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これ又、料理ともいえない料理なのですが、特に旅の間に、同じ場所に滞在する時につくることが多いメニューの一つに、このへんてこりんな名前のものがあります。今回はこれを紹介します。
旅の間の食事は、手間ひまをかけずにそのまま生で食べたり、炒めたり茹でたりして食べることが多くなりますが、その中で、どうしても煮物類が少なくなる傾向があります。
肉じゃがは、或る嗜好統計データによると、大人の男性が食べたいと欲する料理の中で5本の指に入るメニューだそうですが、私も昔から大好きです。何といってもジャガイモ人間ですから、これが入っているものなら、否の応のは無いのです。肉じゃがの命は、ジャガイモよりも肉の方にあるのだと思いますが、糖尿病で菜食主義を採らざるを得ない私としては、本物の肉じゃがを食べることは控え目にしなければなりません。
それで考え付いたのが、肉を使わない、ジャガイモとニンジンと玉ねぎだけの煮物でした。こんにゃくなどは気が向いたら入れますが、基本はこの3つの食材を用います。本物の肉ジャガのレベルには遠く及ばないのは当然ですが、それでもある種の肉じゃがの感覚は味わえるように思っています。
つくり方は極めて簡単で、使用する鍋の大きさに合わせ、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎを大体等分に用意し、ジャガイモとニンジンは皮を剥いた後、少し大きめに切り、玉ねぎも4つくらいに切り割って、あとは水を8分目ほど入れてそのまま煮るだけです。ジャガイモが柔らかくなったら、茹でるのに使ったお湯を半分くらい捨て、鍋を火にかけて、あまだれ(又はめんつゆor醤油+砂糖)を適当にかけ回し、全体に浸み渡ったらそれで完成です。ここで「あまだれ」というのは、秋田県角館の安藤醸造元がつくっているもので、煮物の万能調味料です。これが無い時はめんつゆでもいいし、それもない時は醤油に砂糖を入れて甘辛を適当に調整したものを使います。
全く料理とも言えないような食べ物ですが、田舎育ちの私には、素朴な味が気に入っています。同じ旅仲間の方たちに食べて頂くこともありますが、存外に評判がいいのは、お世辞だけではないような気がしています。このような煮物は、身体にも良いに違いなく、これを食べると、何だか心和むような気がするのです。(2.16.2007記)
早速今夜は、ここに高野豆腐(大好物です)を入れて京らんざん風オリジナル一丁上がり!
汁も少し多めで甘さ控えめがポイントです!