村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

大炉は今日で

2009-02-19 23:15:53 | 短歌・俳句の事
木曜稽古
大炉は今日で閉じませう
まさに雪など降りてもよしなる
冷たき空気

さて今日は短歌など
詠まんか詠まん



如月の春のようなる暖かさ庭の椿が次々と咲く

その木ごとふさわし名前のありしこと狭庭の椿とわび助にみな

蕾持つ椿の枝を稽古するたびごと切りな曙椿の

花入れに胡蝶わび助三枚に葉を整えて美し椿

「明石潟」とう名前のつきしこの椿の蕾は小さき鶏卵ほどの

かつてわが祖父母は椿育てしが「明石潟」とう名などはすらず

花咲けば4寸ほどにも開けかし見事な明石潟の椿よ

紅色の濃き花なれば紺わび助黄色のしべは葉を艶めかす

黒つちにすうっと育つが貝母草伸びれば猫に踏まれて折れつ

ユリ科なる貝母の和名は編笠百合花芽の膨らみ咲く時を待つ

稽古ごと生きたる花をいけたれば狭き庭より季節を知りぬ

茶の時に花を入れたる椿ゆえ順に咲きたれ一度に咲かずに
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする