村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

箸洗とは

2011-11-19 23:25:00 | 懐石・料理
茶事の懐石中の箸洗とは
不思議なものだ
小さい椀に 
少しの汁 
大して味も無く
小さいものが何か入っているが
それが
なんだか不明だったりする

名前の通り
箸を洗い
これからの懐石のメーンイベントである「千鳥の盃」の前に
一呼吸し、箸を洗い、口を清める 
改まった状態で
主客にて盃を交わし肴を味わうのだ
それは心を交わす時でもある
まさに
一期一会の象徴的場面が始まる
箸洗はそれの禊のようなものだと私は思い茶事をし、懐石の献立を立てる

作り方は
鍋に水を入れ、沸く前に
一寸角の昆布を箸でつまんで湯の中をグルグルと回す
五回か六回くらい回して終わりというが
ポンと入れて取り出すこともある
昆布の香りを出さないようにと
そうして塩か、又は梅干を入れて梅塩をとるが 
ふつうの吸物のように、おいしくては駄目だと私は習った
勿論ただの湯ではないが淡く清らかにつくる

箸洗の中の身は炉と風炉とは異なる
また茶事の内容でも変えるが
無季のものもある

果物や木の実、海藻など
食べられる花なども風情がある
気のきいたものをと 
自分で探すのも楽しみだ



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