村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

歳暮の茶 宗中の白紙画賛

2008-12-23 23:49:20 | 茶事 茶会 
恒例の年末の茶会
村雨社中の設計室長宅へ4名にて参上
設計家の亭主の好みの茶室
京間の二畳 亭主下座床
にじり口から席入すれば 
正面に床 
宗中である
道具畳向切 自在に棗釜が揺るる
あと客畳が一畳の二畳のみの茶室 
客は四名
何とも贅沢である
 
今年は亭主のご母堂様が逝去なされ
悲しい年末となったが
茶なればこそ 
取り合わせの道具に思いを載せ
茶会を開いたとの 

茶が心を
支えてくれる時もある


待合掛物 無事
汲出 小峠丹山
菓子器 三彩 源内焼 
菓子 冬至餅 ふくや

本席 小堀宗中 白紙画賛
  年の暮によめる
露は霜あられは雪となりまさるとしの暮れにもまたなりにけり

白紙の余白が続く 雪が降る
作者は遠州流 8世 1786~1867
天明6年生まれ慶応3年 82歳の長寿を全う

水指 南蛮縄簾 
茶入 瀬戸肩衝時代 
茶碗 黒楽鈍阿 
茶杓 夢 明道
建水 キンマ
 後炭 自在で 釜は棗釜 弦は浄益 香合伽藍石

薄茶
菓子器 鎌倉彫時代 蓮
菓子 雪 柊 ふくや製 
棗 黒柿
茶碗 俵 永楽妙全
替 青磁 、無明異焼

思い出の道具がいくつか登場した
二畳の茶室は確かに狭いが
そこに座り居れば広いのだ
きっと彼岸の御両親も同席していたに違いない







 
コメント (4)
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