏と同様の症状が予想されます。

今は命をとりとめることと快癒されることを祈るばかりですが、サッカー代表監督を継続することはおそらく困難でしょう。
今朝の日刊紙朝刊では、「オシム氏は監督としてかけがえのない人」との論評が多いですが、湯浅健二氏の論評(当ブログの10月23日10月28日)に従えば、オシムサッカーは、現在の少なくとも欧州で「よいサッカー」といわれている共通認識を具現しているようなので、同じサッカーを継承してくれる監督適任者は見つかるはずと思います。
湯浅氏とも交友のあるブッフヴァルト氏(元レッズ監督)などいいと思いますが。


オシム氏が倒れた直後、救急車を呼ぶのが大変だったようですね。
オシム監督119番、フランスから…日本の知人つかまらず
11月17日2時42分配信 読売新聞
「【パリ=若水浩】オシム監督を日本に招くなど、深い関係を持つフランス在住の祖母井(うばがい)秀隆・グルノーブル(フランス2部リーグ)GMは16日、オシム監督が倒れた直後の様子を語った。
 15日午後6時(日本時間16日午前2時)ごろ、祖母井さんは(息子でJ1千葉の)アマル・オシム監督から「何人かに電話したがつかまらないので、そちらから救急車を呼んでくれないか」という電話を受けた。フランスからは日本の119番に通報できないため、祖母井さんは何人かの知人に電話をかけ、深夜に起きていた人から通報してもらったという。
 祖母井さんは「自分がジェフにいた時は、いつでも連絡が取れた。私が日本にいれば」と悔しがり、「ここ2日間ぐらいが危ないと聞いている。回復を祈るしかない」と語った。」

祖母井さんについては、10月25日に記事にした「サッカー批評「Jリーグ批評」」のセルジオ氏と宇都宮徹壱氏の対談の中で、セルジオ氏の発言で知りました。
セ「いつも思うんだけど、反町はU-22の監督なの? それともオムのコーチなの? 」「コーチがいくら喋っても、選手が知らん顔してるの。カリスマがないでしょ、コーチに。オシムはただ立っているだけ。大熊(清 コーチ)と反町がわーわー声出して、反町がいない時には小倉(勉 コーチ)が声出して。誰が仕切っているんだか、さっぱり分からない。そんなナショナルチーム、見たことないよ。あれじゃ、勝てる大人のチーム、作れないよ。通訳(千田善)も気の毒だよ。セルビア語を彼しか知らない。できる人少ないから。でも、ジェフの通訳(間瀬秀一 現ジェフ千葉コーチ)、どうして連れてこなかったの?」
宇「それはアマルの通訳だからですよ。」
セ「どっちが大事なのよ。それとグルノーブルに行った祖母井さん(秀隆 当時ジェフ千葉GM)、なんで協会が雇わなかったのよ。オシムって難しいのよ、人間的に。だったら祖母井さんと通訳、オシムをセットで協会に入れればよかったじゃない。」
宇「祖母井さんは、川淵さん(三郎 協会会長)とは仕事はしたくないと明言して、グルノーブルに去っていったわけですが。」
セ「だからさ、やってることがすべて突貫工事なの。去年の成田での貧しいスタートが、今まで尾を引いている。もう少し余裕を持って、体制を作ってから(スタッフを)選べばよかったじゃない。」

この対談から、オシム氏の位置づけ、オシム氏と祖母井氏との関係が分かりました。
夜中の午前2時、アマル・オシム氏と共通の言語で話ができる日本人は、フランスにいる祖母井さんただ一人だったということですね。
コメント
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