村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

みんなで出かける茶会は楽し

2010-11-23 23:48:40 | 茶事 茶会 
朝は雨模様
雨用の草履をはいて
藤沢のお寺での茶会へ出かけるがすぐに晴れた

濃茶席と薄茶四席である
濃茶の道具は
待合は菅原曇華の茶一味 火入れは真葛香山
本席は古渓宗陳の消息、
釜は四天王寺の釜だったか時代の釜で
炉縁は古材とだけ
利休の茶杓、宗旦の筒 銘はなし
慶入の黒楽に、高麗茶碗が幾つかと小森松庵の茶碗が出た
水指は小森松庵の信楽、建水は長入
香合は信楽、白玉に栗の照葉、花入はお寺の竹を使ったようだ
席主は還暦で赤い十徳に赤帽子でおめでたい

薄茶席その1は剛山さんの軸に信楽楽入作で瓦
花入 古銅龍耳 花は大神楽に照葉
釜 浄雪か浄寿か 誰だったか よく聞こえなかった
炉縁は菊桐蒔絵
水指は備前
薄器は唐物で明か 茶碗は初代道年の赤楽
次茶碗は矢口永寿
茶杓は忘れた 菓子は干菓子で松笠と松葉

薄茶席その2 軸は鵬雲斎大宗匠の若書き
茶杓と信楽の香合、縁高、楽茶碗、イラボ茶碗、鎌倉彫の炉縁、お運びのお孫さま達も 
みな亭主のお手作りと御説明なさる
器用さに感心しつつ 笑いがおきた

薄茶席その3は軸は中川宗淵筆 閑雲
花入は備前耳付 香合は兜巾
釜古天明 炉縁は蒔絵の踊り桐
秋泉棚に古高取の水指
金蒔絵の平棗 茶碗は大樋年郎あめ楽 粟田焼の鳥獣戯画の絵
茶杓は成瀬宗巨の秋しぐれ歌銘
建水は塗りの桶形 菓子は錦秋との銘の金団

薄茶席その4は野だて席とあり
緑の毛氈を敷き詰め 点前座は赤の毛氈にして屋内につくる野点ての席だった
軸は良寛さんの形見とて 何か残さん春は花 夏ホトトギス 秋はもみじ葉
書かれたのは草笛禅師、横山祖道師
花入は古材か伊勢菊と浜菊とホトトギスが入っていた
船板の結界に風炉は炉壇のように聚楽の壁でできていると
鉄瓶も時代
蓋裏に淡々斉の花押のある桐木地菊の置上の茶箱で月をお点前するも青年
説明にも若い青年の初々しい姿に客は喜ぶ

たくさんのお席に入れて
お食事もゆっくり頂き
最後に記念品の懐紙挟みを頂いた
どちらでも茶会に行けば必ず考える事が発生して
それが勉強になるものだ
有り難い、楽しかったと
感謝しつつ
五人で帰る





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コメント
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