村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

松籟庵 夏の一会

2010-08-13 23:48:01 | 茶事 茶会 
茶入は備前
茶杓は観山 銘清水
仕覆 紹鴎緞子
薄器 万古 桶型耳付

亭主は松籟庵様

長板に染付の水指が見えるだろうか
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二客一亭の茶 

2010-08-13 23:44:27 | 茶事 茶会 
お盆休みで電車は空いている
今日は松籟庵様のお宅へ里庵さまと伺う

打ち水のしてある門を開け玄関に入ると
着物姿の松籟庵様のお出迎え
こちら二名は いつもよりも猶ラフなスタイル
ご亭主の姿にしまったと後悔しても遅い おそいのだ
今日は
赤坂の塩野へ行って
九月の茶会の干菓子を決めようとの予定
いやしかしその前に
お盆休みにでも
お茶に呼ばれたい
などとリクエストをした気がする
お茶を頂いてから塩野へ行く 
という事ではあったのに
お茶の方をすっかり忘れて 懐紙すら持たずに伺ったのには
我ながら恥ずかし とても茶をしているとは言えない
これからは益々小さくなっていなければ ならぬ
そういえば夏に着物で松籟庵様へ伺った事
毎年のようにあったのを
じわじわと思い出した

サテ仕方ない
待合の掛けものは橘宗義の水深魚極楽
着いた早々
御手作りの海鮮ちらしと茗荷と豆腐の吸物椀
豚肉と茄子の煮物 南瓜の和えもの、
香の物
いずれも茶の為の
心のこもった料理だった
主菓子は花園の桔梗の練りきり
新しくしたつくばいの掛井で
手と口と心を洗い席入りする

本席は
江雪宗立コウセツスリュウの三幅対
写真にのせた
江雪は大徳寺181世
156世の江月嗣。
寛文6年(1666)寂、72才。
自号は破鞋子、不如子、不如無、枯髏子。
大仙門下三玄派。
字も絵も上手だったとか
この軸も皆 自画賛である
賛の意味もわからずとも
有難くお辞儀をする

長板二ツ置にて客はわれら二名
夏座敷の簾戸越しに庭の緑が見える
濃茶と薄茶をゆっくり頂く

夏ならではの茶を味わう
水指は清の染付 漢詩が書かれた酒会壺
茶入は備前 茶碗は上田桑鳩の黒茶碗
茶杓の銘は 清水
作者は庸軒流の寂々庵観山
薄器は時代の万古焼の桶形象牙の蓋
薄茶茶碗は清水六兵衛の夕顔色絵
続き薄茶にて点前は進む 

夏のまひる間の一日
涼やかな清々しい茶の時間を持てた
つくづく客が二名なのが勿体ない


茶の湯・茶道ランキング


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする