山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第20日

2008-08-06 07:16:30 | くるま旅くらしの話
北海道を離れる日が来てしまった。今日も快晴である。東大沼キャンプ場は緑の林に囲まれていて、駒ヶ岳は見えないけど、湖の水面は鏡のように平らで動かず、そこから淡い陽炎のような霧が浮かんで、幻想的な風景だった。
一番のフェリーで大間に渡ることにしている。出発の準備をしている内に6時半となった。
林の中の湖畔を走る道路をしばらく走ると、駒ヶ岳を眺望できる展望所があったので、車を停めて写真を撮りに行く。大きなそして火山の凄まじさを如実に示す駒ヶ岳の姿が眼前に広がっていた。何度も北海道に来ているけど、なかなか駒ヶ岳の全景が見られるのは少なく、ここからこの様な駒ヶ岳を見るのは初めてだった。感動した。
R5に入り、函館新道を通って市街に入り、フェリー乗り場へ到着。出航までに2時間ほどあるので、この間に車の中で朝食。朝食の後、新しくなったフェリーターミナルを見物に。去年は出来たばかりで、未整備の箇所も多いように感じたが、今年は落ち着いてそれらしくなっていた。ターミナルの横には間もなく出航する青森行きの高速フェリーが準備を完了して、停まっていた。一万トンというから、我々の乗る大間行きフェリーの8倍もある巨大さだ。その巨体で、大間まで行くのと同じ時間で青森まで行ってしまうというのだから驚きである。しかし我々は大間のコースが無くなるまでは、高速船は乗らないだろうと思う。最近はスピードの速いものには、あまり魅力を感じなくなって来ている。それでも珍しいので、出航時の写真を何枚か撮った。
TVなどを観ている内に時間はあっという間に過ぎ、出航の時刻となった。フェリーに乗り込む車も人も多くはない。往路と同じような状況だった。内地に戻る旅車は1台も無いのは、言うまでもない。
フェリーの中では、相棒は専ら写真を撮りにうろつき、自分と言えば友人にメールを打った後は、ゴロ寝で時を過ごす。10時40分、予定時刻通りに大間に到着する。暑い。
今日の予定は、青森・弘前方面に向かって走り、あわよくば今行われている「ねぶた」か「ねぷた」を見物するつもりでいる。まずは、いつものように横浜の道の駅を目指す。暑いのは覚悟しているけど、関東エリアはこの辺とは比べることはできないのだろう。むつ市辺りの気温は28℃くらいだった。
横浜の道の駅で、いつものようにホタテコロッケを買う。相棒は弁当を買って食べたが、自分はトウキビを買い、それを茹でて食べることにした。厳しい日射の中で湯がくという作業は、邪道だとは思ったが、食べたいものを、食べたい時に食べるためには、邪道も取り入れなければならない。
横浜を出た後は、ひたすら青森市街を目指す。暑いけど窓を開けると風が心地よい。15時過ぎ青森市中心部到着。ねぶたの関係なのか道は混んでいた。駐車場を探すけど皆無である。海側の方を回ったのだが、全く受け入れ拒否の感じで、だんだん腹が立って来た。諦めて弘前に向かおうとして、R7を走りかけたら、海とは反対側に乗用車ね駐車場の案内板を発見。それを辿って行くと、大きな臨時駐車場があった。やれやれ、これで相棒のねぶたを見たいという、長年の願望も叶えられるだろう。ありがたいことに、案内の人の話では、ここに泊まっても良いということだった。
祭りの始まりは19時からで、終わりは21時頃の予定とか。時間があるので一眠りすることにした。その間に相棒は下見に行き、観覧席の当日券を手に入れてきたとのこと。自分はフリーに見物して、飽きたら車に戻って寝るだけなのでその様なものは初めから無用なのである。
やがて時間が来て、祭りの会場へ。イヤー物凄い人出である。ねぶた祭りは、2日から始まり7日まで行われるが、今日はその4日目を迎え、佳境に入ったようである。観覧席に座った相棒と別れて、出番を待っているねぶたの山車や太鼓などをカメラに収める。やがて開始時刻が来て、合図の花火が上がり、太鼓と笛や鉦の音が一斉に鳴り響き出した。ラッセ、ラッセの掛け声に身に付けた鈴の音が喧しく鳴り渡りだした。巨大なねぶたの。灯りを点した張りぼて武者人形が、まるで生きているように、夜の闇に浮かび上がりうごめく様は幻想的で、東北のこの地方に住んで来た人たちの深奥の思いとエネルギーを感じさせるものがある。ねぶたのことは、書けば切りがないので、ここではこれ以上は止めにする。とにかく相棒が十二分に満足して良かったことと、太鼓などの強烈な音で自分の耳がおかしくなり、車に戻ってもしばらく良く聞こえない状態だった。何はともあれ、久々の祭りに浸った一夜だった。夜は駐車場泊まりだったが、すぐ傍を走るJRの列車の音も気にならずの爆睡
だった。
コメント (1)
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