山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08北海道行: 第21日

2008-08-07 06:01:55 | くるま旅くらしの話
昨夜のねぶたの興奮から目覚めて、朝になって外を見ると、そこは草むらだった。何だかキツネにバカにされて夢を見ている様な気がした。昨夜は200台以上も留まっていた車は、今は我が車以外は2、3台しか残っていなかった。しかし青森の街は、青空の下に今日の活動を開始しようとしており、昨夜の出来事は夢ではなく、明らかな現実だった。今日も暑くなりそうである。
今日は全くの帰還のための移動日である。先ずは田舎館の道の駅に行き朝食休憩の後、弘前市郊外のコインランドリーで最後の洗濯をし、知人から紹介頂いた弘前市内の造り酒屋、三浦酒造に行き、銘酒豊盃を買い、水を頂戴してから秋田方面に向かうつもりでいる。
少し混みだした青森市街を抜け、R7を弘前に向かう。五所川原への道を横に見ながら、立ちねぶたというのはどの様になものだろうなどと考えながら走っていると、お岩木の山が視界に飛び込んできた。今日は暑さのためか、朝ではあってもやや霞んだ感じだった。いつ見ても感動を覚える大きな山だ。
1時間ほどで田舎館の道の駅に到着する。早いせいか、車も人も少なかった。水を汲みトイレの処理などをする。キャンピングカーのトイレには、大別してカセット式とブラックタンクの二つがあり、カセット式はポータブルトイレと同じように、使用後に引き出しを持って行き、普通のトイレに捨てる方式である。ブラックタンク方式は専用の処理場(ダンプステーション)で処理するものである。ブラックは大型のキャンピングカーに設けられており、使い勝手は良いけど、日本国内では設備が少ないため、後の処理が難しい。我が車の場合は勿論カセット方式で、後処理のことを考えて、小用専用で使っている。従って公共のトイレに捨てても、詰まらせて迷惑をかけることはないと思っている。(朝からトイレの説明でした)
一段落したあと、相棒が黒石市郊外の温泉郷にある津軽こけし館の傍に、古布などを扱っている店があり、そこに行きたいと言うので、向かうことになった。しかし行って見ると、お店は休みの様で、閉まっていた。ねぷたの期間なので、臨時休業なのかもしれない。残念。引き返して、コインランドリーへ。此処へは二度目の来訪である。とにかく暑い。洗濯が終わるまでの1時間半の間、近くのホームセンターなどを覗いて涼を分けて貰う。パークゴルフの用品はないかと見たのだが、北海道ならどこのホームセンターにでも置いてあるものが、ここには一つも無かった。改めて内地なのだと思った。
洗濯が終わり、弘前市内の三浦酒造さんへ。少し迷って到着。ドアを開ける前に、オカミさんからカイヨウさんのお知り合いの方では?と声を掛けられた。入って来たキャンピングカーを見られて直ぐに判られたらしい。その後はお茶などを頂戴しながら、ここを紹介知人の話やくるま旅の話となり、お酒を買うのも水を汲むのも忘れての歓談となった。オカミさんも相棒も話好きである。その後オカミさんに、酒蔵の中をご案内頂き、酒の出来上がる迄の工程を丁寧にご説明頂き、感動した。我々には計り知れないご苦労があるようである。新酒は1~2月ということで、雪の季節でもあり、旅車での来訪が叶わぬのを残念に思った。絞る前の酒や絞りたての酒を一口で良いから、死ぬまでに一度は味わってみたい。こちらに来れば、その夢が叶いそうだ。嬉しい出会いである。
酒造り用の美味しい水をたっぷり汲ませて頂き、又銘酒豊盃を手に入れることができ、感謝と満足感に満たされながら、三浦酒造さんを後にする。
この後は一路R7を秋田方面に向かうだけ。途中気に入った道の駅に泊まり、明日は角館により買い物などを済ませて、更に南下を続ける予定。とにかく暑い。給油を済ませた後、道の駅:弘前で野菜などを買い、遅い昼食を木陰のある道の駅:矢立峠でとろうと急ぐ。矢立峠でそうめんを茹でて食べ終えて時は、16時近かった。
日差しは一向に弱まらない、大館を過ぎ、鷹巣からR105に入り、森吉でR285へ。上小阿仁の道の駅も良かったが、まだ日差しが強いため、一つ先の五城目町の道の駅に、今夜はお世話になることにした。
五城目の道の駅到着は18時少し前。まだ西日が強い。とにかく今日はここに泊まらせて頂くことにする。なかなか良い場所だ。前にある沼の中で何匹かの牛蛙の鳴き声が気になるが、偶にはこのような子守歌も良いかも知れない。この分だと、明日も晴れて暑くなりそうだ。寒かった北海道の日々が、次第に恋しくなり出している。
コメント
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