村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

不思議のつづき

2009-02-14 22:49:43 | 茶事 茶会 
1月30日のつづき

少庵の歌を書く掛軸
この軸の作者はただものではない
はず
改めて軸をみると
白楽庵で・・・
いやバイ様は
自楽庵ではと おっしゃる


図書館で
自楽庵で調べると
なんと一人いた

久米信茂
大正期の実業家
明治元年埼玉生まれ本名を良作。代々信茂を名乗る。
号を自楽庵、禄翁
官休庵9代の門下で自宅の茶室半床庵は東京都の重要文化財
半床庵は宝暦4年没の久田宗全の好みで子の不及斉宗也が建てた

現在では半床庵は武者小路千家の東京道場の稽古場になっているようだが
さて
さて果たして 私の軸の自楽庵が
この自楽庵かどうか まだ確証はない
違うかもしれない
ただ
この軸ひとつで何年も 楽しんだ
よみに悩み 作者も不明でいたものを
ある日突然わかったのだいや解らされたといえるやも 

この軸を掛けると少庵はどういう人か
また筆者の自楽庵は誰か
と思いをはせる

  ふると見ば
  つもらぬ先に払えかし
  雪には折れぬ
  青柳の糸   少庵


また来年掛けれるよう
願って
軸を終う
コメント
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