村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

夏の短歌 七首

2010-08-18 23:44:38 | 短歌・俳句の事
平成八年八月の拙作
もう十二年も前になるのに
短歌はいまだ上手くはならない
月に一度気持ちを集めて短歌を作る
果たして私めに
継続は力となるかどうか
まわりに短歌を勧めているが
社中で入ったのは二名のみ
美月ママと森金さん
二人には常に言う
継続は力ぞ と


夏の短歌七首 村雨庵 

水鉢に
布袋葵の花咲きし
彼の日に赤き
金魚放てり

布団店は
廂ヒサシのテント伸ばしいて
濃淡の縞の
日陰を
ひろぐ

炎昼の
ブランコの下に転がれる
ボール呑みこむ
影の鋭し

少年が
ひとりサンダル蹴り投げて
遊べるさまを
背後より見つ

神輿来るを
金の薬缶に氷水
手にして待つや
町会の前

さやさやと
氷の爆ぜる音点つる
薬缶の胴に
水滴の増す

水しぼる
手を弛めるや
たちまちに
形状記憶を
糸瓜ヘチマは持てり




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