新島襄の漢詩、五言絶句です。
偶成
看山高巍巍
観海闊洋洋
味得造化妙
小心少発揚
山ヲ看レバ高キコト巍巍(ぎぎ)タリ
海ヲ観レバ闊(ひろ)キコト洋洋タリ
味ワイ得タリ造化ノ妙ナルヲ
小心少シク発揚ス
「訳」
山を見れば、どこまでも高く、
海を見れば、広大無辺で広々として限りがない。
大自然のすばらしさを心ゆくまで味わえば、人もまた、山のように高く、海のように広々とした心をもつべきことに気づき、小さなことにこだわっていた私の心も、少しは活気をとりもどし、大きくなったような気がしてくる。
大自然の前に、虚心に向かい合えば、人間の行為がいかに小さく、とるに足らないものであるかを痛感させられるのは新島襄一人ではないでしょう。教育者であり宗教家でもあった新島らしく、謙虚に、しかも力を込めて喝破する趣がうかがえます。
吟剣詩舞振興会 「吟剣詩舞道漢詩集 続・絶句編」
偶成
看山高巍巍
観海闊洋洋
味得造化妙
小心少発揚
山ヲ看レバ高キコト巍巍(ぎぎ)タリ
海ヲ観レバ闊(ひろ)キコト洋洋タリ
味ワイ得タリ造化ノ妙ナルヲ
小心少シク発揚ス
「訳」
山を見れば、どこまでも高く、
海を見れば、広大無辺で広々として限りがない。
大自然のすばらしさを心ゆくまで味わえば、人もまた、山のように高く、海のように広々とした心をもつべきことに気づき、小さなことにこだわっていた私の心も、少しは活気をとりもどし、大きくなったような気がしてくる。
大自然の前に、虚心に向かい合えば、人間の行為がいかに小さく、とるに足らないものであるかを痛感させられるのは新島襄一人ではないでしょう。教育者であり宗教家でもあった新島らしく、謙虚に、しかも力を込めて喝破する趣がうかがえます。
吟剣詩舞振興会 「吟剣詩舞道漢詩集 続・絶句編」
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