晩唐の詩人、杜牧の「江南の春」、漢詩の中で特に好きな詩です。
江南春
千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中
千里鶯啼イテ緑紅ニ映ズ
水村山郭酒旗ノ風
南朝四百八十(しん)寺
多少ノ楼台煙雨ノ中(うち)
「訳」
広々とつらなる平野のあちこち、うぐいすの声が聞こえ、
木々の緑が花の紅と映じ合っている。水べの村や山ぞいの村では、酒屋のめじるしの旗がなびいている。
一方、都の金陵には、南朝以来の寺院がたくさんたち並び、その楼台が春雨の中に煙っている。
「鑑賞」
杜牧は青春の時代に江南にあって、行政府の幕僚として過ごしました。
四百八十寺」の十は平仄の規定から「シン」と読むことになっています。
この詩は詩吟としてもよく吟じられています。詩柄が雄大です。
石川忠久 「NHK漢詩紀行」 日本放送出版協会
江南春
千里鶯啼緑映紅
水村山郭酒旗風
南朝四百八十寺
多少楼台煙雨中
千里鶯啼イテ緑紅ニ映ズ
水村山郭酒旗ノ風
南朝四百八十(しん)寺
多少ノ楼台煙雨ノ中(うち)
「訳」
広々とつらなる平野のあちこち、うぐいすの声が聞こえ、
木々の緑が花の紅と映じ合っている。水べの村や山ぞいの村では、酒屋のめじるしの旗がなびいている。
一方、都の金陵には、南朝以来の寺院がたくさんたち並び、その楼台が春雨の中に煙っている。
「鑑賞」
杜牧は青春の時代に江南にあって、行政府の幕僚として過ごしました。
四百八十寺」の十は平仄の規定から「シン」と読むことになっています。
この詩は詩吟としてもよく吟じられています。詩柄が雄大です。
石川忠久 「NHK漢詩紀行」 日本放送出版協会
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