村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

飯室切イイムロギレ

2020-08-08 21:19:50 | 覚えたい古筆
伝 嵯峨天皇宸筆 飯室切
サガテンノウシンピツ イイムロギレ

嵯峨天皇は三筆のひとり
三筆とは
嵯峨天皇サガテンノウ、空海クウカイ、
橘逸勢タチバナノハヤナリ

嵯峨天皇
786~842
桓武天皇の皇子。
第52代天皇

飯室切イイムロギレ
料紙は麻紙、淡墨で罫が引いてある
比叡山横川の飯室別所に伝来した
井上馨、益田鈍翁旧蔵
金光明最勝王經の注釈
全10巻の断簡
平安時代初期の写経の優品

太字で雄渾な筆致
胡粉で書き入れの訓点は
空海筆とも言われるが
空海はヲコト点をもちいない
と言われてる

ヲコト点とは
漢字の字面の四隅・上下・中央などに
記入した符号。
胡粉  、朱で記した。
平安初期に始まり、室町時代ごろまで行われた。
仏家・儒家、またはその流派により
種々の相違があった。
儒家の代表的な点図の右上の二点が、
「を」「こと」にあたるところからの称。
「乎己止点」
「遠古登点」とも書き,
単に「点」ともいう

それで今、はっきり分かったことがある
大心義統の掛物を持っている
その箱の中の奉書の
上包みの上書きに
大心点書と書いてある
漢文を読みとく訓読であることは
すぐ理解出来たが
点書って何
そういう言い方を
いくらネットで調べても不明だったが
オコト点
単に点とも言う
とあったので
点はオコト点の訓読みのことだった
その軸を手元にして
四十年近い
その疑問が解けた

大心は
1657 – 1730
大徳寺二百七十三世。
2015の6/1の拙ブログにその写真がある

写真は横浜
駅を出ると
思ったより混んでるのに驚いた
若い人もそうでない人も
人がいっぱい
コロナ感染が心配なので私は
用が済んだらすぐ
帰る
すぐかえったら
すぐ着いた
東京よりずっと近い
横浜市民だから
当たり前だけど
コメント
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