村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

クリスマス茶会

2008-12-20 23:56:12 | 茶事 茶会 
今日は クリスマスの茶会
ところ 八王子mss苑
師走というに程よい暖かさ空は透きとおった水色
なによりの茶会日和である

濃茶席 F先生
待合 掛物  常盤雪中行図 浮田一 田中親美箱
  常盤御前が雪の中行く 今若、乙若を連れそして胸には牛若を
  さて 今日はクリスマス茶会
  クリスマス
  聖母マリアが胸にと抱くは
  何ナニ さすれば 
  常盤御前が抱くがキリストなると
  聖母マリアは常盤御前なりか

なるほど!!
       なるほど。スゴイ。

本席  
にじり口を開けて床の間を見た時
 劇場の緞帳が上がり舞台に一気に照明が当たったよう
 目を見張った

掛物 羊皮紙
 BC15 ラテン語で書かれてある 時代の金が蒔絵のごと 朱と緑も美しい
内容は暦のようなものらしいが 深くは不明
香合 織部
花入 閼伽桶 
花  クリスマスローズ 梅
  時代の花入は小さなバケツの形…馬小屋かぁ
  そして今日この茶会ならではの花ならん 
香合 織部
釜  博多芦屋 なで肩衝
炉縁 IHS星蒔絵  
   まさにクリスマスだ
水指 ハンネラ
茶入 仁清
茶杓 清水道竿
茶碗 古唐津 伊佐幸琢箱
    まるで奥高麗の風格 迫力に圧倒さるる 
 


濃茶席は待合に炭道具、煙草盆 本席の箱がかざらるるが
その全てを記憶が曖昧で書ききれずおり、残念
はじめにおてまえが柄杓を構え 蓋置を扱って定位置に出す
その蓋置はなんとブリキのおもちゃ 赤いトラックである
いまどきのサンタはトラックで来るのだ

びっくりした
茶会とは新発見の場
茶人の脳内はすごいのだ

薄茶席 B様
薄茶 寄付 村瀬秋水の山水
本席 温光富貴家 速水流2代速水宗曄 
 ドイツ人のB様 クリスマスというと思うのは家族とか
 この一行は家族のぬくもり聖家族をも連想させる
 
花  梔子 白玉椿 
花入 胡銅 獅子耳
香合 瑠璃安南 
釜  道也 三代 大阿弥陀
炉縁 真塗
水指 南蛮 清厳所持 一井庵箱
長板 桐溜塗面取 大谷普賢作
  この茶会のためにご亭主好まれしとう
  無いものは好むとう事が出来るとは 
薄器 根来 時代
茶碗 左入 淡々斉 銘老友
   高麗 
   白楽 速水流若宗匠
   黒楽 福田行雄先生
茶杓 道安作
菓子器 堆朱 五爪龍 
菓子 干菓子 亀屋伊織の雪と光琳松
蓋置 雷紋 古淨味
水次 五代常叟 雪月花
建水 淨益 青海波

赤い帽子をかぶりケーキを食べることが
なんとなく わがクリスマス
されど されど
今日の茶会は
切れ味の良く
角が立つ
なんと贅沢な
心豊かな茶会であったことよ

  メリークリスマス

  満足 しごく満足
コメント (2)
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