山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

'11北海道くるま旅( 第5日)

2011-06-17 05:21:22 | その他
《今日の予定》
道の駅:もりた→(岩木山麓アップルライン)→木村りんご園の畑→温湯温泉鶴の湯→道の駅:田舎館(泊)


《昨日のレポート》
早朝5時半過ぎ、近くのかん満寺を訪ねる。「かん」と仮名で書くのは、携帯には該当する漢字が無いからだ。このお寺は時代の著名人が訪れた名刹である。芭蕉の奥の細道にも登場し、これが一番この寺を有名にしているのかも。道の駅からは歩いて5分ほどだ。境内にある蕉翁や西施の像などを見ながら田んぼの端に出ると、眼前に九十九島が点在していた。200年ほど前は海の中にあったというから、大自然の威力と言うのはまさに恐ろしい。今回の大震災も又同じである。お寺周辺を散策した後、車に戻る。
朝食の後、しばらく休憩して、今日のメイン訪問先のあがりこ大王の在る中島台レクリエーションの森に向かって出発。少し道を間違えたりしながら9時には到着。相棒は体調に自信がなく行かないで留守番なので、一人で行くことになった。「あがりこ」というのは、伐採されたブナの切り株から芽を出した枝がそのまま生長したものを指す、この辺りの方言だとか。とにかく行ってみることにした。
森の中には立派な木道が整備されていて、歩くのは楽だった。まさに森林浴をしながらの緑の世界は、何とも素晴らしい癒やしの世界である。相棒も来ればよかったのにと思った。川のせせらぎと一緒に春蝉や小鳥たちの鳴き声が届いて来る。川は急流である。その川の岸辺あたりには淡いピンク色のウツギの花で一杯だった。上を見ると紫の藤の花が無数に垂れ下がっていた。極楽浄土とはこのような環境なのだろうか。森はブナを中心に、ナラ、ホウノキ、シナノキ、イタヤカエデ、ヤマモミジ、などの大木が茂っていた。
30分ほど歩いて、あがりこ大王に到着。いやぁ、感無量だった。挨拶の後写真を何枚も撮らせて頂いた。とにかく何よりもあがりこであることが凄い。言わば一度人間どもに瀕死の重傷を負わされた身なのである。象色したタコ入道のような根元の瘤の膨らみにその生命力の逞しさと怒りを感じた。しかし、真っ直ぐ上に伸びた数本の樹の素直さと鮮やかな緑には、今を生きる喜びに満ち溢れているのを感じた。辺りを見回すとかなりの数のあがりこがあるのに気づいた。その昔此処から数多くのブナの大木が伐り出されたのであろう。少し複雑な気持ちになった。
帰り道は少しゆとりが出来て、尚一層鮮緑の世界を楽しむ。1時間半ほどの至福の世界だった。
今日の出来事といえば、もうこの時間に尽きる。この後は、北上を続けて、予定を遥かにオーバーして、青森県の(元)森田村の道の駅まで来てしまった。その途中のことは省略、省略。
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