村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

初雪に主客むつまし釜のにえ

2010-01-06 23:58:41 | お勉強
昨日完成した茶杓入れ
三人で作った三つの茶杓入れ 
村雨庵の水屋に置く



茶杓の名所ナドコロ

櫂先カイサキ→抹茶を掬うところ
腰→節の表裏がなす形状
折撓オリタメ→櫂先の曲げられた部分
節下→節から最下端まで
切止キリドメ→最下端 切り方に特色
追取オットリ→茶杓を持った時に親指が当たる部分(茶杓を持って切止から拇指の当たる当たり)
雉子股キジモモ→節下の裏面


茶杓の見所ミドコロ

櫂先カイサキ→丸形、兜巾形、一文字形、剣先形
折撓オリタメ→丸撓、一段撓、二段撓
樋ヒ→本樋ホンヒ(順樋)、逆樋サカヒ、一本樋、双樋モロヒ、数樋、薬研樋ヤゲンヒ、無樋
節→中節、上がり節、下がり節、二節、節止め、無節
腰形→蟻腰アリゴシ、直腰スグゴシ


茶杓は筒に入れるのが本則である

筒にも真行草、又四方とか六角もある

筒の先端は杉の栓をするのが約束で
栓と筒へかけ締めを書いて封ずる
締めの代りに名書、花押、捺印又は刀目もある 

共筒トモツツ→茶杓も筒も同一人の手になる
     

追筒オイツツ→他の人が添える

筒表には→茶杓の来歴、銘、茶人相互の交流の事蹟、和歌、詩文など書く

(贈り筒→共筒で先輩知人等へ贈呈すべく筒に宛名を書いたもの)
(会所筒→三本以上5本7本とか入っているものを言う)

宗旦の茶杓に
 初雪に
 主客むつまし
 釜の煮え
という 句銘の茶杓あり

合口には旦の印が押されている とのことだ



茶杓には
茶人の
魂や風格が宿るといわれるが

茶杓に筒、
その箱までも
見なくては・・・
こうも 見所が多いゆえ
楽しい

つくづく茶杓は
奥が深いなあ






コメント (2)
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