山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

孫台風との野反湖行(その1)

2008-08-27 06:00:24 | くるま旅くらしの話

 ブログの方は夏休みとなりましたが、この間(8/1921)孫(小4と小2の娘)たちと一緒に野反湖(のぞりこ)へキャンプに行ってきました。そのことを報告します。

野反湖は、群馬県の六合(くに)村にある標高1500mに位置するダム湖です。孫たちと一緒にキャンプにでも行くかという話があり、何処にしようかと迷っていたのですが、北海道に出かける前に訪ねた野反湖に行くことにしました。きれいな湖だし、高山植物などもたくさんあって、季節の花を見るのも何かの役に立つのではないかと思ったのでした。

  

富士見峠付近から見た野反湖の景観。ここから一番遠くに見える辺りがダムの放水箇所で、ダムからの水はやがて信濃川に入り、日本海に注ぐ。

相棒が母の介護で一緒に行けないものですから、倅と孫二人の計4名のやや変則的なメンバーとなりました。倅には専ら運転を頼み、自分は相変わらずの主夫で、食事のメニューを含めたプランと実践の役割を担うこととなりました。2泊3日の行程で、この間何処で何をどうやって食べさせるのかを考えるには、結構頭を悩まさせられました。

先ず行程ですが、当初は野反湖のキャンプ場で2泊することにしていたのですが、事前に電話で問い合わせたところ、キャンピングカーの駐車場泊はダメとの話でしたので、テントの中で寝るのは嫌だなと思い、キャンプ場外の売店の駐車場に泊まることにしようと考えました。その後考えが変わって、初日は野反湖の入口にある六合村の道の駅に泊まり、キャンプ場(場外の駐車場)での泊まりは1泊だけにすることにしました。後は行って見て状況に合わせて臨機応変に判断することにしました。

いよいよ出発の当日が来ました。天気が心配でしたが、予報通りの曇り空で、キャンプ向きの空模様ではありませんでした。東京は町田市に住んでいる孫たちは朝に家を出て、我が家には9時に到着です。早速キャンピングカーに荷物を積み込んで、9時半には出発です。キャンピングカーに寝泊りするのは、孫たちには初めてのことで、それなりの期待に胸を弾ませているようでした。

守谷を出てから筑西(下館)でR50に入り、それを前橋まで行って前橋からR17に入り、渋川郊外でR353に入って長野原で六合村へのR292に入れば、後は真っ直ぐに野反湖に向うというのが今日のコースです。約200kmの距離となります。泊まりは六合村の道の駅なので、急ぐ必要はなく、途中にある道の駅などで休憩しながら行くことにしました。

興奮気味に車に乗った孫たちは、しばらくは車の中や外の景色を見たりしていましたが、30分も走ると静かになってコックリを始め、やがて二人とも眠ってしまいました。どうやら車の中は眠る場所であると心得ているようでした。11時半近くに栃木県佐野市近くにある道の駅:みかもに到着。ここで昼食休憩にすることにしました。メニューは主夫が作ったおにぎりとゆで卵に飲み物だけの簡単なものです。おにぎりの中身はオカカと梅干の2種類だけですが、孫たちは梅干が苦手らしく、オカカが当たることを期待していたようでしたが、運悪く梅干が当たった上の子はそれでも頑張って頬張っているようでした。子どもたちにゴマをするようなジサマではないので、諦めたのかもしれません。道の駅の売店は、今日は定休日だということで、今夜のビールのアテに枝豆でも買おうかと思っていたのが不意になりました。

みかもの道の駅を出た後は、再び孫たちは眠りの世界に入って、車はその間に足利市・桐生市・みどり市・伊勢崎市を過ぎ、前橋市内でR17に入り、渋川市郊外の道の駅:子持で小休止することにしました。ここでも何とか枝豆をと考えていたのでしたが、何とここの道の駅の売店も定休日なのでした。火曜日というのは、道の駅の付属施設では休業が多いというのを思い出しました。もしかしたら今日の宿を予定している六合村の道の駅も温泉は休みなのかも知れないとガイドブックを引っ張り出して確認したら、やっぱり定休日と書いてありました。残念。

子持の道の駅は江戸の昔には白井宿と呼ばれた宿場町に造られており、道の駅の裏側の方にその名残りを思い起こさせるような水車小屋や時の鐘(なのかどうかは不明)のような建物がある小公園が作られています。上の子は眠り足りず寝ぼけ眼で起きて父親にべったりなのですが、下の子は活発で、白井宿の建物の方に手を引っ張って連れて行かされました。記念写真を数枚撮りました。

この頃から雨が降り出しました。予報では午後から雨になるということでしたが、最近の天気予報は外れることが少なく、こんな時には外れてくれればいいのにと思ったのですが、雨は益々強く降るばかりでした。長野原に近い吾妻渓谷を通る頃は猛烈な雨になり、ワイパーも効かないほどの有様でした。時々雷鳴も混ざっていやはやとんだ荒天となってしまいました。それでも長野原から六合村に向う山道に差し掛かる頃は小降りとなって、やれやれといったところです。

六合村から暮坂峠を通って四万温泉に向う道の途中に鶯の名水というのがあり、それを汲んでゆくことにしました。この道はその昔若山牧水も知人と一緒に通った道だとかで、歌が一首書かれた小さな案内板が出ています。往時からこの清水は旅人の疲れを癒してくれていたのだと思います。たっぷり水を補給して六合の道の駅に向うことにしたのですが、その前に、あまりの雨の酷さと温泉が定休日で入れないので、急遽今日の宿を変更して草津の道の駅に泊まることにしたのです。六合の道の駅から草津までは10km足らずの距離ですから、大して時間もかからず、又草津まで行けば温泉に入ることも可能です。

17時草津到着。孫たちも温泉に入りたいというので、西の河原の露天風呂に行くことにしました。この温泉は、露天風呂としては草津で最も有名な所だと思います。洗い場もなく、温泉に入るだけの所なので、子どもたちにはどうかなと思ったのですが、そもそも温泉というのはそのような場所なのですから、良い経験をさせるチャンスだと思いました。駐車場から400mほど離れたところにあり、少し遠いのですが雨も上がったようで、歩きに支障はありませんでした。広い石造りの湯船は子どもたちには初めての露天風呂で、それなりのインパクトはあったようでしたが、少し熱かったらしく、15分も経つと我慢が出来なくなって上がるということになってしましました。そうなると父親も上がることになり、ひとりジサマだけが湯に浸かっていることもならず、真に落ち着きの無い、且つ勿体ない入浴となった次第です。

入浴の後は、草津運動茶屋公園という名の道の駅へ。ここが今日の泊まりの場所です。この道の駅ではキャンピングカーやくるま旅の人のマナーが問題となっていると聞いていたので、どうなのかなという心配が一部にあったのですが、行って見ると長期滞在の車も居るようで、結構な混み具合でした。さほどマナーが悪いとも思えませんでしたが、ワンボックスや軽自動車ではどうしても外で食事を作ったり食べたりしなければならず、それが一般の人から見れば注視の的となるようです。中には食事の余り物などをその辺に捨てたりする人が居るのかも知れません。今日はそのような不謹慎な人は見当たりませんでした。とにかくゴミ出しなどせぬよう持参のバケツに収納するように心がけた次第です。

今夜のメニューはカレーライスです。現地で作るのは大変なので、予め作ったのを入れた鍋を持参しました。孫たちのオーダーは辛くないのにしてということだったので、一番甘いルーを使って作りました。ご飯を炊いている間、待ちきれない表情の二人でした。20分ほどでご飯が炊き上がり夕食開始です。二人とも美味しい、おいしいと食べてくれたので、作り手のジサマはホッとした次第です。TVやラジオなどは見ないことにして、食事が済めば後は寝るだけです。とにかく初めてのキャンピングカーでの一夜なので、彼女たちは眠るまでは興味津々の風でした。その父親とジサマは酒を喰らって、こちらも後は寝るだけとなりました。雨は止んだようですが、時々木の葉から落ちる雨の雫が天井に音を立てて落ちてきていました。間もなく静かになって、たちまち全員が眠りに落ちました。

コメント
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