村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

大伴坂上郎女オオトモノサカノウエイツラメ

2020-08-27 21:21:19 | 和歌と歌人

佐保川サホガワの
小石踏み渡り
ぬばたまの
黒馬クロマの来夜クヨは
年にもあらぬか
 和歌・歌人・34
『万葉集・巻四・525』
 大伴坂上郎女オオトモノサカノウエイツラメ

佐保川の小石を踏み渡って、
あなたをのせる黒馬の来る夜は、
一生に一度でもあってほしいものだ。

大伴坂上郎女オオトモノサカノウエイツラメ
生没年未詳
大伴安麻呂の女。
大伴旅人の異母妹。
はじめ穂積皇子ホヅミノミコの妻となり、
皇子の死後、藤原麻呂の愛を受け、
のち異母兄大伴宿奈麻呂の妻となって
坂上大嬢サカノウエノオオオトメ・二嬢を生む。
旅人の死後、
大伴氏の中心となって
大伴氏の栄光を支えた。
家持に与えた影響も大きい。
万葉集中代表的な女流歌人として注目される。
歌風は理知的、技巧的である。

素敵な歌で気に入ってしまった。
もう一首
夏の野の
繁みに咲ける姫百合の
知らえぬ恋は
苦しきものそ
『万葉集・巻八・1500』

写真は
時期遅れの
金魚鉢
人が来ないから
飾り物も
適当になってるんだ

コメント
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