山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

'11北海道くるま旅( 第56日)

2011-08-07 07:00:31 | その他
《今日の予定》
終日別海町ふれあいキャンプ場に滞在


《昨日のレポート》
相棒の霍乱も収まってやれやれとの気分で朝を迎えた。5時半過ぎ、散歩に出掛ける。散歩の楽しみは幾つかあるけど、別海町でのその中で一番は、野草を見ることである。関東には無い花や名も知らぬ花を見つけると興奮するのだ。他愛もない話だけど、野草の観察は、長年の歩きの中で培われた習慣のようになってしまっているので、どうしょうもない。いつもの町中へのコースの野草たちはほぼ覚えてしまったので、今日は左右に牧場の広がる道を行って見ることにした。別海町は、飼育されている乳牛が11万頭を超える日本一の酪農の町である。その面積は凡そ東京23区のそれに等しいほどの広大さである。平野に近いなだらかな丘陵地が広がっていて、山のようなものは殆ど無い。その平野に広がる牧場は、隣りまでの距離が2km以上あるのではないか。車だとその距離の大きさを実感できないけど、歩いてみるとこれが大へんなものであることが判る。守谷市ならば、僅か三つの牧場で埋まってしまうのだ。
車の通行する道路の、牧場の端の箇所は草を刈り残してあるので、そこに野草たちが安堵して花を咲かせていることが多い。今朝の散歩はそれを楽しみにしたものだった。思いは違わず、幾つかの花たちに出会うことができた。まず女王はヤナギランだろう。その艶やかなピンクの咲きぶりは、周辺の草たちには一段と眩しそうだった。キツリフネソウもあった。カタカナでは判りにくいので漢字で表すと、黄吊舟草となる。その花は黄色で、その姿がまるで舟を吊したような形をしているのである。不思議な自然界の仕業である。この花が道端の木陰に群れをなして咲いていた。のびのびと咲いているのを見るのは珍しい。関東では偶に数個を見かけるだけである。その外クサレダマも咲き始めていた。この花は関東では見たことがないが、別海では誰も気にしない草のように思う。別海町の町花はセンダイハギだが、これはもう花が終わっているマメ科の黄色い花を咲かせる植物である。クサレダマは一見センダイハギに似たところがある花だ。クサレダマが無名に近いのは、その名前が綺麗で
はないからなのかも知れない。でも彼らの名誉のために漢字で書けば、草連玉となるのである。黄色い玉のような花の蕾が連なった、すっきりした花を咲かせる草なのだ。
野草談義はこれまでにして、さて今日のレポート事項は殆どない。散歩から戻った後は、どこへも出かけず、車とテントを中心に半径50m以内をやたらに歩き回ったのだった。水汲み、炊事、トイレ処理、虻退治、相棒の洗濯の手伝い等々。相棒は熱も下がり、少し元気も回復したが、念のため動き回るのは止め(と言っても、汗を掻いた洗濯物だけは放置できず、自ら場内の洗濯機に出向いたのだが)て、車の中で静養に努めた一日だった。
でも夕刻に嬉しいサンタさんの如き来訪者があり、なんとMさんのお母さんが花咲蟹を差し入れに来て下さったのだった。夕食は俄然豪華なものとなり、蟹大好きの相棒はこれで益々回復を早めてくれるに違いないと思った。Mさん、ありがとうございました。頂戴しっ放しの失礼をお許しください。
コメント
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