yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

うるう秒

2012-02-01 06:51:24 | 文化
今年は、4年に一度の閏年に当たりますから、2月が29日まであります。つまり今年は366日あります。昔、使われていた太陰暦では、3ケ年で1ケ月余(19年間に7回)の閏月がありました。慶応四年(西暦1868年)4月11日に江戸城の無血開城があり、その後、新政府軍は、北関東や東北や北越征討に向かいました。これが戊辰戦争の始まりです。ところで、慶応四年は閏月がありましたので、4月が2回ありました。すなわち、「4月」と「閏4月」とがありました。土佐藩の軍監、岩村精一郎と長岡藩の家老、河井継之助が小千谷の慈眼寺で会談したのは、なんと5月2日のことで、実質的には無血開城からほぼ3ケ月も後だったのです。
以上、4年に1回の閏年と、太陰暦における19年に7回の閏月のことを述べてきましたが、最近、うるう秒が話題になっています。
地球の自転は24時間周期ということになっています。しかし、海水が干満する時に海底と摩擦するために、実際には24時間より遅くなっており、1年で10万分の1秒だけ長くなっています。この自転の遅れを調整するために、今年の7月1日の午前8時59分59秒の後に1秒
を挿入する案が検討されました。この問題は、ジュネーブで開催されたITU(国際電気通信連合)で議論されました。アメリカ、日本、フランスなどはうるう秒の廃止を主張しており、イギリス、カナダ、中国などはうるう秒に賛成しています。僅かに1秒の話ですが、これを挿入するとなると、IT関連機器の設定をすべて変更することになるので、混乱が起きる可能性があり、その費用も膨大なものになり、商取引にも少なからぬ影響が予想されます。今回のジュネーブ会議では遂に合意ができず、結論が先送りされ、ITUの次回の総会が開かれる2015年以後に問題は持ち越されました。

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