山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

40万キロへの挑戦

2008-10-30 06:52:26 | くるま旅くらしの話

 愛車SUN号は、6年前に、キャンピングカーのショウに出かけて行って、他のどの車よりも気に入り一目惚れして、衝動買い的に手に入れたものだが、その後、結構欠点も多いのに気づいたのだった。どのような造作物でも完全無欠というのは存在しないということであろう。仮に完全無欠であったとしても、それを使用している時間の経過にしたがって、劣化や狂いなどが生じてくるのは仕方が無いことである。これは人類すなわち、男類と女類の関係によく似ている。(これは失礼)

購入した時はピカピカだった車体も、今では全体が色あせたのは仕方が無いとしても、あちこち傷がついていて、特に後部なんぞは何度も土手などの障害物にぶっつけて、絆創膏ならぬガムテープなどで応急処理をしたのを、そのままにしている状況である。先日の四国八十八ヶ所巡りでは、天井を木の枝にたっぷり撫でられて、細い線が何本か走る結果となった。車が悪いのではなく、運転者の心がけと技量が不足している以外の何ものでもない。反省しきりである。

SUN号は今年の5月にオッドメーターの表示が10万キロを超えた。今回の四国の旅の途中で「111,111km」に到達した。

   

   オッドメーターが「111111」に到達したのは、岐阜県平湯峠に向う途中だった。思わず記念写真を撮った。

今までいろいろな車に乗ってきたが、中古車を買って乗った時でも最高でも7万キロくらいで、10万キロの大台まで乗った車はない。旅車なので、一度の外出時の走行距離が長くなるということが大台に届く理由なのだと思う。北海道に一度出かけると、7千キロくらいは走ることになり、関西方面でも3千キロは下らない。現在は年間2万キロくらいのペースで走ってもらっている。

普通の車であれば、もうとっくに買い替えを考える時期を通り越しているのだが、キャンカーというのは移動できる棲家という機能も持ち合わせているので、乗用車というような扱いからは簡単に頭を切り替えることは出来ない。それだけ愛着心が深まり、見切るという気が起きないのである。自分の場合は、電気や工作に全く能力が無いので、余分な付帯設備は、ソーラーくらいしかないけど、それでも車内の小物などは家内が精を出して(?)あれこれ工夫したりして、いつの間にか我が家独自の雰囲気となっており、思い出も一杯詰まっている。これらをもっと良い車のためにと、ホイと捨て去ることなど出来るものではない。

茨城県のご当地ナンバーの中に、つくばに新しいナンバーが誕生したのを機に、それまでの東京多摩ナンバーをつくばナンバーに切り替えることにした。多摩ナンバーではディーゼル車は7年を経過すると車検が受けられなくのだが、茨城県のナンバーならOKということがあり、嫌っていた土浦ナンバーではないので、良いチャンスだと切り替えたのだった。

そのときにナンバーの番号をどうするか少し迷った。普通だと気に入った番号としては、1番とか、7番とか余り手に入らぬものを選ぶのだと思うのだが、いろいろ考えた結果、80歳までは車での旅に出かけたいと80-55の線で思いが固まりつつあった。しかし知人の中に88歳で矍鑠(かくしゃく)として旅を楽しんでおられる方があり、思い切ってその方を目指して「88-55」というナンバーを選んだのだった。88歳まで車での旅にGO―、GO-というわけである。

この時に決心したのは、SUN号を乗り切ろうということだった。この車と一緒にこれから88歳まで旅をするとすれば、あと20年という時間が残っている。毎年2万キロというのは、加齢のこともあり、少し難しいと思うので、1万5千キロとして計算すると、20年ではオッドメーターは40万キロとなる。つまりSUN号を40万キロ乗り切るということである。決して乗り潰すということではない。

さて、そうなると考えておかなければならないことがある。その第一は十二分なメンテナンスであり、その第二はより慎重な運転である。車は機械構造物であるから、何と言ってもメンテナンスに力を入れなければならない。ところがその知識が殆どないので、先ずは車屋さん頼みである。きちんと定期点検を受け、傷んだ部品を早めに取替えるなど、車の基本部分に対しては、しっかりとした手当てが必要だと思う。

昨日は、ブレーキパッドの取替えを行なって貰った。今のところそれ以外には特に問題箇所はなさそうなので、オイル交換やタイヤ交換などに留意してタイミングを損なわないようにしてゆきたいと考えている。

   

我が家の車庫に鎮座するSUN号。今までよく働いてくれている。これからもよろしく。

車の基本部分の他に、内装や装備のメンテナンスもある。今回の旅でカーテンの紐が切れてしまい、うまく動かなくなってしまった。自分で修理しようとしたのだけど、ややこしい構造のカーテンで、壊れた時の修理が使用者でも可能なような作り方をしておらず、工具も無くてお手上げの状態だった。それで全部を取り外して新たに標準的なカーテンと取り替えることにした。この程度の作業なら、どうにか自分にも出来る範囲である。この他、ダイネットの椅子のバネが弾力を失い、頼りなくなってきている。これも遠からず修理か取替えが必要となる。

このようにあれこれと費用の掛かることが多発してくるのは、人間社会の高齢者の暮らしに酷似しているようだ。モノというのは、それが生き物であれ何であれ、古くなると放置しておけば、まっしぐらに使い物にならない世界へ落ち込んでゆくようだ。多少費用がかかっても長持ちさせ、長生きしようと思えば、普段のその時に応じたメンテナンスが不可欠なのだなと、改めて思った。

年金生活には、重なる出費は厳しいけど、くるま旅を続けることで張りのある人生を送ることが出来るのであれば、病院へ通って薬に頼る刺激よりも、ずっと充実した生き方をものにすることが出来るのではないかと考えている。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (キャンサー)
2008-10-30 11:06:01
オッドメーター数値が揃うと少しうれしくなりますよね
40万キロ目指して頑張ってください。
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ありがとうございます (馬骨)
2008-10-30 17:12:59
キャンサーさん
応援ありがとうございます。出来ましたら、調子に乗って「444444」を達成したいものです。多分それは天国を走っている時に達成されるのではないかと思います。
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