山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行:第23日(最終日)

2008-08-09 03:52:58 | くるま旅くらしの話

いよいよ帰宅日となってしまった。喜多方の夜は思ったほど暑くも無く快適だったが、これからの日中は快適とは行かないであろう。朝の上空は昨日までの暑さを解消できないようで、靄(もや)がかかっていた。今日も快晴。暑さは一層厳しくなりそうである。

 朝一で名物のラーメンを食べたいと考えていたが、相棒が消極的なので、諦めることにして、少し早めに出発することにした。涼しいうちに少しでも距離を稼いでおいた方が良いという考えである。

喜多方の郊外を走り抜け、R121からR46へ入る。磐梯山はうっすらと陽炎の中にある。ほんの少しR46を走った後右折してR294へ。この道は我が家のある守谷まで続いている。茨城街道と呼ばれる福島県につながる何本かの道の一つである。走っている車は殆ど見かけない中を、勢至峠のトンネルを潜り、坂を下りてやがて平坦になった道を走っていると、「道の駅:羽鳥湖高原」という案内板が目に入った。新しい道の駅らしい。つい、何の気なしに、ちょっと寄ってみようかという気になり、思わず右折のハンドルを切ってしまった。羽鳥湖という名は知っているが、一度も行ったことはなく、調べたことも無い、全くの思い付きである。

いやあ、それからが大変だった。道の駅は羽鳥湖のい湖畔にあるのかと思って行ったのだが、確かに湖畔近くではあったが、とんでもない奥まった所にあり、意地を通してようやく辿り着いたというのが実情だった。というのも、羽鳥湖に向うR118は、とんでもない急坂の続く道で、我がSUN号はどんなにアクセルを踏んでも唸るばかりでスピードはさっぱり出ず、後続車を従えての登坂だった。峠を越えれば直ぐかと思っていたら、今度はしばらく急な坂を下り、ダムの道まで行っても道の駅は無く、それから湖畔の細い道をしばらく走ってようやくつくといった状況だった。思い付きの行動は、時にはとんでもない結果を招来するものだ。

しかし、羽鳥湖高原と呼ばれる標高800M級の其処は、福島県では有数のリゾート地らしく、様々な施設が設けられていて、夏休みを過す家族連れや若者たちなどで賑わっているようだった。我々はほんの一部しか覗いていないので、詳しいことは判らないけど、孫などを連れてきてもいいなと思った。後で知ったことだが、ここへ来るにはR118経由ではなく、白河市の方からの県道を来た方が楽のようである。道の駅で一休みした後は、その白河側への道を下りることとなった。

とんでもない道草をしたあとは、白河市郊外から再びR294に戻って、一路我が家に向う。朝飯を食べていないので、昼食を兼ねて那須町の道の駅:東山道伊王野で、蕎麦を食べることにして立ち寄る。この道の駅には、蕎麦の粉を挽く水車小屋があり、地元で採れた蕎麦の実を挽いている。蕎麦を打つのは男の人が3人、その他の行程は地元のご婦人たちが担当しているようだ。なかなか人気のある店で、11時開店の前に何人かが並んでいた。我々もほんのちょっと並んで待ち、開店と同時に蕎麦にありつく。久しぶりの蕎麦は美味かった。

食事の後は、地元で採れた野菜を買う。ここの野菜は、全国でも有数の良質安価の売り場ではないかと思う。午後遅くではダメだけど、午前中ならば、驚くほどの値段で、新鮮な野菜を買うことが出来る。つい嬉しくなってしまい、相棒はかなりの量の野菜を買っていたようだ。こちらは運び屋専門。

伊王野の道を出た後は、それこそノンストップで我が家に直行する。帰宅時刻は1415分。これで今年の夏の北海道の旅は終わった。予想通りの灼熱地獄で、地面は40℃以上あるのではないか。じっと立っているとそのままバタンとひっくり返るほどの暑さだ。すっかりメヒ芝などの雑草に占領された庭をみながら、明日からの作業を思うと何処かへ逃げ出したくなる気持ちを、懸命に抑えた.

全行程23日間、走行距離4,057kmの旅だった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする