村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

秋びより千羽雀の羽音かな

2010-08-31 23:13:27 | 紫廼茶話会
今日は紫兎庵様にて
奥伝のお稽古
本席には利休居士像 宗旦筆 安田靫彦旧蔵
ただしこれは複製だそうだ
真台子のお点前を四名にて順にし
他の人のを拝見すると
難しい点前もじんわりと沁み込んでくる気がする

秋日和 千羽雀の 羽音かな
         
短冊は万葉仮名にて
あき悲餘理世無者寿々面能者遠東可那
             良寛書
良寛は
宝暦8年10月2日〔1758年11月2日〕~天保2年1月6日〔1831年2月18日〕)
出雲崎に生まれる
江戸時代後期の曹洞宗の僧侶、歌人、漢詩人、書家。
俗名、山本栄蔵または文孝。号は大愚。

良寛さんと聞くだけで
温かい陽射しの中に
ほんわりと何かに包まれたような
優しく清らか気持ちになる
がこんなに熱い時は
グッと冷たくされた方が 涼しいかもしれないけれど




茶の湯・茶道ランキング

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たびをしぞ思う

2010-08-31 00:20:07 | 茶の事
からころも 
きつつなれにし 
つましあれば
はるばるきぬる 
たびをしぞおもう

伊勢物語の九段 東下り

 昔、男ありけり。
その男、身をえうなきものに思ひなして、
「京にはあら じ、東の方に住むべき国求めに。」
とて行きけり。
もとより友とする人、一人二人して行きけり。
道知れる人もなくて、惑ひ行きけり。
 三河の国八橋といふ所に至りぬ。
そこを八橋と言ひけるは、
水ゆく川の蜘蛛手なれば、
橋を八つ渡せるによりてなむ、
八橋と言ひける。
その沢のほとりの木の陰に下り居て、
乾飯食ひけり。
その沢にかきつばた
いとおもしろく咲きたり。
それを見て、ある人のいはく、
「かきつばた、といふ五文字を上の句に据ゑて、旅の心を詠め。」と言ひければ、詠める。

 唐衣きつつなれにしつましあればはるばるきぬる旅をしぞ思ふ

と詠めりければ、 みな人、乾飯の上に涙落として ほとびにけり。
 
まだもう少し九段はつづく
これも有名な短歌の一つでもある

歌や名前は
正確に覚えよっと


茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする