爺つぁま日記

北緯40度北東北の美しい自然と爺つぁまが行く四季の釣り

15-10-11 枯葉釣法ヤマメ編・3

2015年10月11日 | 枯葉釣法

<実釣>

さて浮子釣りの道具立てがしっかり整ったところで、我ら枯葉軍団の実釣に適する河川の選択が必要。
幸い北東北には里川とも呼ばれる中小の優しい流れをみつけることは容易である。
潮騒の聞こえる最下流部にあってもヤマメ・ヒカリのポイントは豊富に存在する。
雪融けの季節、一斉に降海が始まるサクラマスの幼魚(ヒカリ)に焦点を絞るのもことのほか楽しい。


場所選び: 先ずはアプローチに難儀することなく、河原の移動が楽で頭上に障害物のない場所を選ぶ。
解禁初期には淵や深トロ、水温む中盤以降はトロ尻やザラ瀬と瀬脇、チャラ瀬など、初夏の頃には比較的流勢のある瀬などが存在する場所。

振込み: 柔らかい竿に慣れるまでは、浮子やオモリ部分への仕掛け絡みがあるが次第に馴染んでくる。
何度かの釣行を経て狙いのスポットへ思い通りの振り込みができるようになることが、浮子釣りにおける竿操作のキモである。

仕掛け: 仕掛け全長はサカナが手元でキャッチできる長さ、竿の調子にもよるがオモリ位置まで竿の長さよりも数10センチ短くする場合が多い。
浮子下は狙いの水深の1.1~1.5倍程度とし、オモリがコンコンと底石に触れて流れ、同時にエサが自然に踊ることをイメージする。
浮子は視認できる最小、オモリは振り込みが容易で底がとれる最小、浮子の残浮力はギリギリとする。
ポイントを移動するごとに浮子下の調整も必要だったりすることが、慣れるまでは煩わしいかもしれない。

流し方: 熟年釣り師に浮子釣りを薦める最大の理由は優しい竿操作にある。
春先に吹く空っ風や沿岸特有の吹き上げの風に惑わされることもなく、浮子に現れる明確な魚信だけを待つことができるのだ。
ゼロ釣法における釣り人の手にあたる部分が、浮子釣りにおける視認性の良い浮子にあたる。
即ち浮子釣りでは、表層を流れる浮子を基点にした一種のナチュラルドリフトが自動的に行われている。
一朝一夕には習得できない竿操作によって、底波を捉えたりエサの自然な流れを演出したりする動作の殆どは不要になる。
表層流に乗って浮子先行で流れる仕掛けに集中し、余計なことは考えずにイメージを膨らませることができるのがこの釣りの魅力なのだ。

アタリ: 根掛かりとは明確に区別できるククッと抑え込むような食いアタリを捉えることができる。
浮子下が長い割には浅チャラなどでも意外なほど根掛かりはなく、浮子が止まれば殆どはサカナが食っている。

と言う訳で、これまでド素人の釣りと下げ済まれがちだったヤマメの浮子釣りが、実は最新釣法には敵わぬまでもある程度は理にかなった釣法であったことが理解できたところで、次回まだまだあるメリットについてのお話しは・・・、明日のココロだぁ。

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