村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

不立文字

2011-02-05 23:39:44 | 茶の事
某東京道場へ行く日だが
あさ目が覚めたら何と驚いた
行く時はいつも五時半に起き、着物を着、六時半には電車に乗っている
ところが今日は時計を見ると七時十分
頭の中を色々の考えが巡る
どんなに急いでも遅刻だろう
遅れて行くか
それとも休むか
行こう行くぞ
中目にお住まいの想望庵さまへ電話して
道場へは遅れると伝えて頂いた
結果着いたのは九時十分
遅刻だ
大してお人には会わず
それとなくお集まりの皆様に滑り込んだ

稽古では昔から
メモをするなと言われた
する時間があったらその分しっかり見ろ
と言われた 書物に残すより
師匠から直接に指導を受ける事
それがやがて己の身に沁みつく
沁みついた事のみしか
自分のものにはならない
書物で見たもの書いたものは
自分のものではないのだ

茶の稽古に限らず
行を主とするものは
書物から得るものでなく
直接指導を受けなければならない
ものらしい


利休道歌に
習ひをばちりあくたぞと思へかし 書物は反古腰張にせよ

また
不立文字
とも言う事だし

遅れても休まずに行って良かったようだ

帰りは銀座へ
帝国ホテルで例の
チョコレートを買う
高い
驚いた

外堀通りを七丁目まで歩き
銀座キャンドルのチキンバスケットを食べる
美味し
歩いて有楽町へ
ふと見上げた東京交通会館のビル
向うに紅虎餃子房の看板が見える
未来都市のようだ




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