yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

立方数の和

2019-11-04 06:46:45 | 文化
x3+y3+z3=k  k=1~100

 ケンブリッジ大学が設定した、上記の数学の問題があります。これは「ディオファントスの方程式」と称されます。k=1から100までの方程式について研究が行われました。
当初から難問といわれたのですが、コンピュ-タ-の進歩により、解が求まり、
あるいは解がないことが証明されました。しかし、kが「33」と「42」の場合については、解けていませんでした。「33」については、ブリストル大学(イギリス)のアンドリュ-・ベ―カ-教授がス-パ-・コンピュ-タ-を使って求解に成功しました。「42」だけは65年間、誰も解くことができず難問とされていました。この度、ベ-カ-教授は、MITのアンドリュ-・サザ-ランド教授の協力を得て、地球規模のコンピュ-ティング・プラットホ-ム、チャリティ-・エンジンを、求解のために利用しました。チャリティ-・エンジンとは、世界規模で50万台を超えるPCが接続され、各PCの空き時間を使って計算を実行し、延べ100万時間で求解に成功しました。その答が下記の17桁の正負の3つの整数です。

x = -80,538,738,812,075,974
y = 80,435,758,145,817,515
z = 12,602,123,297,335,631

ベ-カ-教授は「ホッとしている。このゲ-ムは、地震を予知しようとする努力にも似て、何かを見つける確信は持てない。数ヶ月の探索で何か見つかるかもしれないし、100年かかっても何も見つけられないかもしれない」とコメントしました。

 直ぐには、役立ちそうに思えない問題を、解き続ける研究者に敬意を覚えるとともに、その研究を容認し支援する社会を貴重なものと思います。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする