山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

西海道&西国の旅の記録から(その27)

2024-07-26 09:15:24 | くるま旅くらしの話

<無料の落とし穴>

世に「タダほど高いものはない」という箴言(しんげん)がありますが、それをしみじみと味わい反省したという話です。日本国には未完成の高速道が幾つもあって、車で旅をしていると、そのような場所を通ることが多いのです。それらの多くは未完成のゆえに、既に出来上がった箇所は無料で通行できるようになっています。

今回の旅では、九州の一部と山陰エリアの一部にそのような箇所がありました。それらの場所の多くは事前に高速道になっているのに気づかずに走っていると、いつの間にかそれが高速道であることが多いのですが、入口の方は良いとして出口の方では一般道へ入るので、終点の表示が明確にしてあり、そこから一般道に入れるようになっているので、安心なのです。私は、どの未完の高速道も必ず終点の表示があるものと思っていました。ところが、そうではない箇所もあるのだということを思い知らされたという話です。

中国地方の日本海側には山陰道というのが造られているのですが、どういうわけなのか、なかなか一本化されず分断的に造られていて、無料で走れる箇所が多いのです。その中で米子を出てから国道9号が直ぐに高速道路となり、しばらく走っていたら、間もなく終わって、終点があって再び一般道の9号となったので、再びしばらく走っていたら、また高速道の区間となったので、そのまま走り続けて、鳥取市内に入りました。走っておれば再び終点の表示があって9号に入れるのだろうと、そのまま走り続けたのですが、かなり走っても一向に終点表示がありません。あまりにも長いので疑問を感じ出しました。途中のICが岡山県に入っているのに気がつき、こりゃもしかしたらもう出来上がっているのに無料のままになっている道ではないかと思い始めました。とうとう智頭ICまで来てしまい、完全に行き過ぎに気づいて、引き返して戻ることにしました。降りた一般道は9号ではなく何と国道53号なのでした。戻って9号にある道の駅:岩美まで行くにはかなり時間を要しました。今日は道の駅:岩美に泊る予定なのです。走っている時はナビを見ているだけでどこまで行くのかが判らないのですが、あとで地図を見たら、何と走っていたのは鳥取道というので、これはもう完成していて、そのまま走り続ければ岡山県内で中国道に繋がっているのでした。なのに、何で無料が終りという表示がないのか、疑問を感じました。ま、無料で智頭町まで走れたのだから、文句はない筈だと言えるのかもしれませんが、これはありがたくない不親切だなと思いました。これからはしっかり事前に地図を見ておこうと思いました。それにしても道路公団には無料と有料の切り替えが明確に判るような表示をして貰いたいものです。

 

 *無料ほど怪しき高速の道は無し気づけば知らぬ世界に至る

 

 *誤りて道行く人となりにけり高速道路無料の果ては

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする