山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘15年 南岐阜・紀州の探訪の旅 レポート <第16回>

2015-11-29 03:48:29 | くるま旅くらしの話

【今日(11/29・日)の予定】 

 道の駅:椿花の湯 →(R42・R311)→ 稲葉根王子参拝 → その先未定(田辺市近郊の王子社などを探訪する予定)

 

【昨日(11/28・土)のレポート】

<行程>

 道の駅:一枚岩 →(R371・県道)→ 道の駅:滝の拝太郎 →(県道・R371・県道)→ 潮岬灯台 →(県道)→ 樫野崎灯台 →(県道・R42)→ 道の駅:椿花の湯(泊) 走行153km

 

<レポート>

天気:晴一時曇り 気温下がる

昨夜は急な変更で往生したが、一夜明けた道の駅:一枚岩の景観はそれは見事なものだった。それに昨夜は真に閑静で、時々通過する車の音も気にならず、何の心配もなく過ごすことが出来た。いきなり訪れたにしては上々の場所だった。朝日が昇ると、一枚岩の景観は、又格別なものとなり、迫力がある。直ぐ下を流れる古座川の清流も美しく、山間渓谷の素晴らしい景観にしばし見とれた。

    

古座川一枚岩の景観。岩は高さが100m幅が500mもあるので、カメラには収まらない。本州にもこんな大岩があったのかと驚く。

朝食の後、しばらく写真などを撮ったりして景観を味わった後、今日の次の目的地である比較的近くにある瀧之拝という、これも山間渓谷の名所というのを見に行くことにして出発する。瀧之拝というのは一体どういうものなのか、さっぱり分からない。近くにある道の駅が瀧之拝太郎という妙な名前なので、それと知ったのだが、まだ行ったことも無くどういう所なのか興味津々だ。20分ほど山間の道を走って道の駅に到着する。無人で、何やら構内の工事をしているようだった。ここは昨日の虫喰岩の道の駅と同じように、土日休日のみ売店が営業しているらしい。未だ開店時刻に至らず店は閉まったままだった。瀧之拝というのは100mほど先にあると案内板があり、早速そこへ行って見た。いやあ、たまげた、驚いた、びっくりした。今迄見たこともない景観がそこに広がっていた。川底が水にえぐられたのか、ぼこぼこの穴だらけで、その中を清流が一筋瀧のように流れているのである。その穴ぼこというのが大小さまざまあって、どう表現して良いのか解らないほどだ。昨日の虫喰岩の表情も凄まじいものがあったけど、ここは河原と川底なのである。その不思議さ、神秘さに、思わず拝みたくなるような景観なのかもしれない。何故瀧之拝なのか正確には解らなかったけど、何となく納得してそこを後にした。和歌山県南紀のこの辺りには、巨岩、奇岩が随所に点在しているようだ。昨日からそれらの幾つかを見ているのだけど、もしかしたらこれらの巨岩たちは皆同じ根を持っているのかもしれない。地質学のことは解らないけど、何だかそんな気がした。

    

瀧之拝拝の河川敷きの奇岩の景観。これは写真では表現できない規模の不思議な怪しさである。ぜひ一度の来訪をお奨めしたい。

次は山のエリアから別れて、海の方に向かう。目的は潮岬大島の樫野岬である。この本州最南端のエリアには、まだ一度も行ったことがなく、是非一度は訪ねて見たかったのである。まずは本州最南端の潮岬へ。10時半ごろ着いて、早速灯台の方へ行くことにする。途中の樹木は殆どが椿の木だった。この木はこのような条件の場所が好きならしい。かなりの大木も混ざっていて、紅い花を幾つか咲かせていた。未だ花の本番の季節ではないと思うけど、この頃は季節を無視して咲くものが増えているようで、この花たちもそうなのかもしれない。灯台の上に上がるのをためらったが、折角来たのだから、思い切って上がって見ることにした。高所恐怖症なのである。狭い68段のらせん階段を上り、更に超窮屈で急な鉄製の階段を上って、展望の床へと乗り出す。下を見るとダメなので、遠くばかりを見ながら手すりを辿って、一回りした。それでも写真だけは何とか撮ろうと、カメラのシャッターを何回か切った。恐怖の時間は3分ほどで終わり、直ぐに下に降りる。ホッとした。その後は、近くにある潮御崎神社というのに参拝する。灯台からは目立つ雰囲気の神社だった。椿の森に囲まれた静かなたたずまいの社があった。詳しいことは良く解らない。

    

今日は訪問時は良く晴れていて、青空に白亜の灯台が眩しかった。

これで探訪を終わり、次は大島にある樫野岬を目指す。大島へ行くには、串本節に歌われたように、昔は巡航船に頼らなければ無かったのだが、今は立派な橋が架かっていて、車だと、あっという間に渡ることができる。その橋を渡って、間もなく樫野崎近くにある大きな駐車場に到着する。相棒は疲れたらしく、灯台の方へは行かずに車の中で休むというので、自分一人が岬の灯台まで往復することにした。凡そ400mくらいだろうか、途中にトルコ国の記念館と明治の20年代にこの地で遭難したというトルコ国の軍艦の遭難を悼む記念碑があった。灯台は、英国の技師が据え付けしばらく保守管理をしたとのことで、その先人を湛える碑などが公園の中に建っていた。初めての来訪なので、詳しくは知らないけど、この地が熊野灘航海の要所として、国際的にも重要な貢献をしていた場所なのを初めて知った次第。ここで、お昼の地デジ番組を見られるかと期待していたのだが、セットしようとしても電波が弱くて画面は写らず、がっかりした。それならば、潮岬近くにある観光センターへ行って見ようと向かったのだが、やはりここでもダメだった。諦めて昼食にする。

    

樫野崎灯台の景観。潮岬灯台よりも高さはないようだけど、わが国では歴史のある灯台で、それなりの風格を見せていた。

その後は、何だか疲れがたまって来ているので、早々に今日の泊り予定の道の駅:椿花の湯に行くことにして出発する。途中、すさみ町を通っていると新しい道の駅:すさみがあったので、寄って見ることにした。案内の資料にも載っておらず、初めて聞く道の駅である。相棒が聞いて来た話では、今年の9月にオープンしたとか。活力があって、いい雰囲気だった。夕食の食材などを買い入れる。ここの案内コーナーで田辺市の地図を見ていたら、新しく市内に「くちくまの」という名の道の駅があるのが掲載されていたので、今夜の宿泊場所を変更して、そこへ行って見ることにした。初めて知る情報だった。椿花の湯を通り越して、期待に胸を弾ませて行ったのだが、R42からは入ってゆく道標も何もなく、訊こうとしても人もいなくて、地図には無い道があるだけで、しかもそれは狭くてSUN号では行ける確信もないないレベルの道だったので、諦めて当初予定の道の駅:椿花の湯に戻ることにした。とんだ無駄をした40分だった。

とにかく今日はここに泊ることにして、腰を据える。相棒が先に温泉に入りに行き、その間に自分はいつものようにパソコンに向かう。相棒が戻って来て、今度は自分が入浴へ。昨日に続いての温泉だけど、今日はたっぷり温まって、昨日とは違うビールを飲みたかった。この思いは叶って、早めの夕食は満足のゆくものだった。19時前にちょうどいい眠りが到来して、今日が終わりとなる。明日からは、再び熊野詣での跡を撫でる予定である。

コメント
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