山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

'11北海道くるま旅( 第62日)

2011-08-13 05:57:34 | その他
《今日の予定》
終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在


《昨日のレポート》
「朋(とも)あり、遠方より来る、また楽しさからずや」(論語)
札幌市在住のFさんが、明日の予定を繰り上げ、今日この別海迄訪ねて来られることを知ったのは、午前中の買い物の途中に受けたMさんからの電話でだった。ところが、ご本人からは一向に連絡がなく、恐らく車の運転中で連絡する余裕が無いのだろうと、こちらからは急かせる様なことはしないで待つことにした。
やがて午後となり、午睡に現を抜かしている間も、惰眠にトドメを刺すような連絡はなかったのだった。意外と紳士なのであった。ようやくメールが届いたのは、16時半を少し過ぎた頃だった。何と道に迷って今糠平だという。これから足寄から阿寒を経由して弟子屈に出て別海に向かうとのこと。まだかなりの距離が残っている。とりあえず管理人さんに遅くなる旨の話をしておくことにした。
札幌から別海迄はどれほどの距離なのか定かではないが、400kmを超えるのは確実だ。コースによってはもっとあるかも知れない。道路が良く、空いているとは言え、幾つかの峠を越えなければならず、これが江戸時代の東海道レベルであったとしても、100里以上はあることになり大へんな旅となる。などと見当違いの妄想を巡らしながらも、到着までの安全を願った。
今日も日中は酷暑が襲い、太陽が雲に隠れている間は良いのだが、それが外れると灼熱の光線が照射されて、嫌というほど夏を思い知らされる天気だった。お盆を迎える時期であり、キャンプ場はかなりの混み具合だった。50台に近い車と30台ほどのバイクの人たちで賑わっていた。顔見知りの方も何人かおられて、再会を喜びあった。昨日薪ストーブでお世話になったYさんは、実は何年か前今日来られるFさんとの接点があり、Fさんの名刺をお持ちなのである。そんなこともあって、今日はストーブを囲んでの談話のための薪作りを、暑さをものともせずにされて下さっていた。有り難くも嬉しいことである。
やがて日が落ちて暗くなり出すと、暑さは一気に消え去り、極上の夜が近づいてくる時間となった。満月が空に輝き、最高の焚き火の環境が用意されたのだった。
ちょうどその頃、Fさんから電話があり、なんと直ぐ近くまで来ているという。21時くらいになるのではと、諦めて待つつもりだったのが、何とも嬉しい誤算だった。19時過ぎFさん到着。ご苦労さまでした。
一休みさせる時も与えずに、まあそれから少しの間は、Fさんにとってはあれよあれよとのままならぬ時間だったに違いない。ようやく一息ついたのは、Yさんの薪ストーブを囲んでからだったと思う。いやァお疲れさまでした。
それからの時間は数多い旅の中でも極上のものだった。薪ストーブを囲んで8人が交わす歓談は、G8を凌ぐほどのものだった。因みにメンバーの在住する県や都市の名を挙げれば、Fさんは札幌市、Yさんご夫妻は姫路市、Aさんご夫妻は東京練馬区、今日新しく加わったKさんは川崎市、そして自分たちは茨城県守谷市である。東日本が多いのは偶然に過ぎない。
入り乱れる会話の中に、何時しか皆の心は和み、百年の知己のような間となった。旅の醍醐味が皆をそうさせるのである。皆さんはくるま旅やアウトドアの超ベテランであり、話題も超豊かである。この楽しさは、会社勤めの仕事後の飲み屋での談話とは異質であり、町内会の懇親会などとも違っている。もっとレベルの高い楽しさなのである。
昨日に引き続きの至福の時間だった。金色に輝く満月と星の煌めく空の下で、楽しい語らいもいつの間にか忍び寄った寒さのために、やがてお開きとなった。Yさんの薪ストーブに感謝。Yさんに感謝。そしてメンバーの皆さんに感謝。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする