村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

正月四日 

2010-01-04 23:59:00 | 茶の事
昨日の松籟庵様の後座の床の間の花だ
中釘に掛けられている
花はあけぼのと
想望庵様の庭からもらった梅

いかにも春らしい

わが社中は10日
家は正月モードで散らかり放題
また片づけ生活を始めないと
明日は
袋物の教室
宿題はちゃんと済ませた
茶杓の袋の続きをする

茶杓は
初め唐物が珍重され
中国では
茶経に 則
という文字が茶杓の事で 貝、鉄、銅、竹などの素材が使われるという
茶録=北宋の蔡襄サイジョウが11世紀に書いた
チャロクには茶杓を茶匙とあり素材は 黄金、銀、鉄、竹とある

日本では室町前期の
異制庭訓往来イセイテイキンオウライでは象牙茶杓が出ている
永享9年 1437 室町殿行幸御餝記ムロマチドノギョウコウオカザリキには
足利義教アシカガヨシノリ が 後花園天皇に象牙の茶杓で茶を献じた
室町中期から
竹の茶杓が主流になり
作者は珠徳が有名
このころの形はすらりと長く、
櫂先カイサキはゆるやかに曲げ 節がないのが特徴
武野紹鴎のころは
羽淵宗印が有名
節をつけて景色とした
利休の茶杓師
慶首座ケイシュソは現在の中節、折撓の茶杓の基本形を作った

よってか
珠徳時代の節の無いのを 真の茶杓
紹鴎時代の節が下の方にあるのを 行の茶杓
利休以降の節が中にあるのを  草の茶杓 と呼び慣わしている

とあるここ来年の一級の試験に出るかも
コメント
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