35年間未解決で、世界中の数学者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」が成り立つことを、京都大学数理解析研究所の望月新一教授(51歳)が証明しました。この度、7年半に及ぶ論文の検証を経て正しさが認められ、国際的な数学専門誌への掲載が決まりました。京都大学がこれを4月3日に発表しましたが、数学のノ-ベル賞といわれる「フィ-ルズ賞級」の業績です。
ABC予想とは、「1以外の約数を持たない正の整数a、bでa+b=c、a、b、cそれぞれの因数をかけ合わせたものをdとしたとき、cがdより大きくなることは珍しい」という事であり、これを証明する問題です。望月教授の新理論「宇宙際タイヒミュラ-理論(IUT理論)」は、その斬新さから「数学における相対性理論」と称されます。数学の難問の証明は、単なる科学的発見にとどまりません。例えば、巨大な素数を利用して暗号を作るなど、数学が社会で応用される事例は多いのです。イギリスの政府機関の2018年の報告書によると、数学が生み出すイノベ-ションの英国経済への貢献は26兆円以上。経済効果を数学研究への投資で割った「投資効果」は588倍で、物理学31倍、化学246倍よりはるかに高いということです。
ABC予想とは、「1以外の約数を持たない正の整数a、bでa+b=c、a、b、cそれぞれの因数をかけ合わせたものをdとしたとき、cがdより大きくなることは珍しい」という事であり、これを証明する問題です。望月教授の新理論「宇宙際タイヒミュラ-理論(IUT理論)」は、その斬新さから「数学における相対性理論」と称されます。数学の難問の証明は、単なる科学的発見にとどまりません。例えば、巨大な素数を利用して暗号を作るなど、数学が社会で応用される事例は多いのです。イギリスの政府機関の2018年の報告書によると、数学が生み出すイノベ-ションの英国経済への貢献は26兆円以上。経済効果を数学研究への投資で割った「投資効果」は588倍で、物理学31倍、化学246倍よりはるかに高いということです。