山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

秋の旅は関西方面へ(予告です)

2010-10-20 01:25:05 | くるま旅くらしの話

 

毎年の旅は関東以西方面へ出かけることにしていますが、今年もそれを実現させようと考えています。思い立って、今週末あたりから2~3週間ほどの旅に出ようと考えています。只今あれこれとその行程について思案中ですが、なかなか妙案が見当たりません。今回は、あまり知人の方々にご迷惑をお掛けしないようにしたいとも考えています。そして出来るならば、動き回るのをなるべく少なくして、同じ場所に長く滞在してゆっくりその地の秋を味わいたいと考えています。


今のところ先ずは山口県の萩に行って、幕末の歴史を偲びたいと思っています。萩は何回か訪ねては居ますが、立ち寄ったのは松下村塾と松蔭神社くらいで、現地を見て、なるほどここが維新のエネルギー始動の拠点の一つかと思った程度でした。というのも、水戸出身の自分には、維新の契機は水戸学の興隆が多いに寄与していると考えているからで、その尊王攘夷思想の影響を受けて、最終的に維新につなげたのが長州や薩摩ではないかと思っているからです。


つまり、時系列的に見れば幕末の閉塞感を打破しようとしたのは、初めに水戸ありきなのだというわけで、これはかなりのこじ付けだとは理解しているのですが、幕末における水戸藩の動きというのは、声高に尊皇攘夷を唱えたものの、結局は藩内部においては、内紛に徒に時を浪費し、宗家徳川の御三家という立場、しがらみから抜け出ることが出来ず、時世を真に動かす力とはなりえなかったというわけです。間もなく映画「桜田門外の変」が公開されるようですが、この伊井大老暗殺事件は往時の水戸藩の複雑な有り様をも反映しているのではないかと思います。


ちょっと脱線しますが、私は水戸藩領地内で生まれ育った馬の骨だと思っており、その所為なのかあまり水戸の殿様方が好きではありません。超有名人の光圀という方についても、それほど尊敬できないと思っています。昨年、岡山県備前市の旧閑谷
(しずたに)学校を訪ねて改めて思ったのは、光圀の大日本史編纂などという事業よりも、庶民を含めての人材育成に力を注いだ閑谷学校をつくられた池田の殿様の方が世の中・人のために遙かに寄与されているなと思ったのでした。黄門漫遊記は作られた漫談であり、当時の時代背景を考えれば、権力者と庶民の間にあのような美しい関係がある筈もなく、それは大衆の単なる夢に過ぎず、仮に実話があったとしても本当に美談といえるのか疑問のように思います。また水戸では第九代藩主の徳川斉昭(=烈公)に人気がありますが、確かに歴代の藩主の中では出色の人物だったには違いないとしても、馬の骨から見れば、自己顕示欲の強い人物で、本当に世の中の太平を思って行動した人なのか疑問を感じます。ま、このようなことを言ったら、往時なれば高札場に極悪のお尋ね者として張り出され、草の根を分けても探し出されて、火焙りの刑に処せられたのかもしれません。


そのように水戸藩や水戸学について必ずしも好意を持ってはいないのですが、それでもやはり愛郷心というものがあり、長州や薩摩などの話を聞くと、ちょっぴり反発心のようなものがムックリと頭をもたげるのです。でも今回の旅では、そのような意味の無い心情を捨て去って、歴史の名残りと面影を素直に偲んで来たいと思っています。


次に考えているのは、もう一度しまなみ海道の島々のどこかでのんびり瀬戸内の秋を楽しみたいということです。4年前の秋、この地を訪れたときのことが思い出されて、もう一度それを味わいたいと思っています。高所恐怖症の癖に生口島と大三島に架かる多々羅大橋を3日間毎日歩いて往復したことを思い出します。守谷の地や北海道などでは決して味わえない旅情でした。今回は釣りをするのは止め、自転車を活用できればいいなと思っています。


もう一つ考えているのは、淡路島に寄って名産のタマネギを買い求めたいということです。どうしてそのようなことを優先的に思っているのか自分でもよく解らないのですが、とにかくその思いが強いのです。もしかしたら、淡路のタマネギが自分たちを呼んでくれているのかも知れません。これも楽しみの一つです。


今のところ以上3項目が旅の予定として決めている事項です。その他の予定はハッキリしていません。日本海側に行って夕陽を見るとか、鯖の串焼きを食べるとか、京都の表舞台を支えた裏側の世界を訪ねるとか、或いはもう一度古都奈良の史跡を巡ってみたいなとも思っています。又久しく訪ねていない紀州の各地も魅力的だし、帰り道のついでに飛騨や信州の秋も楽しみたいなどと、まあ、そんなに欲張ったら、ちっとも落ち着いた旅くらしなど出来るわけがないことに、あれこれと思いをめぐらしているところです。


何れにしましても行った先々での出来事や家内の体調を見ながらの旅くらしとなることと思います。この間ブログの更新は止めることにします。携帯電話からの投稿は疲れますし、新たなツールを用意するところまで行っておりませんので、旅の様子は戻ってからお知らせすることにしたいと考えています。

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