山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2004年 九州・山陰の旅 ジジババ漫遊紀行(第26日)

2015-02-26 04:22:10 | くるま旅くらしの話

<註:この記事は、10年前の旅の記録をリライトし、コメントを付したものです>

 第26日:12月12日(日)

 <行程>

道の駅:村岡ファームガーデン →(R9)→ 道の駅:農匠の里やくの →(R9・R175・R176)→ 道の駅:シルクのまちかや(リフレかやの里)→(R176)→ 丹後ちりめん歴史館 →(R176・R178・R175・R27)→ 道の駅:舞鶴港とれとれセンター →(R27)→ 道の駅:高浜〔泊〕→(R27)→ 瓜割の滝駐車場[泊] <185km>

 

三日ぶりに動き出して、元の旅の調子に戻りつつある。今日は、大阪の大田さんと福井県高浜町の道の駅で会うことになっている。大田さんは、3年前北海道で知り合った方で、バスコン(マイクロバスタイプのキャンピングカー)に乗っておられる。今回は所用があって一人で来ておられるらしい。タクジイと同じ年生まれで、旅の大ベテラン。教わることが多い、今は大切な友人である。会うのが楽しみだ。

高浜町には16時ごろに着く予定で、それまで適当に時間を使うことにして出発。R9を直進し、福知山の手前の夜久野町の道の駅で小休止。ここまで来る途中、ずっと霧が発生していて視界が利かなくなるような箇所もあったが、ようやく大丈夫のエリアに入ったのか、或いはそのような時間となったのか、霧は晴れてよい天気となってきた。この辺りは丹波の黒豆が有名らしく、売店にはその豆を使った様々な商品が並べられていた。明日訪ねる予定の、林のお父さんたちへのお土産に、何か良いものはないかと探す。福知山市郊外でR9と別れ、R175へ。そしてすぐに左折してR176へ。酒呑童子の鬼退治伝説で有名な、大江山の西側を走るこの道を行くと、絹織物、丹後ちりめんで有名な加悦(かや)町に出る。そこに道の駅があり、その近くにかやの里という温泉施設がある。そこへ行って5日分の垢を流すつもりである。加悦には去年も来て1泊しているので大体の様子は分っている。

10時過ぎ到着。さっそく温泉へ。朝風呂の気分だ。いい気持ち。ゆっくりと湯に浸かり、さっぱりした気分で車に戻り、しばらく休憩する。これでビールでも飲めれば最高なのだが、そうはゆかない。水で我慢する。ヒゲも剃ってきれいになったし、これで大田さんに安心して会うことが出来る。12時過ぎ出発。まだ時間があるので、クニバアの希望で「丹後ちりめん資料館」という案内板をみてそこを訪ねることにした。この辺一体で丹後ちりめんが織られていたらしい。行ってみると、往時の作品や機械などと合わせて、いろいろな商品が陳列されていた。高価なものばかりである。クニバアも眺めるだけで終わりにしたようである。(ところが後で聞いたのだが、ちゃんと抜け目無くショールなどをゲットしていたのであった。やっぱり。)

R176で宮津に出てR178を若狭湾岸に沿って走る。天橋立もチラッと見えたが、去年歩いて渡っているので、今回はパス。途中で昼食を摂り、その後由良川縁を遡ってしばらく行き、左折して橋を渡りR175で舞鶴に向う。手前の舞鶴郊外に道の駅:舞鶴港とれとれセンターがある。ここで今日の肴を仕入れる。タクジイは勿論サバの串焼き。舞鶴の街を通り抜けて、後はひたすら高浜の道の駅を目指すだけ。16時少し前、到着。大田さんは既に到着されていた。

今年の北海道以来の再会だ。奥さんが来られないのが残念だが、娘さんの結婚やら何やらでお忙しいらしく、これはやむを得ない。挨拶の後、大宴会(?)の準備。タクジイは自慢(?)の肉なし肉じゃがの煮物を作ったりした。それから後は、大田さんの車内で積もる話をしながらの楽しい歓談が続き、適当に酔っ払って宴も終わりとなる。大田さんの話では、3番目のお孫さんが今日、明日に誕生予定だとか。それもあって奥さんはご一緒できなかったようだ。誕生の一報を心待ちされているようだった。あまり深酒も良くないので、切り上げて車に戻って就寝。

ところが一眠りして目が醒めると、クニバアが起き出しており、何やら外が変な様子だという。外へ出てみると、何と消防自動車やパトカーなどが何台か来ていて、赤い回転灯の光が幾筋も夜空を掛け回って騒がしい感じだった。何ごとなのかと近くに居た人に訊いたけど、どうも要領を得ない。駅の建物の中に爆発物が仕掛けられたという通報があり、それを探しているという話もあった。とにかく尋常ではないようだ。しかし、騒ぎは終わりかけたようなので、このままここに泊ってもいいと思ったのだが、クニバアが何処か他へ移りたいという。大田さんに黙って移動するわけにも行かないので、迷惑と知りつつ声をかけた。それで、近くにある水汲み場、瓜割りの滝の駐車場へ行くことにした。大田さんも同意してくれて、とんだ道行きとなった。

【コメント】

◆旅先での知人などと会う予約のことについて~ 旅先でその地や或いは同じ旅の知人と出会う約束をして、それが叶うということは、旅の大きな楽しみの一つであり、とても嬉しいことです。この旅でも、そのようなチャンスが何度かあり、それを楽しんで来たのですが、一つ注意しておかなければならないことがあります。

約束事というのは、日時をしっかり守るというのがその基本であり、違えることのないように留意することが大切ですが、日程等に余裕を持たせておかないと、一つ前の約束がずれた場合には、それ以降の約束の全てが狂ってしまうことになります。そこで言いたいのは、一つの旅の行程の中で複数の日時に関する約束ごとを設ける場合には、できる限り時間的な余裕を含んだ行程を用意することが肝要です。この旅の場合は、かなりの余裕を持って日時の約束をしたのですが、車の突然の故障によって2日以上も予想外の時間が必要となりました。幸い知人の皆さんが快く調整に応じて下さったので、支障はなかったのですが、多少なりとも迷惑をおかけしているに違いありません。基本的に長期の旅の場合は、幾つもの約束日時などを入れるのは可能な限り控えた方が、旅の自由度が確保できるように思います。

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