yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

将棋 序盤の奇手

2020-04-22 06:21:22 | 将棋
将棋の序盤の手は限定されており、見慣れた常識的な手が多いのですが、時に奇手もあります。4月12日に放映されたNHK杯、山崎隆之八段対西川和宏六段の将棋に奇手がありました。初手、西川さん、7六歩に対して、2手目、山崎さんの、「1四歩」が奇手でした。NHK杯で2回優勝した強豪、山崎八段の手ですから、西川さんもびっくりした事と思います。解説していた畠山鎮八段も、「初心者は真似をしないほうがいい」と言っていました。この後、山崎さんは難しい手を連発して、最終的に西川さんを破りました。
今から83年前の1937年(昭和12年)2月5日から7日間、「南禅寺の決戦」という勝負がありました。有名な坂田三吉と、後に名人となった木村義雄八段が戦いました。初手木村さんの7六歩の後、坂田さんは「9四歩」と突いたのです。この手が将棋の歴史に残る奇手といわれました。結果は、木村八段の勝ちでした。先日の山崎八段の1四歩も、坂田さんの9四歩とならぶ奇手でした。
また、3月29日に放映されたNHK杯において、西山朋佳女流三冠対里見香奈女流四冠の対局において、西山さんは初手「7八飛」という奇手を放って、里見さんを破りました。近年、序盤において、従来の常識と異なる奇手が指されるのは、普及著しいAIの影響があるかもしれないと推測しました。





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