村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

不動心

2008-12-01 00:38:22 | 茶の事
茶道文化検定 試験会場は一橋大学 
国立駅前の並木や校内の樹木が 紅葉でみごと
金色に染まった銀杏が芝居の雪のごとく頭上から降ってくる
見事なり
村雨庵森の金庫番と想望庵様と私めの三人で3級を受ける
教室は本館31号室 大きな部屋である
次つぎと茶人たち入室 若きもおり 昔若きも結構おられる
時間になり試験にあたり説明や注意がある
マークシートの記入方法でわからぬとの質問が何件かある
森の金庫番の部屋ではスタッフが説明すると
「聞こえませぇーん」と後ろの方からドス声で叫ばれ
指摘されたスタッフは緊張でマイク持つ手が震え、
問題用紙を配る手もかわいそうに震えていた との話
わたくしめの教室では試験が始まってもう少しで30分になる頃
突然前の方の茶人が「うるさあい!! 」
「外の音なんとかしてよ!止めるように言ってきてよ!」
とおっしゃった茶人がいらした
たちまち教室内には クスクスと笑いが広がった
確かに
そのときキャンパスでは無料のコンサートをやっていた
その音楽らしきが じわじわと休みなく教室にも入ってはきていたが
ついつい耳にして集中できぬその茶人の苛立った 
なんとも必死なる声を聞いてみな微笑んでしまったのだ

試験問題に
千利休の茶道の精神を要約した4文字の漢字はどれですか
①和敬清寂②温故知新③知足安分④安心立命 
答えはもちろん①だが
和は人間社会の基本 
敬は互いに敬い自ら慎む
清は心の清らかを 
そして寂は
どのような事態にあっても
なにものにも乱されることのない
不動心の事

いずれも言うは易し・・・か
コメント (4)
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