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晴れ時々スターウォッチング

昔の出来事もたま~に紹介

2022年見たい天体現象「突発出現が期待される流星群」☆彡

2021年11月26日 | 「見たい天体現象」
2022年見たい天体現象シリーズの第6回目は「突発出現が期待される流星群」です。

↑2001年11月18日のしし座流星雨、この時は1時間で1,500個以上の流星が出現した。まさにリアル星降る夜!

 2022年は1年を通して月の中旬が満月になるため中旬前後に極大を迎える流星群は条件が良くありません。なので、三大流星群の8月のペルセウス座流星群は条件が「最悪」で、12月ふたご座流星群は「悪」となっています。

 1月のしぶんぎ座流星群だけは極大が1月4日06時と予想されているので条件としては「最良」になっています。天文年鑑には「1月4日 04~05時台は空の条件によってはHR=100を突破する可能性がある」と記載されてます。ピークの鋭い流星群ですが火球を伴った流星が複数見られる可能性があるので要注意ですね。

 さて、ここからが本題です。2022年は「注意を要する小流星群」の中に突発出現の可能性がある流星群がいくつかあるのでまとめてみました。

エントリーナンバー1番
流星群名    注目極大日  時間       HR  特徴   母彗星  観測条件
ヘルクレス座τ群 5月31日 未明~早朝・夕方   ?    緩    73P   最良

*母天体である73P/シュワスマン・ワハマン第3周期彗星が1995年回帰時に生成・放出したダストトレイルに5月31日14時台に接近する予報が出ている。母天体の73Pが1995年に回帰したときには大規模なバーストが観測されており多くの流星物質を放出した可能性があるためHR=500を超す予測もある。日本では残念ながら接近時刻が日中のため観測はできないが、1892年と1897年に回帰した時のダストトレイルが長時間にわたり地球に接近するので5月31日の未明から早朝と夕方に出現を捉えられる可能性があります。5月30日が新月のため条件は最良であり2022年最大の要注意流星群です。


エントリーナンバー2番
流星群名    注目極大日  時間   HR  特徴   母彗星      観測条件
5月きりん座群  5月25日  17時台   ?   ?    209P/LINEAR    最良

*2014年に突発出現を見せた209P/LINEAR周期彗星を母天体とする流星群。2022年は1903年と1909年の回帰時に生成・放出されたダストトレイルへの接近により5月25日17時台に突発出現を見せる可能性がある。日本では日没前のためピークの観測はできないが日没後の北の空には要注意です。


エントリーナンバー3番
流星群名    注目極大日  時間   HR  特徴   母彗星   観測条件
7月りゅう座γ群  7月29日  02時台   ?  中速    ?     最良

*この流星群は発見が1963年で、2007年~2008年に日本で観測されて2012年8月にIAUに追加された新しい流星群です。2016年には1時間続く活動が見られたがその後は大きな活動は見られていません。母天体は周期270年~600年の長周期彗星と考えられているがまだ発見されてない。2016年以降は活動が見られていないが来年は条件が良いので注目したい流星群です。


エントリーナンバー4番
流星群名        注目極大日   時間   HR  特徴   母彗星   観測条件
11月おうし座南・北群  11月10日前後     10~15  緩    2P/Encke    悪

*こちらは小流星群でなくメジャーな流星群です。天文年鑑では2022年における第2の要注意流星群であると紹介しています。母天体は周期3.3年の2P/エンケ彗星で過去に放出されたダストが木星に対して7:2の共鳴構造となる状態で公転する特徴を持つ。2022年はこの塊が地球と接近する年になる。同条件の2005年には-5等級程度の火球が11月上旬に連日観測されたほか2015年には10月末から11月上旬に満月を上回る明るさの火球が複数出現した。残念ながら2022年は11月8日が満月であるため条件は良くないが、11月8日の皆既月食が輻射点の近くにあるため皆既中の赤銅色の月と火球を撮影できる可能性がある。皆既中の月と大火球を同時に撮れる千載一遇のチャンスです。


エントリーナンバー5番
流星群名   注目極大日  時間  HR  特徴    母彗星     観測条件
11月しし座群  11月22日  0時台   15  速・痕  55P/テンペル・タットル   悪

*母天体である55P/テンペル・タットル彗星の回帰を9年後に控えるしし座流星群ですが、2022年は母天体が1800年に回帰したときに生成・放出したダストトレイルが22日0時に接近する予報が出ています。下弦過ぎの月の影響を受けるが、HR=15前後の出現と痕を伴った火球クラスの流星を複数捉えることができるだろうと天文年鑑には記載されています。


エントリーナンバー6番
流星群名    注目極大日   時間       HR  特徴  母彗星   観測条件
12月こぐま座群  12月22日  19時台と23時台   ?   緩   8P/タットル   最良

*年末を飾るこぐま座流星群ですが2022年は22日19時台に小規模ながら突発する可能性と同日23時台に843年に回帰したときのダストトレイルとの接近予報が出ています。12月23日が新月のため条件としては最良です。

以上、来年楽しみたい流星群の紹介でした。

2022年見たい天体現象「Lunar X」

2021年11月25日 | 「見たい天体現象」
 手元に2022年度版の天文年鑑が届いたので天文年鑑から読み解ける
「来年見たい天体現象」を紹介していきま~す。


 今日のお題は、何度も撮影したけどやっぱり気になる「ルナXデー」です。



 2022年版天文年鑑の「展望」に月面Xの観察可能日が載っていますが、今年も独自予報として月面Xの観察可能日を載せておきます。

月面余経度358.0°の日時  日没  月高度(方位)  b値
○ 1月10日(月)12時18分 16:36   8°  (東)   -1.20°       
× 2月 9日(水) 02時45分 17:08   -21°
○ 3月10日(木)16時47分 17:39  73° (南)   -1.44°       
× 4月 9日(土) 05時55分 18:08   -25°
○ 5月 8日(日)17時58分 18:35  72° (南)   -0.18°        
× 6月 7日(火)06時30分 18:59   -36°       
○ 7月 6日(水)16時18分 19:04  51° (南南東) +1.23°   
× 8月 5日(金)02時15分 18:44   -47°       
○ 9月 3日(土)14時41分 18:05  20° (南東)  +1.41°        
× 10月3日(月)02時49分 17:18   -57° 
○ 11月1日(火)15時57分 16:39  22° (南南東) +0.14°  
× 12月1日(木)05時58分 16:17   -55°
○ 12月30日(金)20時24分 16:26  40°(南西)  -1.30°
(注:上記日時はあくまでも晴れスター的独自予報です。)
 b値:月面上で太陽が真上から照らす地点の月面緯度

2022年は月面X発生時に月が地平線上に出ている回数は7回ほどありますが、1月10日、9月3日、11月1日は月高度が低いので、条件良く観測できるのは、3月10日、5月8日、7月6日、12月30日の4回かと思われます。3月10日、5月8日、7月6日は日没前の青空の中で、12月30日は日没後の夜空で見ることができます。

 天文年鑑の展望には「2023年には夜間に好条件で見られるものがない」と書いてあるのでこの4回はぜひ見ておきたいですね。


 こちらは今年撮影したLunarXクローズアップフォトで~す。
2月19日(金)予想ピーク時間:18時59分 月面緯度 -1.50°

2021/2/19 21:05 SE200N ASI290MC Shutter=5.358ms 25% of 1233flames


4月19日(月)予想ピーク時間:20時54分 月面緯度 -1.10°

2021/4/19 20:41 SE200N ASI174MM Shutter=3.375ms 50% of 200flames


6月17日(木)予想ピーク時間:19時51分 月面緯度 +0.39°

2021/6/17 21h11m55s SE200N ASI290MC Shutter=4.719ms Gain=340 (56%) 50% of 1735flames



2022年見たい天体現象「月と惑星の接近(7月~12月編)」

2021年11月19日 | 「見たい天体現象」
7月27日「月齢27.6と金星の接近」

 新月二日前の月と金星が横並びに接近する現象です。季節は夏ですが背景は冬の星座ふ
たご座です。月と金星の右側ではオリオン座の三つ星がまっすぐ立ち昇ってくる様子も同
時に見られます。


7月30日「二日月と水星の接近」

 新月翌日の二日月が水星と接近します。輝面比0.03の月が見えるのは太陽が沈んでから
30~40分が過ぎたころです。この時の水星の高度は約2°です。水星が沈むとき火星のよう
に赤く見えることがあるので運が良ければ赤い水星を見ることができるかもしれません。


8月26日「有明の月と金星の接近」

 この日の月は新月前日で輝面比0.02ですが、注目すべきは弦が上を向いてお皿のようにな
っていることです。この向きの月と惑星が接近するとそれだけで荘厳的な美しさがあります。
2022年で条件よく見られるのはこの日だけなので見逃せない接近です。


8月29日「究極に細い三日月と水星の接近」

 水星はやや離れたところ(角距離6°)にありますが、究極に細い三日月と一緒に見るこ
とができます。ただし水星の明るさが0.3等と明るくないので探すのは難しいかもしれま
せん。デジカメで撮影して位置を確認してから肉眼で探すのがおすすめの方法です。


9月25日「新月前日の月と金星の接近」

 こちらは「2022年に見える細い有明の月」で紹介した新月25時間前の月です。接近を見
る以前にこの月が見えるかが鍵となります。これほど細い月と金星の接近は撮影したこと
がないのでぜひ撮影したい天体現象です。


12月25日「三日月と水星、金星の接近」

 クリスマスの夕方に西の空で見える三日月と2惑星の接近です。この時の水星は明るさが
-0.2等なのでキレイに見えることと思います。日没時から注意してみていると三日月→金
星→水星の順に輝く様子を見ることができます。


 最後にこれまでに撮影した月と惑星の接近アーカイブから数枚を紹介します。

↓「月と惑星たちの接近 選」
2016年2月7日「ほぼ1週間の天体たち」



2019年11月19日「五日月と土星・木星の接近」



2019年1月2日「月と惑星たちのアーバンな接近」



2019年11月24日「輝面比0.01の月と水星の接近」



2008年12月30日「月齢1.8の月と水星・木星の接近」



2017年9月19日「月齢28の月と水星・火星の接近」



以上蔵出し画像でした~。

2022年見たい天体現象「月と惑星の接近(1月~6月編)」

2021年11月18日 | 「見たい天体現象」
2022年見たい天体現象の第3弾は「月と惑星の接近」です。

 来年みたい「月と惑星の接近」をリストアップしてたら、とても多くなったので
「1月~6月編」と「7月~12月編」の2回に分けてお送りしま~す。

 今回もシミュレーション画像はステラナビゲーター11で作成しました。

1月1日「有明の月と火星、アンタレスの競演」

 この接近は元旦の早朝、初日の出の約1時間前に見ることができます。ほぼ同じ明るさで
輝く2つの赤い星の競演に輝面比0.05の有明の月が寄り添います。薄明が進んで月と火星と
アンタレスだけが空に残されたとき、赤い眼をしたスマイルマークに見えるかも…


1月4日「二日月と水星・金星の接近」

 月齢1.6の二日月と水星が並びます。金星は日没直後から見えてますが水星が見える頃は
金星の高度がかなり低くなるので眼視では難しいかも。肉眼で見えなくても撮影は可です。


1月5日「三日月と3惑星の競演」

 こちらは金星が沈んで空が暗くなった頃に見える月と3惑星の競演です。木星が-2.1等、
土星が0.7等、水星が-0.6等です。3惑星はやや離れていますが一直線に並ぶのできれいな
眺めになります。


1月30日「有明の月と火星、金星、水星の共演」

 1月上旬に西の夕空で見えていた金星と水星は下旬には明け方の東の空に移動します。
接近と言えるほど近づいてはいませんが夏の星座を背景にした3惑星と月が楽しめます。


2月3日「究極に細い三日月と木星の接近」

 輝面比がわずかに0.06という究極に細い三日月が木星と並んで見えます。前日はかなり
低い高度ですが月齢1.1(輝面比0.02)の二日月が見えます。そちらも見逃せませんね。


2月27日「有明の月と火星、金星の接近」

 有明の月が、明るさ1.3等級になった火星と-4.6等の金星に近づきます。火星は徐々に
明るさを増して12月上旬にはおうし座で-1.9等まで明るくなります。2022年は火星の明
るさの変化にも注目ですね。


3月1日「有明の月と水星と土星の接近」

 この日は、月と水星の離角が4.5°、土星と水星の離角は2.3°で3天体がかなり近づきます。
月高度が2°に達する頃には土星も水星も見えなくなるので難易度はMAXですが離角が小さ
いので来年見てみたい天体現象のひとつですね。(^^ゞ


4月28日「有明の月と土星、火星、金星、木星の共演」

 こちらは2022年でも一推しの見たい天体現象です。肉眼で見える5つの惑星のうち4惑星
がきれいに並びます。新月3日前の有明の月の位置も絶妙です。肉眼では見えませんが実は
金星と海王星が離角4分という超大接近しているおまけ付きです。


5月27日「有明の月と火星、木星、金星の共演」

 こちらは「木星と火星の接近」と「月と金星の接近」が一度に楽しめる?天体現象です。
惑星の接近でも横並びになるのはけっこうレアなのでぜひ写真に収めたい星景ですね。


6月27日「有明の月と金星、水星」

 こちらは月を挟んで2つの惑星が並ぶ現象です。月の両側に明るい惑星が並ぶと写真的に
はとてもフォトジェニックでいいなあといつも思っています。晴れスター的には月と惑星
の接近の中でもおすすめの一品です。

 本日はここまでです。次回は「月と惑星の接近(7月~12月編)」をお送りしま~す。

2022年に見える細~い月(有明の月)

2021年11月14日 | 「見たい天体現象」
 2022年見たい天体現象の第2弾は「来年見える細~い有明の月」です。
↓ 有明けの月は11月4日に輝面比0.01の撮影に成功したのでアーカイブを更新しました~。

月齢28.4 輝面比0.01 (新月24時間39分前)撮影高度8°(日の出29分前)

2021.11.4 5:36:41 SIGMA150-600mm f5-6.3 f600mm ISO2000   f7.1  1/160sec


月齢28.4 輝面比0.02(新月27時間21分前)撮影高度8°(日の出33分前)

2013.12.2 6:01:21 BORG60 Powermate2× ISO400 1/2sec


月齢28.4 輝面比0.02(新月28時間18分前)撮影高度4°(日の出40分前)

2016.1.9 6:13:40 BORG60 Powermate2× ISO800 1/5sec


月齢28.1 輝面比0.03(新月40時間33分前)撮影高度12°(日の出26分前)

2020.11.4 5:50:34 BORG60 Powermate2× ISO640 1/20sec


 さて、来年見える細~い有明の月データは下記のとおりです。
輝面比は太陽出の時刻で比較してあります。

2022年新月前日  月出 太陽出 月高度   新月まで  輝面比 月齢
  1月02日(日) 06:17 06:52 4.509°  20時間41分 0.0113 28.6
  1月31日(月) 06:05 06:42 4.764°  32時間04分 0.0255 28.1
  3月02日(水) 06:08 06:07 -0.979°  20時間28分 0.0094 28.6
  3月31日(木) 05:07 05:23 2.269°  34時間10分 0.0230 28.1
  4月30日(土) 04:25 04:41 2.321°  24時間47分 0.0107 28.6
  5月29日(日) 03:21 04:15 9.219°  40時間15分 0.0260 27.9
  6月28日(火) 03:06 04:14 10.668°  31時間18分 0.0155 28.3
  7月28日(木) 03:33 04:34 9.274°  22時間21分 0.0080 28.7
  8月26日(金) 03:25 04:59 15.910°  36時間18分 0.0221 28.1
  9月25日(日) 04:21 05:25 11.347°  25時間30分 0.0121 28.5
  10月24日(月) 04:13 05:53 17.716°  37時間56分 0.0294 28.0
  11月23日(水) 05:18 06:25 10.269°  24時間58分 0.0152 28.4
  12月22日(木) 05:21 06:49 12.009°  36時間28分 0.0337 28.0

 ふ~む、ふむ、これを見ると2022年の究極に細い有明け月は7月28日(輝面比0.8%)のようですね。難易度はMAXですが、月出直後の高度2°以下であれば輝いている姿を捉えられる可能性はあると思われます。

 1月2日は条件は7月28日より悪いですが輝面比が大きいことと太陽離角が11°もあるので、こちらも高度2°以下であれば撮影できるかもしれません。

 6月28日、9月25日、11月23日は上記アーカイブの月齢28.4、輝面比0.01とほぼ同じ条件なので、天気さえ良ければ簡単に見ることができると思います。

 「新月の日に月を撮影しよう!(有明け月編)」は条件が悪いので今回は該当なしです。
次回の見たい天体現象は「月と惑星たちの接近」を予定していま~す。

2022年に見える細~い月(月齢1)

2021年11月12日 | 「見たい天体現象」
11月も中旬となり、そろそろ来年の天体現象が気になる時期となりました~。

 いつもは手元に天文年鑑が届いてからいそいそとまとめている「来年見たい天体現象」シリーズですが、はやる気持ちを抑えることができず、今年は国立天文台の暦要項「令和4年度版」を参照して早々と始めることにしました~。

  第1弾 来年見たい天体現象は「来年見える細~い月(月齢1)」です。下記写真はこれまでに撮影に成功した月齢1前後のお月さまアーカイブですが、今年は月齢1前後の月を撮影することができなかったので昨年のブログと同じ写真です。

新月から21時間17分後の月(月齢0.9)撮影時高度 3.1°(日没14分後)日没時月高度9.2°

2010年4月15日 18時46分  f100mm F6.0 D50 ISO800 1/4(トリミング)


新月から25時間14分後の月(月齢1.0)撮影時高度 3.0°(日没40分後)日没時月高度9.4°

2016年12月30日 17時06分  SE200N 直焦点 D90 ISO400 1/13


新月から31時間13分後の月(月齢1.3)撮影時高度 9.5°(日没21分後)日没時月高度13.5°

2009年2月26日17時48分 SE200N 直焦点 D70 ISO200 1/10

 月齢1前後の月は儚くて、それでいてどこか神秘的で見ていて飽きませんよね。見えている時間もあっという間なので、もっと長い時間見たかったなぁといつも思ってしまいます。

 それでは「2022年 月齢1前後の超スリムなお月さまが条件よく見える日データ」をご覧ください。2022年新月翌日の日没時刻(仙台市)・日没時月齢・日没時月高度は下記のとおりです。

2022年新月翌日   日没時刻   日没時月齢  日没時月高度   月没時刻  輝面比
 1月04日(火) 16時30分   1.5   12.485°  18時00分 0.0349
 2月02日(水) 17時01分   1.1    9.467°  18時02分 0.0166 
 3月04日(金) 17時33分   1.6   16.642°  19時07分 0.0318
 4月02日(土) 18時01分   1.1   10.159°  18時59分 0.0133 
 5月02日(月) 18時29分   1.5   14.379°  19時55分 0.0228
 5月31日(火) 18時54分   0.9    7.931°  19時47分 0.0079 
 6月30日(木) 19時05分   1.3   11.073°  20時16分 0.0152
 7月30日(土) 18時50分   1.7   12.536°  20時02分 0.0259
 8月28日(日) 18時14分   1.0    7.689°  18時58分 0.0109 
 9月27日(火) 17時27分   1.4    8.015°  18時14分 0.0233
10月26日(水) 16時46分   0.9    3.685°  17時11分 0.0096
11月25日(金) 16時20分   1.3    6.568°  17時09分 0.0256
12月24日(土) 16時22分   0.9    4.335°  16時57分 0.0118

 今回はイメージをしやすくするため輝面比の詳細も載せてみました。これを見ると来年一番細い夕月を見ることができる日は5月31日の月齢0.9(輝面比0.79%)のようです。

 8月28日の月齢1.0(輝面比1.09%)と4月2日の月齢1.1(輝面比1.33%)、2月2日の月齢1.1(輝面比1.66%)も日没時月高度が高いので天気が良ければ究極に細い月が条件良く見られます。

 6月30日の月齢は1.3ですが、輝面比は1.52%なのでこの日もかなり細い月が見られるので要チェックですね。来年はいろいろと楽しめる二日月がたくさんあります。

 さて、こちらは番外企画「新月の日に月を撮影しよう!(夕月編)」の基本データです。
2022年の新月は太陽の東側にある日が多く、明け方より夕方の方が条件としてはいいようですが輝面比を見ると、こ~れは無理だよね~と言わざるを得ない数値です。

 細い月の目撃世界記録は新月12時間7分後の月(月齢0.5)だったと記憶してますが、ホントに見たのでしょうかね~。たしか8cmの望遠鏡で見たと書いてあったようだったけど、空気の薄い高地だと見えるのかな~?

2022年新月当日  日没時刻  日没時月齢 日没時月高度  月没時刻   太陽離角  輝面比
 1月03日(月) 16時29分  0.5  1.750°  16時46分  8゚08'22"   0.0044
 3月03日(火) 17時32分  0.6  4.421°  18時00分  8゚32'39"   0.0049
 5月01日(日) 18時28分  0.5  3.586°  18時53分  5゚22'32"   0.0029
 6月29日(水) 19時05分  0.3  3.163°  19時05分  4゚11'08"   0.0008
 7月29日(金) 18時51分  0.7  6.343°  19時31分  8゚02'35"   0.0041
 8月27日(土) 18時15分  0.0  2.422°  18時33分  3゚57'59"   0.0000
 9月26日(月) 17時29分  0.4  3.190°  17時49分  5゚19'31"   0.0022

2021年見たい天体現象「月と惑星の接近」

2020年12月31日 | 「見たい天体現象」
 早いもので2020年の大晦日となりました。本年ラストのブログは
  2021年見たい天体現象第4弾「月と惑星の接近」です。

 月と惑星の接近についても天文雑誌等でたくさん紹介されていますが、こちらは
晴れスター的に見たいと思っている完全オリジナル版の「月と惑星の接近」で~す。

 シミュレーション画像はステラナビゲーター11で作成しています。


 1月14日「究極に細い月(月齢1.1)と3惑星の競演」

 これは「来年見たい細~い月の1月14日付けを見るともれなく3惑星が一緒に見られる」
というイベントです。ステラナビの昼光はオフで作成しています。実際の空はかなり
明るい薄明になります。


 3月11日「新月前々日の有明の月と3惑星のコンジャクション」

 日の出前の薄明の空で輝く3惑星と輝面比0.03の有明の月が並ぶフォトジェニックな
星景となります。かなり低高度でのイベントですが、一見の価値アリです。


 5月13日「金星と水星の間で輝く二日月(月齢1.6)」

 こちらは、水星‐二日月‐金星が縦に並ぶイベントで、実際の空で見るとかなりキレイな
星景となります。昼光オフで作成しているので、実際の空ではかなり明るい夕焼け色の空
になります。なので、プレアデス星団を含む恒星等は見えません。


 6月12日「究極に細い三日月(月齢2.0)と金星の接近」

 金星と月が並ぶことはよくありますが、この日は三日月としては究極に細い月(月齢2.0)
と並びます。実際の空ではもう少し空が暗くなると思いますが、数ある三日月と金星の接近
の中でもとびきりキレイに見えるイベントだと思います。


 7月12日「三日月と火星・金星の接近」

 こちらは天文雑誌等で紹介されているので詳しい説明は特に必要ないと思いますが、
遠ざかった火星と金星が横並びになるキレイなイベントです。


 8月11日「四日月と金星の接近」

 この日は、四日月も金星もとても明るいので日没直後から長い時間楽しめるイベントです。


 9月9日「三日月と水星・金星の接近」

 月と離れているので接近とはいいがたいですが、水星と並ぶ機会は多くないので見て
おきたいイベントです。


 11月4日「究極に細い有明の月と二惑星・スピカの接近」

 こちらは昼光オフで作成しています。実際の空はかなり明るいので有明の月を見ること
ができたら素晴らしい星景になることは間違いないのですが、難易度はMAXでかなりの
強運も必要です。


 11月8日「金星食が終わった後も見逃せない接近イベント」

 来年のメイン・イベントである金星食の直後は月から離れていく金星を見ることができ
ます。金星は最大光度の-4.5等級と明るいのでとてもきれいな星景が見られることと思い
ます。シミュレーション時刻の18時は薄明終了時刻なので空が暗い場所では上記のように
天の川とのコラボ写真を撮影できるイベントです。



さ~て、2020年もあ5時間となりました。
今年もこのブログを見てくださった みなさん、本当にありがとうございました。

 来年もたま~にアップしていきますので、時間があるときにご覧いただければ幸いです。
それでは皆さん、よいお年を~!


2021年に見える細~い月(有明の月)

2020年12月07日 | 「見たい天体現象」
2021年見たい天体現象の第3弾は「来年見える細~い有明の月」です。
さ~て来年は新月前の細い月が条件よく見える日はあるのでしょうか。早速調べましょう。

おっと、その前にこれまで撮影した有明けの月アーカイブを見てみましょう。

月齢28.1 輝面比0.03(新月40時間33分前)撮影高度12°(日の出26分前)

2020.11.4 5:50:34 BORG60 Powermate2× ISO640 1/20sec


月齢28.4 輝面比0.02(新月28時間18分前)撮影高度4°(日の出40分前)

2016.1.9 6:13:40 BORG60 Powermate2× ISO800 1/5sec


月齢28.4 輝面比0.02(新月27時間21分前)撮影高度8°(日の出33分前)

2013.12.2 6:01:21 BORG60 Powermate2× ISO400 1/2sec

有明の月に関しては輝面比0.01がまだ撮れてないので何とかクリアしたいところです。(^^ゞ

来年のデータは下記のとおりです。日の出時刻は仙台時刻です

2021年新月前日 月出 太陽出 月高度   新月まで 輝面比 月齢
1月12日(火) 05:57 06:52 7.630°  31時間08分 0.02 28.2
2月11日(木) 06:25 06:32 0.330°  21時間14分 0.01 28.7
3月12日(金) 05:36 05:54 2.307°  37時間27分 0.03 28.1
4月11日(日) 04:59 05:07 0.803°  22時間54分 0.02 28.4
5月11日(火) 04:16 04:29 1.663°  23時間32分 0.01 28.7
6月09日(水) 03:17 04:13 9.340°  39時間41分 0.02 28.0
7月09日(金) 03:13 04:20 10.686°  29時間57分 0.01 28.4 
8月07日(土) 02:52 04:44 18.540°  42時間07分 0.03 27.8
9月06日(月) 03:49 05:10 13.947°  28時間43分 0.02 28.3
10月05日(火) 03:45 05:35 19.879°  38時間30分 0.03 27.3
11月04日(木) 04:53 06:05 12.096°  24時間10分 0.01 28.4
12月03日(金) 04:56 06:35 15.291°  18時間33分 0.03 28.0 

ふ~む、ふむ、条件がいいのは後半ですが…
来年は究極に細い有明の月を見るチャンスはないようですね~。

で、こちらは毎度企画倒れになっている番外企画編、
「新月の日に月を撮影しよう!」基本データです。

新月当日のデータ 月出 太陽出 月高度 新月まで  輝面比 月齢
 8月8日(月)  03:52 04:44 8.041°  18時間06分 0.01 28.8
 10月6日(水)   04:54 05:36 6.967°  14時間29分 0.01 28.8

むむ、8月8日は条件的には撮影できそうな感じがしますが、そんなはずはないと思うので、
正確な輝面比を調べてみると… むむむ、月出直後の4時00分で 0.0067(0.67%)ですね~。

ふひゃ~、さすが新月!ほとんど光っていません。11月4日は同じ輝面比0.01になって
いますが、正確な輝面比を調べると 0.0162(1.62%)です。

輝面比0.0067(0.67%)と0.0162(1.62%)では、月とスッポン、いや太陽と月ほどの差があります。

しか~し、天文年間を過去14年間分引っ張り出して調べてみましたが、
日の出時刻に新月の高度が8°もある日は他にありませんでした。…ということは

これは気象条件によりますが、月出直後であれば撮影可能な範囲といえるかもしれません。
難易度はレベルMAXですが、チャレンジする価値はあるかと思います。

2021年に見える細~い月(月齢1)

2020年12月06日 | 「見たい天体現象」
2021年見たい天体現象の第2弾はこちらも恒例となりました「来年見える細~い月」です。
2021年は月齢1前後の超スリムなお月さまが条件よく見える日はあるのでしょうか?

こちらは、これまで撮影に成功した月齢1前後のお月さまたちで~す。

新月から31時間13分後の月(月齢1.3)撮影時高度 9.5°(日没21分後)日没時月高度13.5°

2009年2月26日17時48分 SE200N 直焦点 D70 ISO200 1/10


新月から25時間14分後の月(月齢1.0)撮影時高度 3.0°(日没40分後)日没時月高度9.4°

2016年12月30日 17時06分  SE200N 直焦点 D90 ISO400 1/13


新月から21時間17分後の月(月齢0.9)撮影時高度 3.1°(日没14分後)日没時月高度9.2°

2010年4月15日 18時46分  f100mm F6.0 D50 ISO800 1/4(トリミング)


で、早速調べてみました。

2021年新月翌日の日没時刻(仙台市)・日没時月齢・日没時月高度は下記のとおりです。

 2021年新月翌日   日没時刻   日没時月齢  日没時月高度   月没時刻
 1月14日(木) 16時40分   1.1    8.061°  17時36分
 2月13日(土) 17時13分   1.5   13.652°  18時35分
 3月14日(日) 17時43分   0.9    7.090°  18時25分
 4月13日(火) 18時12分   1.3   10.550°  19時13分
 5月13日(木) 18時40分   1.6   13.651°  20時02分
 6月11日(金) 19時01分   1.0    7.503°  19時51分
 7月11日(日) 19時03分   1.4   11.313°  20時12分
 8月09日(月) 18時39分   0.8    7.503°  19時25分
 9月08日(水) 17時57分   1.3   10.159°  18時54分
10月07日(木) 17時12分   0.9    6.409°  17時50分
11月06日(土) 16時33分   1.4    8.572°  17時31分
12月05日(月) 16時17分   1.0    5.410°  16時58分

ほほう、これは驚きです。月齢1前後の月がたくさんあります。

しか~し、日没時の月高度は若干低いですね~。

来年特に条件がいいのは、3/14(月齢0.9)、6/11(月齢1.0)、8/9(月齢0.8)ですが
いずれも日没時月高度が7°台なので、ちょっと厳しい感じがします。

ま、最終的には空の透明度次第なので、天気が良ければ撮影は十分可能ですね。

2021年見たい天体現象「Lunar X」

2020年12月05日 | 「見たい天体現象」
さ~て、年末恒例の「来年見たい天体現象」シリーズ第1弾は、
やっぱり気になる「ルナXデー」です。


今では来年度の主な天文現象を紹介する「天文年間」の「展望」ページに記載されるようになり
しかも、新たなアルファベットが見つかるなど話題の多い天文現象になりましたね。

あらゆるところで「月面x」の観望日が紹介されていますが、晴れスター的には、毎年天文年鑑で
月面余経度が358.0°になる日時を調べているので、今年も独自予報として載せておきます。

月面余経度358.0°の日時  日没  月高度(方位)  b値
× 1月21日(木)04時15分 16:47  -41°       
2月19日(金)18時59分 17:20   50°(西)   -1.50°
× 3月21日(日)08時05分 17:50   -6°       
4月19日(月)20時54分 18:17   41°(西)   -1.10°
× 5月19日(水)08時44分 18:45   -15°      
6月17日(木)19時51分 19:03   44°(南西)   +0.39°       
× 7月17日(土)06時48分 19:00  -48°    
8月15日(日)17時52分 18:32  33°(南南西)  +1.47°       
× 9月14日(火)05時36分 17:48  -76°       
10月13日(水)18時03分 17:03  25°(南)    +1.06° 
× 11月11日(木)07時33分 16:28  -57°
12月11日(土)21時38分 16:17  22°(西南西)  -0.49°

(注:上記日時はあくまでも晴れスター的独自予報です。)
 b値:月面上で太陽が真上から照らす地点の月面緯度

ほほう、来年は月面Xの当たり年ですね。偶数月の全てでLunar Xが見られるようです。
近年、これほど見られる年はあったかな~? 

来年はぜひ、6回すべて撮影するLunar X マラソンに挑戦してみたいですね。