村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

連綿遊糸

2008-12-19 23:34:25 | 茶事 茶会 
連綿遊糸というのだろうか
蓮月の書はまろやかで温かく
淡白で 清しい

蓮月は自作の煎茶器や茶碗に
歌を書いた
立体の粘土の上に竹へらで文字を描くには
なるほど さもあらん
丸くゆったりと土に逆らわず土に負けず

蓮月の人生の別離の前半生、
その後半生はやがて幕末のスターにと
歌、書、陶芸にすぐれ
人格高潔 美貌の尼
浮薄な人気を嫌う蓮月は
「屋越し蓮月」といわれるほど引越しを繰り返し
一年に13回引越した時もあると

  命のみ長くて老ゆくほどに世の中さわがしくなりて・・
夢の世とおもひすててもむねに手をおきてねし よの心ちこそすれ

蓮月さまは たたびとではありませぬ 
      私め見ぬ世のふぁんでござりまするぞ



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