弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

審決取消訴訟の判決

2007-05-24 20:58:49 | 知的財産権
特許無効審決取消訴訟に被告代理人として関わっている案件があります。本件については、弁論準備手続での専門委員の関与弁論準備手続での応答口頭弁論について今まで紹介してきました。先日、この案件について知財高裁で判決がありました。
判決の言い渡しには出頭しない場合も多いそうですが、私はこの目で確かめるべく、指定の時間に出頭しました。

指定された法廷は裁判所の8階です。法廷の前の廊下に掲示された予定表を見ると、同じ時刻に3件の事件が入っています。私の事件はその最初です。
法廷に入室し、用意されていた用紙の被告側代理人欄に自分の氏名を記入し、傍聴席で待ちます。
指定時刻の5分ほど前、「○○事件の代理人の方はお入りください」と呼び出され、被告席に座ります。原告側の代理人も出頭していました。
定刻になると3名の裁判官が登場し、一同礼の後、判決主文が読み上げられます。
「原告の請求を棄却する。訴訟費用は,原告の負担とする。」
やりました。当方の勝訴です。

そして次の事件に移るので、その事件の代理人とバトンタッチです。
判決の正文を受け取るべく、その足で17階の知財高裁の書記官室に出向きます。まだ書類が到着していないということで、廊下に並べた椅子でしばらく待たされます。原告代理人も来ています。書類はたった今の法廷に持参されていたのでしょうか。そのうちに書類が到着し、所定の用紙に印鑑を押して判決を受領してきました。
判決は裁判所ホームページにすでに掲載されています。

判決から2週間後、上告の有無を確認するまでは未確定の状況が続きますが、取り敢えずは安心することができました。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする