yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

心柱制震

2012-06-08 05:51:36 | 文化
去る6月22日に、世界最高、634m高さをもつ東京スカイツリーが開業しました。そこに地震対策として五重塔の心柱(しんばしら)の技術が使われていると聞き、驚きました。そう言えば地震国日本において、五重塔が地震で倒壊したという話は聞いたことがありません。心柱は日本古来の匠の技で素晴らしい制震技術です。心柱と塔などの構造体は地震に起因する揺れ方が異なります。二つの揺れが互いの揺れを弱めるように作用するのだそうです。江戸時代に建てられた日光東照宮にある五重塔の心柱は塔の第四重から吊り下がっており、心柱は宙づりで地面から6cm程浮いているそうです。
東京スカイツリーの場合はやや異なります。心柱に相当する柱はありますが、これは円筒の中におさまっており、円筒と心柱はいたるところで固定されています。つまり円筒とスカイツリーの鉄骨構造は固定されていることになります。この塔は、マグニチュード8の直下型地震にも耐えられるように設計されているということです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 縦に書いて 縦に考えよう | トップ | 十返舎一九 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

文化」カテゴリの最新記事