山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘15年 南岐阜・紀州の探訪の旅 レポート <第9回>

2015-11-22 03:52:55 | くるま旅くらしの話

【今日(11/22)の予定】 

 吉野路大淀センター →(R169・R370)→ 道の駅:柿の郷くどやま →(R370・R409)→ 高野山参詣 →(R371)→ 道の駅:田辺市龍神ごまさんスカイタワー →(R371)→ 龍神温泉 → 道の駅:龍神(泊) 

 

【昨日(11/21)のレポート】   

<行程>

 道の駅:宇陀路大宇陀 →(R370・R166・R169)→大神神社参拝 → 山の辺の道散策 → 大神神社駐車場 →(R169)→ 道の駅:吉野路大淀センター(泊) 走行37km

<レポート>

天気:晴れ

大宇陀の道の駅は駐車場の拡張工事中で、今のところ狭いためSUN号が割り込むのは困難な状態となっている。昨夜は少し離れた広場の第2駐車場に泊ったのだが、特に何の問題も無かった。この道の駅には何度も泊ってお世話になっているので、これから新しい駐車場が出来上がるのが楽しみだ。

朝、朝食の準備をしていると、訪問者があった。前回ここを訪れた時に、比較的近くにお住まいのHさんから旅車のことについてのご相談を受けて、ご夫妻にお越し頂いたのだが、そのHさんのお顔がそこにあった。今朝のブログをご覧になって、ここに泊っているのを知り、急遽訪ねて来られたのこと。嬉しい。実は昨日ここへ来る途中の道で、Hさんのことを、どうされているかな、などと相棒と話していたのだった。まさか、訪ねて来られるとは夢にも思わなかったので、嬉しさは後になって層倍した。その後のくるま旅について伺ったりしたのだが、今は奥さんの勤めのこともあって、近場中心に時々遠出の旅を楽しんでいらっしゃるとのこと。ご主人の方は、菜園にも力を入れておられると、採れたての野菜類を頂戴して恐縮した。早速朝食の食卓に載せて、その新鮮さを味わわせて頂いた。まだまだお若い方なので、これからいろいろ工夫されて大いにくるま旅を楽しんで頂きたいなと思った。ありがとうございました。

さて、今日の予定は、先ずは重伝建指定地区のある近くの松山エリアを散策し、その後は桜井市の大神神社に参拝した後、山の辺の道を少しだけ歩くことにしている。その後は桜井市内で買い物をして、明日の高野山参詣に備えて近くの道の駅に厄介になるつもりでいる。ということで、重伝建地区へ向かう。ここにはもう何回も足を運んでいるので、写真を撮る必要もないくらいである。森野薬草園というのがあり、そこで売られている吉野葛を買うのが主な目的なのである。1年ぶりに古い町並みの中を往復する。いつもお邪魔する奈良漬のお店は戸が閉まっていた。相棒の話では、このお店は道の駅にも品物を出しているので、後でそちらで手に入れるとのこと。造り酒屋さんが何軒かあるのだけど、今日は素通りしただけで、買うのは遠慮した。日本酒は美味いので、どうも飲み過ぎてしまい、後日の検査に影響しやすいので自粛することにしている。

10時近く、大神神社に向かって出発。大神と書いて「おおみわ」と読む。地元の方なら誰でもの常識なのだろうけど、知らないと「おおかみ」と呼んでしまうので、必ず一度だけ読みのルビを書くことにしている。大神神社は、三輪山という東に構える穏やかな山がご神体である。何故この山がご神体なのか、いろいろあるようだけど、見る限りでは、そう特別な山には見えない。古代より深く信仰されているのであるから、やはり太陽信仰と関係のある山なのかもしれない。相棒が何やらそのようなことを解説していた。車を駐車場に入れようとしたら、広い駐車場はもう既にかなりの混みようだった。何か特別な行事でもあるのかと思ったが、思いつかなかった。参道には出店も並んでいて、その近くの駐車場も車であふれていた。少し行くと七五三の参詣なのか、小さな子供を連れた何組かの集団に出合った。とにかく休日でもあり、ここは人気スポットの一つなのだなと思った。先ずは拝殿の前で柏手を打って、旅の安全などを祈願する。

    

大神神社駐車場から見た三輪山。この神社に参詣する人のどれくらいがこの山が神社のご神体だというのを知ってるのかと思ってしまうほど、気付かせない山の感じがする。

    

大神神社拝殿。今日の参拝者の中には、山の辺の道を歩くグループの人たちも多く混ざっていた。相変わらずの賑わいである。

その後は山の辺の道を天理市の方向へ向かって行けるところまで往復することにして出発する。何年か前までは、天理市にある石上(いそのかみ)神宮まで歩き、帰りはバスや電車などを利用して戻ったりしていたのだが、相棒が大病を患って以降は、無理をせぬように、行けるところまで行って戻ることにしている。今日は絶好のハイキング日和とあってか、この道を歩く人が超多かった。勤めや仕事を卒業した世代の人が殆どのようで、まるで熊野詣のありの行列のように、後からあとから引きもきらさず新しい人が続いていた。この道は結構きつい坂もあるのだが、それらがちょうど程よくバランスがとれていて、道脇には名所旧跡も多く、又100円を料金ポスト入れると、袋に一杯入ったミカンや柿などをゲットすることが出来る無人、有人の販売所が随所に設けられているのである。

    

山の辺の道。奈良時代の太古から続き残っているこの道には、一体どれほどの人々の足跡が刻まれているのだろうか。

   

山の辺の道から見た大和平野の遠望。その昔のここを通る人々も、平野に広がる人家から立ち登る炊煙を遠く眺めたのかもしれない。

    

無人販売所。細い道の随所にミカンやカキなどの果物類や野菜類などを並べたこのような販売所があり、嬉しい。

30分ほど歩いて、桧原神社の少し先のみかん畑の所まで行って、そこの近くにあるお店でミカンを買って、引き返すことにした。前回は、相棒はここまで来ることができず、ずっと手前の地点から引き返したのだが、今回はそれをクリアーできて、まずは良かった。帰路も相変わらずの人の行列で、この道が人気のコースであることを感じさせられた。もう10年前以上からこの道を歩いて来ているけど、今、これほど人気が出るとは思いもよらなかった。ま、熊野古道が有名だけど、この道の方がそれよりも200年も古い道なのだから、心ある人には踏みしめて歩く価値のある道なのだと思う。12時少し過ぎに車に戻る。

この後は、相棒中心の時間の過ごし方となる。というのも、ここへ来た時は参道わきにある布を扱って手づくりの小物などを作っておられるお店の方と話をするのを楽しみにしているからである。そのお店の方は、休日以外は不在の時が多いのだが、今日は休日なので在宅されているのを先ほど確認していたようだ。昼食の後、いそいそと出かけて行った。自分の方は特にすることもないので、パソコンに向かいブログの原稿を書いたり、これから先の行く場所の情報をネットで調べたりして時間を過ごす。時限を区切らないと相棒の話は止まるところを知らないので、15時までと念を押しておいた。

あっという間に時間が過ぎて、時計を見たら14時半となっていた。良い天気で外は日射しが厳しい。15時までに戻るかなと、そろそろ門限(?)が気になりだす頃、珍しく15分も前に相棒が戻って来た。何やら貴重な古布を頂戴したと、興奮気味に嬉しそうな顔をしていた。どうやらいい話が出来たようだった。一息入れて出発する。

まずは近くの桜井市内のショッピングモールに行って、水やセーターなどを買わなければならない。飲料水が少なくなって来ているし、セーターはうっかり持参するのを忘れて来てしまっている。勿論その様なチョンボは自分の為せる業である。チェックをしているつもりが、部屋着のセーターを入れるのを忘れてしまったのだ。これから早朝の車内はかなり寒くなってくるので、セーターは必要なのだ。無駄遣いとなるけど、仕方がない。ユニクロがあればと思って行ったのだが、見当たらなくて、別の店で手に入れた。給油を済ませた後、道の駅:吉野路大淀センターに向かう。もう少し先の九度山の道の駅まで行こうかと思ってもいたのだが、橿原市内の道はかなり渋滞していて、大淀に着く頃は日が暮れ始めていたので、泊りは大淀にすることにした。16時半近くに着いたのだが、ここの野菜売り場は人気があって、ひっきりなしに車が出入りしていて、なかなか思う通りの駐車場所が空かなかった。17時になって閉店の音楽が流れ出すと、陳列されていた野菜類を持ちかえる農家の人たちが一斉に軽トラなどで乗り付けて、あっという間に野菜類は持ち去られてなくなり、駐車場も数台を残してガラ空きとなった。ようやく車を思った場所に移動させる。ここには水を汲む場所やゴミ箱もあり、泊りの者にはありがたい場所である。

夕食は簡易に済ます。相棒は途中で買ってきた柿の葉寿司を肴に、今夜は女城主の気分になって、岩村町の造り酒屋で買ってきた銘酒「女城主」を飲んでいた。普段から女城主であることを忘れたような振る舞いには、ただ敬服するだけである。こちとらは安い焼酎を枇杷茶で割って飲む。飲んでしまえば皆同じなのだが、酒というのは、やはり何をどう飲むかが大事なのであろう。この頃はそれを忘れた飲み方になっている。ま、ええか。

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