村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

短歌十首 光悦会

2013-11-25 23:27:29 | 短歌・俳句の事
至高なる
茶会とききて焦がれきし
光悦会へといよよ加わる


時雨くる
空の昏クラむに光悦会の
茶会に並ぶ
人らの静けき


光悦会の
会記受取る受付に
琳派の下絵ありて身ぶるう


名物の
「千鳥の香炉」義政から
信長・秀吉と伝わりしもの


宗達の
下絵に光悦書ける軸
まず寄付に掛るるを見つ


日本一の
信楽矢筈水指と
席主の面の
晴ればれしけれ


掛物は
石山切なり
遠目にも
はなやぐ料紙が
床に掛かりぬ


床の間の
奥に煌めくは
平安の
金の料紙の
装飾経か


芦屋釜の
近くに寄りて声喚ぐる
満面に笑みを
うかぶる友は


極め付きの
道具をきそう茶会なる
光悦会に
わが身は
溺る  

          村雨庵


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2 コメント

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至高の短歌 (通りすがり)
2013-11-26 01:30:29
素晴らしい短歌、臨場感たっぷりです。

石山切れや千鳥の香炉が出たんですね。垂涎ものです。本歌の圧倒的な力が感じられことでしょう。まさに身震いです。ありがとうございました。それでは・・・。
返信する
Unknown (村雨庵)
2013-11-28 00:41:28
お目だるい 
お耳だるい事でございます

コメント有難うございました
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